谷崎泉さんのレビュー一覧

真音 3 小説

谷崎泉  麻生海 

じわじわ引き込まれる

真音最終巻です。

このお話は893ものなのに騒々しくなく、ちょっと暗く静かな(テンション低め?!)雰囲気の中で展開するお話でした。
このじわじわ引き込まれる感じが大好きでした。

なかなか富樫に心許さない進藤でしたが、富樫の優しさ過去に対するアドバイスを通して、ついに自分の気持ちの変化に気付きます。
富樫のマンションから「ただ会いたい」と電話しちゃう進藤が可愛かったです。
そして、…

4

真音 2 小説

谷崎泉  麻生海 

近づいてきた心の距離

富樫、進藤、槙原、そしてさめ
それぞれが抱えている過去が見えてきました。

自分にも過去があるから、相手の過去にも踏み込まない。
そんな進藤も、富樫の過去は気になって仕方ありません。
進藤の心がようやく富樫に傾いてきた証拠ですね。

この作品の登場人物は皆んな影があって感情表現がものすごく下手だけど、思いやりがあって優しくて魅力的です。
BL視点では富樫と進藤の展開が気になるけど、…

2

告白は背中で 小説

谷崎泉  みろくことこ 

色々と散らかり気味で…

あらすじ:
公務員からデザイン系制作会社に転職した詠太(受け)は、ある夜、男同士のキス現場に遭遇。
後日、その一人が同じ会社の営業部エース・桜庭(攻め)だと分かり…。

堅実なお仕事モノかと思いきや、ところどころでトンチキっぽい要素が目立ち、最後まで馴染めなかった一冊。
お仕事モノとしてもラブストーリーとしてもツッコミどころの多い作品でした。

まず、攻めの桜庭。
仕事のできる真面…

7

真音 1 小説

谷崎泉  麻生海 

過去が気になる

それぞれ雰囲気のある富樫、進藤、槙原の3人のキャラが作品を引き立てていました。
欲がなく全てを諦めているかのような淡々とした進藤の過去が気になります。

富樫にちょっかいを出され、その理由が全く分からず嫌悪感を抱いていた進藤でしたが、強引な富樫のペースに引き込まれついに体まで奪われてしまいます。
心は許していないのに、体は反応してしまう。
初めてを奪われた進藤がエロいです。

3人と…

1

真音 3 小説

谷崎泉  麻生海 

進藤のデレなさがイイ…!

自分勝手で傍若無人、なのに意外と優しくて、面倒見がいいヤクザ!
ヤクザが素人のお兄ちゃんに入れ込む話のお手本のような作品です!
この作品の根幹は、進藤が全く富樫になびかないところ(笑)
これに焦れる富樫もいいし、そんな富樫に振り回される舎弟達も微笑ましかったりします。
3巻まで一気読みしましたが、富樫が初期にやたらめったら口説き文句を連ねるシーンがあって、3巻でその意味がわかった時には、ち…

4

真音 3 小説

谷崎泉  麻生海 

おもしろかった

一巻、二巻と急くように読み進めて、ついに最終巻です。久々の全巻一気読みです。そのくらい引き込まれました。
諏訪組内部の揉め事で、槙原の運転手をしていた青木が槙原を庇って射殺されてしまうのですが、そのことに筋の通った対処を取れない若頭と煮え切らない富樫に見切りをつけた槙原が、自分で青木の仇を打とうと暴走。
煮え切らない富樫でしたが、槙原を止めるよう進藤に頼まれ腹を括り、組長になる覚悟を決めて槙原…

3

真音 2 小説

谷崎泉  麻生海 

変化

諏訪組の内部の揉め事が徐々に大きくなっている中、進藤がパチンコ屋のアパートから「さめ」の2階に引っ越したのを槙原が先に知ったことに拗ねる富樫が面白いけれども、槙原はますます大変そうになっていて気の毒でした。
進藤が起こしたとされる事件の真相が明らかになり、それに対する富樫の言葉が進藤を揺さぶります。
さめが心筋梗塞で倒れ手術が必要になったことで、さめの家族や過去を知る進藤は、それまで、さめの苗…

0

真音 1 小説

谷崎泉  麻生海 

さっさと次巻へGO!

進藤は母親の借金がもとでヤクザの槙原と出会い、槙原の上司である富樫に何故か気に入られつきまとわれる。槙原にはなつくけれども、富樫には最初の出会いから苦手意識を持つ進藤だけれども、強引に押し倒されてしまう。富樫は富樫で、なかなかなびかない進藤を訝しみつつも、どんどん進藤に嵌まっていく…。
理不尽の塊みたいな富樫なのですが、どこか憎めないです。
富樫はヤクザではあるのですが、成り行きでそうなっただ…

1

諸行無常というけれど 小説

谷崎泉  金ひかる 

吊り橋効果?がいなめない

リーマンものかと思ったら、主人公に様々な試練がおそいかかる波乱万丈なお話でした。ラブストーリーと言える部分は期待していたよりかなり少なく、普通のお話として読むにはそれなりに面白いと思います。
でも恋愛物としてどうか、と言うと、私はう~んと思ってしまう箇所がいくつかあります。

旅行会社に務める朽木は、過去に色々あって今の「トラブル対策の部署」に左遷させられたという、冒頭から苦労が見えるキャラ…

1

ナアレフの恋人(2) 小説

谷崎泉  藤井咲耶 

笑いどころが多い

シリーズ全体の中でこの2巻が好きです。
スパイ疑惑の話が本当に面白くて、によによしてしまいました。
メインカップの一話目は受けの清野の視点、CIA、SISの視点で書かれています。それぞれの考えていることを全部知ることができ、それがまた笑いを誘います。
清野と諜報員側の思っていることは見事に食い違っていますが、CIAもSISも互いに疑い合って、そこに清野も加わり三者が見事に全然違う方向に考えを…

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