草間さかえさんのレビュー一覧

アドリアン・イングリッシュ(2) 死者の囁き 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

1巻とセットで

1,2巻はもはや上下巻として出した方が良かったのではなかろうか。そうしたら1巻の萌えどころの少なさにモヤモヤせず、2巻を読んでもらえたのかも…ととっても後乗りの読者ながらに考えてしまったりして。

これから2人のロマンスが?!ってとこで終わった1巻から、2巻冒頭既に急展開を見せています。知らないところで仲良くなっちゃってまったく。

ジェイクがアドリアンに心を開くたびに胸がときめきました。…

0

幸せの条件 コミック

草間さかえ 

魔性受けがクセになります

草間さかえさんの作品は結構読みましたが、この短編集は読み返す頻度が高い作品です。

表題作の受けのりくがミステリアスで、アンニュイな良い雰囲気の持ち主です。
攻めの根岸さんは年上ワンコって感じなのですが、りくは魔性ネコとでもいいましょうか。
根岸さんのことを好きになり、ストーカーな行動をするのですが、根岸さんのアパートに火をつけたのがりくなんじゃないかとハラハラさせられましたね。

何…

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アドリアン・イングリッシュ(1) 天使の影 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

共犯同盟

面白かったです。

ミステリは正直平凡。ミステリ部分にあっと驚く何かはほぼない。どちらかといえばゲイとその周辺人物の人間模様が深く描かれている印象。BLやM/Mってほどロマンティックでもなく、BLばかりよりかは一般小説も好んで読む方へおススメ。

主役のアドリアンは好みではないけど、こういうヒロイン(あえてヒロインと書く)は往々にしてモテるわけよ。君を守ってあげたいってタイプのメンズにさ。…

5

ショートケーキの苺にはさわらないで 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

SFと戦争

評判が良く、凪良先生の安心感から手に取りました。かつ大好きな草間さかえ先生の挿絵!!しかしすみません、自分には合いませんでした。

SFものにかなりのこだわりと愛があるせいもあると思います。また戦争ものもかなり好きなのですが、この2大要素は(BLではない)世に言う名作を数多く見てきたせいで、相当しっかりした作品だと受け付けない身体になってしまったのです。個人的にはアンドロイドについても戦争につ…

2

フェア・チャンス 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

末永く幸せに〜

三巻に渡る、オールズフェアシリーズの完結巻。

現FBI捜査官タッカー×元FBI捜査官かつ現大学教授エリオットのシリーズです。

この2人、FBIの同僚として出会って即恋に落ちたものの、エリオットがFBIを退職せざるを得なくなるような大怪我を負った時の感情の行き違いで一度は別れています。

第1巻は、そんな2人がエリオットが勤務する大学の学生の失踪にそれぞれの立場で関わることで再会する…

6

アドリアン・イングリッシュ(5) 瞑き流れ 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

大団円

アドリアンシリーズの一応最終巻に、なるのかな。後日談としてクリスマスと大晦日の番外編が出ていますが。

マッチョなクローゼットゲイの警察官・ジェイク×お坊ちゃん育ちで心臓が悪い、作家兼書店店主アドリアンの物語です。
大体アドリアンがコ●ンくんよろしく事件に巻き込まれ、ジェイクと捜査することになります。その事件の捜査に並行して2人の関係が変化して行くのが物語の骨子。

第1作はジェイクとア…

3

幸せの条件 コミック

草間さかえ 

良作短編集

草間先生は「マッチ売り」シリーズの長編しか読んだことがなかったんですが、短編集も素晴らしいですね。
カプの組み合わせで4作品収録されてますが、いずれも結末に一捻りあって、やはり実力ある漫画家さんはうまいなぁと感じました。
内容については他の方がたくさんレビューされているので割愛しますが、印象的だったのは1番短いお話「銀杏のはなし」。
人外・擬人化ものってあまり読んだことがないんですが、穏やか…

1

フェア・プレイ 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

面倒くさいミルズ親子

シリーズニ作目。今回はエリオットの父親、ローランドの過去を巡るお話。前作でも少し触れられていたローランドの反戦運動時代を綴った回顧録。その本の出版を阻止したい何者かから命を狙われるローランド。真相を探る為、エリオットは父親の過去とかつての仲間たちについて調べていく。

リベラル主義やらヒッピー文化やら、BLでは馴染みのない題材でしたが、興味深く読めました。当時の時代背景がリアルに感じられて面白…

5

ワンダーフォーゲル コミック

草間さかえ 

思い込みと真実の狭間で翻弄される

 実は発売された年に一旦は読み始めたのですが、途中で難解さに挫折してしまい、そこから長らく眠らせていた作品でした。草間先生の作品を初めて読むという方には、これはオススメしません。私は改めて読んでみて、未だ少し難解な部分はあったのですが、中盤を超えれば意外とそう難しくはないストーリーだったのかな、という印象です。昔はとにかく1ページずつちゃんと理解してから次に進むという読み方をしていたので、そういう…

3

未完成 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

めちゃめちゃよかった

凪良先生の作品はハズレがないので今回も期待して読みましたが、期待を裏切らないどころか期待を大幅に超えてめちゃめちゃよかったです。
瀬名は強引で阿南先生はたらしという、どちらも描き方によっては、好ましくない印象を与えてしまったり、心情がわかりづらくなりがちなキャラ設定ですが、すごく感情移入して読めました。
凪良先生はお話がしっかりしている分えろは少なくなりがちですが、この作品はえろも割としっかり…

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