草間さかえさんのレビュー一覧

アドリアン・イングリッシュ(5) 瞑き流れ 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

かなりBLっぽいうだうだ感

ミステリーのネタバレはしないようレビューします。

まあ終わりよければすべて良しなんですが。

今作は、ひたすらアドリアンの乙女なうだうだに終始します。日本BLのテンプレをみるようです。やはりラブで何かストーリーを考えるって大変なんですね。今作で完結ですが、二人の関係として、特に3作目からは何かすっきりしない展開が続きました。

そして、強くて、自分に厳しく、寡黙で、大切な人には死ぬほ…

7

アドリアン・イングリッシュ(4) 海賊王の死 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

ジェイクのキャラが理解できない

ミステリーのネタバレはしないようにレビューします。

シリーズ4作目。3作目が別離だったので、4作目はどういう展開でくるのかと期待しつつ読み始めました。
しかし、最初でやられました。あれほどにつらい気持ちで別れたのに、アドリアンとつきあう前から、あの甘いシリーズ2作目の間も、そしてジェイクが結婚した後も、5年にわたってポールという2枚目俳優と関係を持ち続けていたジェイクに失望です。

当…

8

アドリアン・イングリッシュ(3) 悪魔の聖餐 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

痛い3作目

ミステリーのネタバレはしないようレビューします。

シリーズ3作目は、草間さんのカバーがさすが、と思わせられる内容。この3作目からは、作者の都合でキャラクターや二人の愛がゆがんでしまったと言うしかない、残念な展開です。4作目以降の展開も考えた上での、つらい回です。

ミステリーの方は、カルト集団がテーマ。カルト作家や、カルトを専門にする大学教授ガイなどが絡んできます。

メインの二人の…

2

アドリアン・イングリッシュ(2) 死者の囁き 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

甘い二人

ミステリーのネタバレはしないようにレビューします。

シリーズ第二弾。シリーズ中一番甘い作品でしょう。

1作目のラストで、ようやくアドリアンへの想いを吐露したジェイク。といっても寡黙で自分を抑えるジェイクですから、はっきりと言葉にはしません。
しかし、交際が始まった二人。

ジェイクは刑事という仕事柄もありクローゼット(カムアウトしていない)。ここがシリーズ前編にわたって今後キーに…

6

アドリアン・イングリッシュ(1) 天使の影 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

非常に出来の良いBL

ミステリーのネタバレはしないようにレビューします。

本格派ミステリーの中に織り込まれたBL。読み物としてクオリティが高く最後まで息もつかせず読ませます。(しかし、本格ミステリーとまではいかない)

シリーズ5作で完結ですが、この1作目は執筆当初は当然単発として書かれたのでしょう、この作品だけでさわやかなBLとして読めます。

体の弱いアドリアンと、ひたすら強い男、ジェイク。ジェイクは…

11

きみのハートに刻印を 小説

椹野道流  草間さかえ 

がっつり仕事

最近の喫茶店物が面白かったので、先生の過去作品に遡ってみました。
適当にチョイスしたら、スピンオフ・・・orz 
「サプリ」の方は読んでなかったですが、問題なく読めました。
工学部卒(!)で薬品会社入社し打錠室勤務となった27歳と
アンティークドールみたいな容姿をもつその男子を、
一生懸命口説くイケメン研究者の恋話+めっちゃお仕事話 でした。
本編250P弱+先生のあとがき です。

0

檻の外 小説

木原音瀬  草間さかえ 

見返りのない愛とは

まるで、一本の映画を見終えたような充足感。愛し愛されるとは、人生とは…そんなメッセージがそこいらに散らばっているのに、この二人が辿る道は特別ではなく、どこにでもある幸福の形でした。

『箱の中』を出て外で織り成す展開は劇的な事件へと発展していきます。少々、唐突感を否めなくもありませんが、冤罪で苦しんだ堂野という男を考えると、こういう結果に妙に納得できる気がしました。
堂野は友人として喜多川を…

16

箱の中 小説

木原音瀬  草間さかえ 

BL界の芥川賞

障壁を乗り越えて辿り着く純愛、それが男同士だからこそ、カタルシスを得る事ができるのがBLならば、もしかしたらこれはBLとは言えないかもしれない。次巻の『檻の外』と合わせてひとつの物語である今作は、理屈でいえば充分BLなのだけど…BLという枠に収まらない。それは人間を描いているからなのでしょう。
木原さんの作品は総じて、BLの枠に収まらないと評される物が多い印象ですが、今作もまた然り。だって甘々で…

3

箱の中 小説

木原音瀬  草間さかえ 

ヘビーですが感動します( ; ; )

木原さんの本はすごく覚悟して読むのですけど、毎回、予想を超えたヘビーさに胸をえぐらます。本当に人の弱さ、狡さ、闇のところを容赦なく突きつけられた上で、それだからこそ、愛の美しさや尊さを見せつけられます。すっごい読み応えで、感動しました。
個人的には、「美しいこと」よりはこちらの作品の方が好きでした。「美しいこと」は恋愛にとことん向き合うような内容でしたが、こちらは人生?に向き合うような内容だった…

2

ワンダーフォーゲル コミック

草間さかえ 

大好きだけどオススメできない

草間さかえさんの漫画は非BLから入りまして、最近ようやくBL漫画も読破しよう!と思った矢先の新刊発売だったので飛びつきましたが…
皆さん仰るように、「みえない友達」が難解……
というよりは、読者に優しくない作りで驚きました。
テンションで猛ダッシュで読んだ1回目は、やはり私も「?」となり読み返しました。
よくよく読めば、きちんと話は理解できるし、予想できるのですが…
人物や設定の説明を伏…

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