谷崎泉さんのレビュー一覧

ドロシーの指輪(5) スニグラーチカの恋 小説

谷崎泉  陸裕千景子 

傍にいたい、という想い

今回は骨董に纏わる件で誰も暗躍することもなく、ほのぼのほっこりするお話でした。
お正月の三本木の実家のある日光を舞台に、三本木の家族周辺がメインとなります。

まさか三本木の兄弟があぁいう風だとは思いませんでした(笑)
彼がケチになるのもそんな切ない理由があったとは…。
兄弟からあんな扱いされて、よくまぁひねくれなかったものです。
実家にいるのが苦痛な三本木は、なにかと緒方のところに逃…

4

ドロシーの指輪(4) 砂糖細工のマリア 小説

谷崎泉  陸裕千景子 

尻に敷かれております…。

緒方さんが可愛すぎる!
大男で無愛想で強面、どこにでも作務衣に褞袍で出掛けちゃう人に"可愛い"という言葉は似合わないだろうけど、そうとしか言いようがない~。
彼にとって三本木は特別で、一挙手一投足に心を乱される様は、恋する純情そのもの。
元々人の気持ちを読むのを苦手とする緒方なのに、気難しい三本木が考えることを読むのに必死なんです。
それでもなかなか顔に出ないから、三本…

5

ドロシーの指輪(3) ヴィオレッタの微笑 小説

谷崎泉  陸裕千景子 

優雅な監禁生活のはてに♪

この巻から表紙絵が、格段に素敵になってると思います。
3~5巻めの表紙は並べて置いておきたいくらい好きです!
内容以上に甘~い二人の構図なのも嬉しいところ(笑)

今回は三本木が拐われてあわてふためく緒方さんの巻です。
表面上は動揺してなさそうに見えて、実際は全然違うんですよね。
1巻でも三本木の為に手離すつもりのなかった家財を売ろうとしたし、今回も自分の戒めをあっさり反故にしフランス…

5

ダブル-犬も歩けば棒に当たる- 小説

谷崎泉  小路龍流 

まだまだ序盤

シリーズものです。
確か全三巻だったでしょうか。
内容がまだわからなかったので、とりあえず一巻だけ購入してみました。


受けの鴻上優輔は研修という形で、千葉県警捜査第一課に所属するキャリア。
綺麗に整った顔立ちで冷静に見えながら、実は内面は熱い。

攻めの村上千夏は、千葉県警捜査第一課の刑事で鴻上の高校時代の後輩。
鴻上を追って警察官の道へ進み、真っ直ぐで自分の気持ちより相手を…

5

ドロシーの指輪(2) イゾルデの壺 小説

谷崎泉  陸裕千景子 

大事にしすぎて手を出せない、だなんて!

前作において緒方が三本木への気持ちをより自覚したのでありますが、
その後もなかなか手を出せない緒方に同情しつつ可愛い30男だと思って、ニマニマしてしまいます。

相変わらずどケチで天然で、どうしてもお荷物ぎみな三本木ですが、彼の気持ちの真っ直ぐさや彼なりの気遣いがより随所に表れており、読者側としてもついつい三本木を可愛く思えてきちゃうのですよね。
そんな恋愛面の楽しみも、前作以上でありまし…

5

ドロシーの指輪 小説

谷崎泉  陸裕千景子 

複雑な思惑が絡み合うストーリーの面白さ!

元贋作師である骨董屋・緒方を中心にして、骨董品を巡る様々な事件に巻き込まれていくこのシリーズ。
ストーリーの都合上、ラブ度は低くなりがちかと思いますが、これはなかなか面白いです!

訳ありで持ち込まれる話に、興味本意の人達や甘い汁を吸いたい人達がわらわら群がって複雑な話となり、本物は?偽物は?と奔走。
徐々に紐解かれる内情にわくわくしながら読み進められます。
また緒方の周囲にはクセの強い…

4

恋の仕方 小説

谷崎泉  楢崎ねねこ 

受けの一人称作品です

ネタバレなしで書きたいと思います。

一人称です。
完全に受け目線で、思っていることや見たこと感じたことがそのまま書かれていますし、話し口調なので、苦手な方もいらっしゃるかもしれません。
わたしもあまり一人称は得意ではありません。
今まで読んだ谷崎作品にはなかったので、ちょっとあせりました。


受けの朝陽は、人気のサロンで美容師見習い中。
ゲイであることは職場でも周知されていま…

1

もしも恋なら 小説

谷崎泉  史堂櫂 

突飛さが惜しい……

ワーカホリック気味の小児科医・伊達先生(33歳)。
彼が、あるパーティで出会ったフラワーアーティストの十和(29歳)に
迫られ押されてついにはほだされて、という話。

この十和だが、フランス育ちの王子さまのような容姿だが
妙なテンションのゲイで、一目惚れしたらしい伊達にストーカーの如く迫る。
結構途中までそんな彼にイラッとしていたのですが、
綺麗なお花を捧げてくれ、美味しい料理を作っ…

2

最後のテロリスト 2~鼓動~ 小説

谷崎泉  シバタフミアキ 

BLの枠は超えてます

『最後のテロリスト』の二巻です。
今回は表紙が蓮ですので、主人公は彼。
そして表紙は一巻と違って、乙女でも手にしやすい仕様です(笑
前作も数年単位で時間経過がありましたが、今回もその傾向ありです。

攻めの蓮(昌也)は都内の大学生。
受けのセキはヤクザ嫌いの故買屋。

前作は、興津組金庫番の一人息子・威士と政治家の息子・凪のお話でした。
その威士の家へ養子として迎え入れられていた…

3

ファーストエッグ(1) 小説

谷崎泉  麻生海 

惹き込まれる

刑事ものであり超能力ものの雰囲気もあり、今後の展開が期待される
エピローグ的な1冊目になります。

警視庁のお荷物ばかりが集まる特命捜査対策室五係を中心に今後展開されると思う内容で
まだまだ今後どのような展開になるのか予測もつかない面白さがあります。
どこで誰がどんな風に転ぶかわからない展開は好奇心を刺激される。

主な主要人物は3人、何か不思議な能力を秘めている佐竹、そして警備部か…

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