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水原とほる 草間さかえ
まぎぃ
ネタバレ
恥ずかしながら水原さん初読み。 本当に読み応えのある、ノベルというより小説な作品だった。 主人公の語りで綴られる。失踪した婚約者の捜索という大きな流れのなか、出会った男性と初めて深い人間との関わりを持つ過程が丁寧に描かれる。 もしかして痛い結末だったらどうしようと思いながら読んだけど、痛すぎずに独語の後味もよかった。 雅幸は心優しい男性。30過ぎて会社勤めをしているが、強い野望はなく、…
草間さかえ
M+M
4編の作品の再録です。表紙回り以外の描き下ろしはないそうです。 「夜道を一人で歩くとき」 本田(攻め)と吉岡(受け)の高校時代の話がメインです。モテるけれど「好き」というものがいまいち分からない本田に、吉岡が「夜一人で歩いている時に思い出すような相手の事(が好きだということ)」と教える。卒業して女のヒモとして暮らす本田ですが、そんな彼が夜道で思い出すのは、という話。 「そしてまた暮れ…
ポッチ
BLじゃないとのことだったので読もうかどうしようか悩んだのですが、草間作品だしな、と思い手に取ってみました。もう、さすがとしか言いようのない神作品でした。内容はすでに皆さま書いてくださっているので感想を。 BLではないと言いつつも「クロフネ」から出てるのでやはりなんというか匂い系です。あと数年たったら敬と弥七は…なんて妄想してしまいます。 病弱な母親について田舎に越してきた敬と、その村…
凪良ゆう 草間さかえ
粉雪
この不思議なタイトルの意味が分かった瞬間!! 「ふぅ」ってなりました☆ でも結末が…賛否両論になってる理由がわかりました。 私としては、若干‘否’寄りの‘賛’です。 とにかく、シンが愛しい☆ 見た目が非常に美しく誰が見ても魅力的なシンですが、中身がこの上もなく可愛いのです! ピュアで健気で可愛らしい…むしろ丸になったシンの方が萌えたくらい(笑) シンは存在自体が可愛いんです☆ …
ジョシュ・ラニヨン 草間さかえ
ともふみ
ラスト1行。 短いアドリアンの返答を読んだ瞬間、ぶわっと涙が。 これまでのアドリアンの苦痛と悲しみ、そしてジェイクの苦悩と葛藤。ラストシーンにはそれらが全て集約されていました。 別離と事件の末の答えに、アドリアン同様涙がこらえきれませんでした。 ジェイクの結婚により決別した前作から2年後、アドリアンの小説の映画のスポンサーが殺されたことで、奇しくも二人が再会する第4作目です。 例によ…
月村奎 草間さかえ
縞馬
小さい頃から母親の育児放棄により、妙に自分の置かれている状況や、同級生からの軽いイジメ等にも妙に客観的な視点を持ち自分なりに理解している芙蓉(受) 小学校の国語の授業で、同じ言葉でも意味の違う言葉があるという学習から、自分の名前、芙蓉イコール不要と気付き、なるほどと冷静に感心したりするような子供。 さすがに、小学校二年生からこんな風にネガティヴ思考はあり得ないでしょと思いつつ、自分の置かれた環…
木原音瀬 草間さかえ
雲絶間姫
再読です。でも以前読んだのは講談社文庫版で、物語としては一応の完結をみているものの、この作品を評価する上でとても大切な部分が欠けていました。こちらの蒼竜社版を読んで、はじめてスウッと腑に落ちました。後書きで作者の木原さんは言っておられます。「喜多川の人生を書ききった・・・」わたしたち読者の側からすれば、それは「見届けた」となるのでしょう。BL作品では、どうしても身体を含めたLOVEが主題となるた…
冬草
こちらの作品は、草間作品の中でも一、二を争うほど 繰り返し楽しんで読んでいる、お気に入りの一冊です。 父親から町工場を継いだばかりの二代目若社長ハジメくん(攻め)と、 営業担当まひるさん(受け)の、町工場に咲く恋の物語。 描き下ろしを含めると、6つの回で構成されています。 草間作品の魅力的手法のひとつとして、 各回のはじめに、読み手の心にポンとボールが投げられ 物語が進むにつ…
海野幸 草間さかえ
ふゆき
オヤジ受に誘われて読んでみました! 冴えない春井先生の研究室にはなぜかイケメンで優秀な伊瀬くんがいる。 ある日先生は伊瀬くんのPCをのぞき見してしまった。画面に表示されていたのは恋文だ。 それを読んだのがバレて、その恋文の添削をお願いされてしまう… 春井先生はとても不器用な人。本当は才能があるのになかなかそれを発揮できずどこか自分でもあきらめ気味で、日々流されてる。 そんな先生の…
宮原きの子
剃刀を持っていて、たぶん髭でも剃ってるんだろうとは思うんですが……最初に思ったのは、もしかして自傷行為?なんて思いました。 風呂場で全裸だし、危なく暗い雰囲気がしたので。 でも、この口絵は「カオス」後編の表紙なんですよね。 カバー裏の桃山と野田先生、壬生谷と白川先生の1コマイラストが好きです。 桃山と壬生谷が犬例えられていて、壬生谷は待てと言われお行儀良く待ってるけど、桃山は待てを…