草間さかえさんのレビュー一覧

真昼の恋 コミック

草間さかえ 

無駄なコマがない!

短編が多い漫画家さんですが、これは1冊まるごと「真昼の恋」です。
登場人物も舞台も同じなのですが、長編をくぎっての連載ではなく、
連作という形体っぽく、毎回ちゃんとオチがあります。
短いページ数で、登場人物の関係性を振り返りつつ、今回の事件(?)の
起承転結を描かれています。
無駄なコマがないです、ほんと。
私はコミックスで読みましたが、雑誌でぽつりと途中の1話だけを
読んでもちゃん…

3

ショートケーキの苺にはさわらないで 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

後半号泣必至

冒頭の軽さからだんだんと不穏な雰囲気に。
途中しんどくで読むのやめたくなってきました。年をとったものです。
木原さんのあんなすごいのバンバカ読めてた私はもういない。
アンドロイドのお話だけど、これもまた一種の記憶喪失ものかな。
「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」や999を思い出して、読後また一層切ない気持ちに。
途中ちょっとだけ登場した男の子はカラーイラストにもなってたし、伏線だなと…

9

やぎさん郵便 2 コミック

草間さかえ 

実は尽くし型

 美人で強い受けが大好物の日頃の嗜好から言って、断然廣瀬×花城組ヒイキかと思いきや、巻が進むごとに澤×有原組の方に肩入れしたくなっちゃうから自分でも不思議です。前者は放っといてもまとまるでしょ、しょっぱなから理屈も段取りもすっ飛ばしてあれだけラブラブだったのだから。でも後者の方は、出会ってすぐに身体の関係に持ち込まれたのは同じでも、その経緯があまりに殺伐としすぎてて、どう転んだらそこにラブが芽生え…

5

未完成 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

王道の素晴らしさよ。

使い古された設定で、ありがちな展開。
なのにどうしてこんなに心が揺さぶられるのでしょうかーーーー(叫)
瀬名ですな。瀬名が可愛いんです。すぐに拗ねるけど、すぐに反省する。駆け引きなんて知ったこっちゃない。男前でモテモテなのに一途!
こんな人いないでしょーよ、神様か!という設定なのに生々しい。可愛い。可愛い。
こんな年下オトコに言い寄られたら撃沈する自信がある。
対して先生。
一見地味な…

5

ショートケーキの苺にはさわらないで 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

まさかの!

最近凪良ゆうさんの小説にはまり1日一冊ペースで読み漁っています。
こちらは何の前知識もなく手に取りましたが、思っていたよりもずっしりと重たい話でした。命について考えさせられる話だとは思わなかった。
オタクとアンドロイドのコメディタッチの軽い恋愛を想像してただけにボディにきました。ボッコボコです。
読み終わった後は納得と言えば納得なのですが、読後感が良いかと聞かれれば、そうでも無いです。
ス…

8

やぎさん郵便 2 コミック

草間さかえ 

ややこしい御人

やぎさん三作目も期待を裏切らない素晴らしさです
恋文から始まる人間模様
一枚の紙で人の人生迄もが変わってしまう
とても、夢のある物語
トラウマ淫乱受け花城の見せた純情に胸熱です
複数人と同時に交わらなければエクスタシーを感じられないと思い込んだか?真実か、まっ何せややこしい人には違いない花城がお人好し清廉坊っちゃん清だけの為に操を立てると誓う姿が堪らなかったです

今の自分を構築し…

2

災厄のてびき [新装改訂版] コミック

草間さかえ 

まさかの…

草間さん初コミックス。
表題作4話。他短編4編+おまけが収録されています。

未読の草間作品を漁っていて、何も知らずに手にしたのでえらく驚きました。
まず線が太い。
強弱があるのではなくて、すべての線の主張が激しくてかなり読みづらかったです。
でも表題作と最後の短編以外は比較的読み慣れた絵に近かったかも。

そして……まさかのショタ。
草間さんはメンズラブというイメージを勝手に持…

2

すみれびより 小説

月村奎  草間さかえ 

電車で読むのは危険(ネタバレしてるから絶対あとで読んでください)

 号泣するわけではないのですが、じんわりとくるので外で読むのは危険です。

 月村奎さんの作品はどれも好きですが、これは今まで読んだ中で一番好きかもしれません。

 今までだと、主人公を大人な攻が慈しんで愛して、自信のない主人公が自分でいいんだって思えるようになっていく、二人を中心とした世界だったと思うんですが、その愛情の範囲が祖母であったり住人であったり元クラスメイトであったりと、二人の…

12

すみれびより 小説

月村奎  草間さかえ 

野に咲く花のような優しいお話

母子家庭でネグレクトされている大町芙蓉、
小6の時に児相に通報され、生まれ育った土地を離れ
東京で古めかしい賄いつきの下宿屋を営む祖母の元で暮らすことになって、
ようやく人並みの暮らしが訪れる。

いい記憶のあまりない故郷での日々の記憶の中
唯一彼が宝物にしている思い出。
小5の終わりに東京から転校してきた優等生の西澤は、
汚いとクラスから弾かれていた芙蓉と手を繋ぎ
あっという間…

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