草間さかえさんのレビュー一覧

箱の中 小説

木原音瀬  草間さかえ 

一途な執着

辛い話だけど、絶対処分できない一冊です。
痴漢の冤罪で訴えられ、罪を認めなかったせいで実刑を受けた堂野が、刑務所の中で出会った無口な男喜多川。
小さな箱のような部屋に閉じこめられてまともな愛情を受けずに育った喜多川は、他の受刑者とは違う堂野になつき、次第に強く惹かれていきます。
他には何もいらない、堂野だけがほしい。
衆人環視のなかでの強姦におよんだりもします。
そんな喜多川に…

1

はつはな コミック

草間さかえ 

やっぱりオジサンが好き

“はつこいの死霊”と“花いちもんめ(コミックス「イロメ」収録)”の番外編です。
実は、元のお話、忘れております・・・
コミックスの発掘もできなかった・・・

花いちもんめ【愛煙家の登校日】
 森崎君の初体験話。たしかに、リハビリ中のマッサージって何かありそう・・・しかし、森崎君がフェロモン全開って事なんでしょうか?

はつこいの死霊【禁煙者の週末】
 えー、お仕事してるおじさんはお…

1

夜道を一人で歩くとき 再録 コミック

草間さかえ 

私は誰を思い出すんだろう・・・って

やっと手に入れました。

どう考えてもロクデナシなのに女にモテる本田と、高校時代から彼に片想いをしている吉岡のお話。

表題作は高校時代、ほかはオジサンになってからの再会ラブです。
吉岡に関しては、学生時代の別のお付き合いのお話が1本入っています。
ソカベくんと付き合っていたらどうなっていたんだろうって思いますが、きっと今の状況の方がお互い幸せなんだろうなとも思います。

本田のエ…

2

楢崎先生とまんじ君 小説

椹野道流  草間さかえ 

まさかの万次郎にしてやられたw

この作品は『茨木さんと京橋君』のスピンオフで
さらには、この『茨木さんと京橋君』も
『右手にメス、左手に花束』シリーズのスピンオフなワケですが。。。

『メス花』に至っては未読、
『いばきょー』はドラマCDを聴いただけだったんですが
ツンデレっぽい楢崎先生と、健気な大型ワンコっぽいまんじ君のことが
すごく気になってたので
書店でこの本を見つけて速攻購入しちゃいました^^;

そ…

2

茨木さんと京橋君(2) 小説

椹野道流  草間さかえ 

断然2が面白い!

 2作目、よかったです!
 1作目はゆるくって、心地よくって、こういうのんびりとした恋愛もありかな~~と思ったのですが、2作目で衝突があって、すれ違って、仲直りして……ラブへ。

 2巻がある時点で、1は挿入までしてないから2ではやるのが目的だろう、なーんて思ってたのですがそれだけじゃなかった! 挿入するには、そこまでの心の動きが必要だったのですね。(挿入、挿入言うなって!)
 
 そし…

1

はつこいの死霊 コミック

草間さかえ 

全ての不幸の元は初恋の祟りである

そんな無茶な!というこの言葉と智の何年越しの執着がたまりません。

草間作品はとりあえず三回読みます。
噛めば噛むほど味が出るというか、一回だとよく理解できなかったりすることもしばしばで、単純にこれは私の理解力の問題なのかもしれないけれど。
だけど、ふとした瞬間にぐっとなるというか、空気感とか言葉の間とか静かな世界観とかセンスとかが大好きなのです。
好みが別れる作品だっていうのはわかって…

6

檻の外 小説

木原音瀬  草間さかえ 

愛とはなんぞや?

泣きました。
もう泣けて泣けてしょうがなかったです。
自分でも巧く言い表せない感情でぐちゃぐちゃになりながら泣き、読み終わった後も、ふと泣いてしまうぐらい心に残った作品です。
こういう作品を書いてくれた木原さんや、出版してくれた出版社に感謝します。
帯の、、BL極北、最果ての地へようこそ。
まさに異端のBL作家、木原音瀬。

愛どころか人の善意すら知らない喜多川という人間が愛を、乞い…

11

箱の中 小説

木原音瀬  草間さかえ 

BL?ミステリー?

私はミステリー好きでミステリーもよく読むのですが、これはBLなんでしょうか??
木原さんの作品は恋愛物であってもミステリー的だな~とは思っていましたが。
普通の人である堂野がチカンの冤罪で刑務所に送られ、更に騙され酷いめにあう理不尽さに怒りと悲しみ、、そして恐ろしさを感じます。
この話の何処にBL的展開が?と思いながら読み進めましたよ。
そして、愛や恋どころか人としての情緒に欠けている子供…

2

楢崎先生とまんじ君 小説

椹野道流  草間さかえ 

大好きカップル

前半はまんじ視点で、茨木さんと京橋先生カップルから夕飯に招待され、そのおかずに馴れ初めを語らされているという展開。
で、後半はちー視点で永福が江南のために作ったお弁当を3人で食べながら、同棲に至る経緯を聞き出しているという展開。
上手く出来てるなぁ。脇キャラの登場が、すごく自然。

初めて見た楢崎先生って、まんじの理想が服を着て歩いてたらしい。とりあえず、綺麗な顔に一目惚れ。
空腹のまん…

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茨木さんと京橋君(2) 小説

椹野道流  草間さかえ 

男の沽券なんぞ、くそくらえ

前作で何とかかんとか、恋人と言えるようになったふたり。
続編ではどんな出来事が? と思っていたら、速攻“別れの予感”。
価値観の違いって、小さな問題に見えて案外大きな問題なんです。
男女のカップルでもそれを乗り越えるのが大変なのに、♂×♂のカップルだともっと大変です。
男の沽券だとかプライドだとかが邪魔をして。

茨木がどこのどんな部屋に住んでいるかも知らない京橋。徹底的に秘密主義なん…

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