草間さかえさんのレビュー一覧

箱の中 小説

木原音瀬  草間さかえ 

冤罪の必要ないような

木原さんの作品なのでこれでもかというほど主人公を不幸にしますね…。でもBLとしてちゃんと萌えます。

1つどうしても納得いかなかったのが主人公の堂野が冤罪で刑務所に入るって点ですかね。冤罪である必要あるかなって。実際痴漢の冤罪なんてほとんど起こらない事なんだし、実際に性犯罪起こして刑務所入るでも良かったのでは。それだと刑務所で可哀想な目に合ってもあんまり胸が痛まなくて済みます(笑)。
喜多川…

1

フェア・プレイ 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

役割固定に意味がある

既にパートナーとして一緒に住んでいる二人が、一緒に暮らしているからこそ、お互いの感覚の違いやお互いに譲れないことをどうやって乗り越えていくかを、それぞれの家族と今回の事件の謎を絡めて描いた作品。
年若い読者さんには、ベトナム戦争の頃の反戦運動家達に関わる事件なんて、ほとんど歴史ミステリーでしょうね。
前作からこの続編が出るまで結構間が開いたので、私自身、前作での事件に関してはかなり記憶が薄れて…

2

ショートケーキの苺にはさわらないで 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

やっぱりAIモノはいいですね…

けっこう前凪良ゆう先生の「ショートケーキの苺に触らないで」を拝読したがなんとなく感想はまだ書けていない。先日もう一度読み直したということで感想を書いてみたので読んでいただけたら嬉しいです。

もともと先生の作品が好きで、さらにあらすじを読んでAIの設定だと知ったら躊躇いなく買った。帰ってから一気に読み終えて、本の名前の意味を知った途端号泣してしまった。
物語は近未来の日本をバックグラウン…

7

フェア・プレイ 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

選んだ言葉の一つ一つ

翻訳モノのミステリー小説、フェア・ゲームの続編です。
事件自体は1話ごとに完結していますので、前回を読んでいないと全くわからないということはありませんが、主役2人が結ばれるまでは前回に描かれていて、こちらではすでに同棲中で周りからもある程度周知のカップルとなっています。

自分は前作が大好きで大好きで、分厚い内容にも関わらず何度読み返したことか・・・。続編を翻訳して頂けるのを今か今かと待って…

20

フェア・プレイ 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

初邦訳作品の続編

2013年に邦訳が出た『フェア・ゲーム』の続編。
大学講師(元FBI捜査官)のエリオットと、彼のFBI時代の同僚・タッカーの物語です。

最近までアドリアン・イングリッシュシリーズの邦訳が続いていたこともあり、ラニヨン作品と言えばそちらの印象が強いですが、
同作家さんの初邦訳作品の続編がこうして日本語で読めるようになったのは感慨深いです。

あらすじ:
前作で再会し、再び恋人として付…

10

優しいSの育て方 小説

榎田尤利  草間さかえ 

誠に勝手ながら

んー、やっぱり愛のないSMは私はどうしてもダメなようです(そういう場面が出てきます)。山場を迎える前に2度ほどもう読むのやめようとくじけそうになりました。そして極め付けは、実の父と息子がらみの話の展開。。。これも苦手分野。なので勝手ながらこの評価に至りました。

1

優しいSの育て方 小説

榎田尤利  草間さかえ 

お見事!

清々しいほどタイトルでネタバレしている上に、読む人を選びがちな「SM」がテーマであるにも関わらず、最後まで本当に楽しく、喜怒哀楽と萌えを感じながら読むことができる作品でした。

今まで読んだSMモノの作品って攻と受のどちらか一方(あるいは両方)がSかMに目覚めるという展開の場合、そういう変態ちっくなプレイが快感になるのは愛ゆえなのだ!…というロジックが多かったような気がするのですが、この作品の…

4

地下鉄の犬 コミック

草間さかえ 

素敵すぎる関係

大好きなカップルです。本当に何が可愛いいって攻め様が実は受け様の姉さんぶりにいい感じに優しく包み込まれているような感じがいい!男らしさがちょっと弟君的な感じで癒されます。草間さかえさんの作品はちょっと癖のある性格の人が登場することがありますが「地下鉄の犬」に関していえば現実版おとぎ話のような感じでストーリーが進んでいくので、読んでいるとついつい顔がニヤニヤとしちゃいます。この二人ならずっとずっと固…

2

ショートケーキの苺にはさわらないで 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

なんだか複雑だけど やっぱ神にしかできない

なんだろうなあ。
涙はたぶん30粒ぐらい、膝におちた。
ティッシュは5枚ぐらい?

すごく考えてしまって。ぐるぐるポイント1.
他のお姉さまが同じようなことをおっしゃっておられてて。
息子がいます。戦争になったら、この子も徴兵されちゃうのか と。
私も逃げるのかなあ。どうするのがよかったんだろう。

とても泣いたんですが、泣いた傍らで、ひどく考え込んでます。
凪良先生は、それも…

8

檻の外 小説

木原音瀬  草間さかえ 

嬉し泣き

刑務所で別れて6年後。妻子とともに平凡ながら平和な毎日を過ごす堂野の前に、突如、喜多川が現れます。刑務所にいた頃と同じ、あるいはそれ以上の情熱で堂野に執着する喜多川に戸惑いつつ、彼の一途で不器用な様子を放っておけない堂野は喜多川を自分の日常へと招き入れます。

何も知らないけれど堂野を愛していると言い切る喜多川と、手にしていたはずの幸せを見失って途方に暮れる堂野。二人はそれぞれに傷ついて、最初…

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