草間さかえさんのレビュー一覧

さよなら一顆 小説

一穂ミチ  草間さかえ 

中盤までは我慢と忍耐が必要

7月3日が「涙の日」というのは初耳でした。
だからこそ、その日に見た涙は、
それだけ印象的だったのかもしれませんね。
えーとですね、この本、実は中盤まで読むのが結構骨が折れたんです。
なんつーか「物語に入っていけなかった」というのが要因。
淡々とそこにある事象を語っていくだけに感じたんです。
要するに「ラブ」が見つからなかったんです……!!

恋でも愛でもいい。
それを意識させる…

6

さよなら一顆 小説

一穂ミチ  草間さかえ 

ゆっくりと育つ、大人の恋のお話でした

一穂ミチという作家さんは「日常」を描くのが非常にお上手な作家さんだと常々思っているのですが、この作品もまさに「普通の男」の「日常」を描いたお話でした。内容はすでに書いてくださっているので感想を。

人外が出てきたり、けた外れのお金持ちが出てきたり、そういう非日常のストーリーではありません。特にこれという出来事も無く、毎日が淡々と過ぎていく、それだけの話なのにこの作家さんが書くとグッと話に引き込…

8

『さよなら一顆』ご購入特典・書き下ろしペーパー グッズ

さりげなく描かれるやきもちの可愛さ

『さよなら一顆』の特典ペーパー、タイトルは『やきもち一匙』。
ネタバレです。

比呂目線で語られていた本編の後半の中に
彼が宴会で酔っ払った上司に無理やり飲まされそうになっていた
同僚の女性を助けてクィクィッと飲み干してしまう場面の後、
その女性が比呂を送ってきたところに、
マンションの前で榛名と出会うシーンがあったが、
さらにその後その女性を駅まで送った時の様子が、
榛名目線で…

4

さよなら一顆 小説

一穂ミチ  草間さかえ 

大人可愛いラブストーリー

中古金属買取店で働く榛名(攻め・27歳)は、エンゲージリングを売りに来た男性客・比呂(受け・30歳)とひょんなことから飲み友達に。
バツイチで不器用な比呂の人となりを知れば知るほど、彼のことが気になり…

榛名は、既婚者含め不特定多数の女性と緩く関係を持つ、スマートで要領のいい若者。
ここ何年も泣いた記憶のないほどドライな榛名ですが、何気なく渡した夏みかんを手に涙を流す比呂に心を動かされ、…

11

さよなら一顆 小説

一穂ミチ  草間さかえ 

大人の初恋

草間先生の挿絵が素敵な一冊だった。
座波榛名、27歳、中古宝石買取店勤務。
矢神比呂、30歳、眼鏡でバツイチ、大手飲料メーカーに勤める技術者。

7月3日の涙の日の夕方、座波の勤める店に
婚約指輪を売りに来た男、名前は矢神。
「間違えて失神って書いたりしねーのかな」などと思う座波だったが
なぜか彼が気になり、雨宿りを勧めて夏みかんをご馳走すると、
その男は涙を流す……


何…

14

ここで待ってる 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

男前の飴屋さん、なのだ

私のような勘違いをする方はきっといないであろうと思うので最初に書きますが、飴屋という名字なのですね。あらすじに「小悪魔美人の飴屋」とありますが飴菓子職人さんといったものかと勝手に思い込んでいました。
飴屋朋、二十五歳。「綺麗な男だった」と形容される美人で色気たっぷり、仕事は大工さんで、そして元ヤン。
いい!飴屋はいいですよ!
美人で少々ビッチ、肝っ玉の据わった男、飴屋。自分はこのような受けが…

7

さよなら一顆 小説

一穂ミチ  草間さかえ 

素敵なタイトルにうっとりしました。

本を手にする時に瞬時に分からないタイトルが好きです。どういった意味のあるものなのだろう、と馳せながら読むのがわくわくするからです。

こちらの一冊も同様に。
勉強不足で恥ずかしいですが「いっか」なんていう数え方を初めて知りました。(すみません。漢字が出てきませんでした……泣)

宝石をきっかけに進んでいくストーリーです。
わたしもどちらかといえば攻めの榛名さんに似た考え?のタイプなので…

6

ここで待ってる 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

家族ぐるみでほっこり幸せ!

読み終えて、すごく幸せな気持ちになりました。
と同時に、BLだけどBLっぽくないという気も・・・いや、分類的にはBLで間違いないのでしょうが。
論(飴屋の息子)に、お父さんがもう一人(←成田)とお爺ちゃん(←成田の祖父)が増えて家族になる話、と言った方がしっくりくる気がします。
がっつり恋愛とエロがあるBLが読みたい!という方には物足りないかもしれませんね。
私はエロが少なくても気にならな…

4

やぎさん郵便 2 コミック

草間さかえ 

4作目までカウントダウン 祭りだ・・!!

4作目まであとXX日・・・ヽ(○´w`○)ノ 
ヤギさん郵便シリーズ読み漁って一人祭りの最中です。。! 爆

この時代背景のお話というだけで、切なさ3割アップで、切ないBL好きにはたまらないストーリーです。
キャラも魅力的で、廣瀬×花城も、澤×有原も、両方ともハアハアです。
特に有原に対してS気のある態度をとる澤。。。もっとやれ。。。!!!

多すぎないが深い伏線の回収の構成には脱帽…

1

すみれびより 小説

月村奎  草間さかえ 

俺は大町の蜜しか吸わない

芙蓉は不要
こんな悲しさを抱え続ける受けと、初恋の王子様との再会ストーリー。
と一括りにできる話なんだけど、読んでみると繊細で、庭に知らないうちに生えていて名も知られずに引き抜かれてしまう雑草たちのいじましさに似た芙蓉と、育ちの良さからか、一度告白した後はとてもストレートに想いを表現できる男、西澤、この二人の恋はとてもとても…甘くって気恥ずかしくって。
芙蓉が口にする数々の雑草の名前や特徴。…

5
PAGE TOP