草間さかえさんのレビュー一覧

災厄のてびき [新装改訂版] コミック

草間さかえ 

自分にとって異例。

初出が同人誌だけにエロがっつりだし、絵も本来は自分の趣味ではない系統なんですが、良い間があって、心地良いリズムで進むこともあってすごく好きです。
サクっとした独特な絵柄ですが、基礎がないとできない描き方なのもポイント。
あと、この人の書く作品のキャラって変態だし淫靡。浮世離れした感じ。
でもその人物の気持ちの揺れ動きとか葛藤が理解できるのが不思議。
【6・3・3再録】に収録の「てびきの補項…

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楢崎先生とまんじ君 2(表題作 それなりに平穏な日々) 小説

椹野道流  草間さかえ 

日常に潜む些細な過ち

本シリーズは受様の同居人で定食屋の健気なアルバイトと
医大付属病院消化器専門のクールな内科医カプの話です。

本作もメインは前巻同様、
『茨木さんと京橋君』の受様が
二人の過去の一大転機となったを聞き出すお話と
攻様の妹がやってくる短編の二本が収録されています。

二人の過去の転機となった出来事は
攻様が受様のマンションに転がり込んでから
八ケ月が経とうという秋の頃に起こります…

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楢崎先生とまんじ君 2(表題作 それなりに平穏な日々) 小説

椹野道流  草間さかえ 

逃げのちーちゃんと呼びたい

クールビューティー・楢崎先生と一家に一台欲しい、典型的なワンコ・まんじ君のお話です。

スキスキ攻撃しまくりのまんじ君と、好きなクセして認めたがらない先生の相変わらずの日々なのですが、今回は、ある事情でまんじが家出しちゃったからさぁたいへんになっちゃった先生が、襲い受けちゃうことになったお話がメインです。
(あとがきによると、これは先生の人生最大の黒歴史だとのこと。)

そこに“いばきょ…

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イロメ コミック

草間さかえ 

独特…。

噛めば噛むほど味がでるというか、噛まなきゃ気付けない味わいがあるというか……。

最初読んだとき「う~ん、独特で分かりにくい…」と思ったのに、何の気なく本棚を見ると、ついもう一度手にしてしまうんですよね、あまり好きじゃなかったって思うのに。
んで、何度も読んでるうちに、気付けば本棚の「多分もう読まないゾーン」から「よく読むゾーン」に本自体が移動しているわけです。
え?だってこの本私好きだも…

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楢崎先生とまんじ君 2(表題作 それなりに平穏な日々) 小説

椹野道流  草間さかえ 

何がというより、エロがなくての何だか良いんです。

クールビューティー楢崎先生と大型わんこのまんじ君の日常が愛おしいのです。1巻では出逢いから2人が同棲に至るまで、今回は2人で暮らし始めてからのちょっと行き違いから絆を深め楢崎がまんじ君を大事なパートナーだと気付く迄でとその後に楢崎先生の妹の万里さんの登場で楢崎先生の家族との確執が判明しますが、まんじ君の楢崎先生への思いに雪解けへむかうのでは?という様な優しい締め括りでした。エロ好きには残念過ぎる内…

3

すすきのはら グッズ

『箱の中』『檻の外』の番外編

『箱の中』『檻の外』のファンの方には是非ぜひ読んでもらいたい小冊子です。
オマケ的な扱いにするのがもったいないぐらい、完成された一つの作品となってました。
こういう小冊子って、エロや痴話喧嘩的エピソードや小さな萌えエピソードなどで構成されてることが多いと思うんだけど、木原音瀬を舐めちゃーいけない。
号泣必至です。
私は、養子縁組についての会話をしてる場面(具体的には31ページから34ページにかけて…

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是 -ZE- ファンブック コミック

志水ゆき  新也美樹  北沢きょう  橋本あおい  未槻直  雨隠ギド  カキネ  三池ろむこ  立野真琴  木下けい子  ねぎしきょうこ  阿部あかね  小椋ムク  津守時生  門地かおり  夏目イサク  南野ましろ  麻生海  二宮悦巳  草間さかえ  北上れん  小鳩めばる  藤川桐子  金ひかる  木原音瀬  栗城偲  一穂ミチ  久我有加  榎田尤利 

ちょっと何コレ豪華すぎる!!

作者の書き下ろや今までのまとめやドラマCDの魅力ももちろんなのですが、私的にはこの本は執筆陣の豪華すぎる公式同人誌だと思っている。
なので原作準拠というか、作品自体が好きすぎる方や、こういったパロディに抵抗がある方にはオススメできないかも。

それにしても豪華です。豪華すぎるゲスト陣です。
このジャンルにひっかかってて誰一人知らないって人はいないんじゃないかな。
保育園・遊郭その他王道パ…

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イロメ コミック

草間さかえ 

食わず(読まず)嫌いはダメですね

絵が苦手で手を出さずにいたのですが、ここでの評価が高いし、
表紙のイラストがなんかキレイだったので買って読んだら、
絵は全然気にならないどころか、独特の雰囲気にすっかり
ハマってしまいました。

「イロメ」
表題作ですが、テンポの速さについて行けず萌えポイントなかったです...
なんでこれが表題作なんだろ!?って思ったぐらいなんですが、
リンクしてる「カオス」読んだら、野田先生のこ…

3

はつこいの死霊 コミック

草間さかえ 

評価まっぷたつ作品

面白かったです。
読んでる最中、ずっと胸がチリチリしてました。とても心地いい感覚でした。
合うか合わないかという観点でいうと、私には「合う」作品だったんだろうなと思います。
で、みなさま言ってますが、この作品は「合うか合わないか」が非常に重要な作品なんだろうなと。

初恋がトラウマになっちゃった二人の男の再会です。
死霊うんぬんの話はこじつけ的な部分が大きいから、あんまり深読みしないほうがいいんじ…

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きみのハートに効くサプリ 小説

椹野道流  草間さかえ 

あえていうなら予想外な展開

同じ出版社から出ている「お医者さんと花屋さん」とキャラ設定がすっかり被るのかと思いましたが、根底では被りつつもいい意味で裏切られました。「そういっちゃう訳!?」的な行動と取る加島さんと「それでいい訳!?」な芹沢。中盤、驚きました。
しかし、加島さんの失敗がすごい。一度じゃ二度じゃないとは…人間、己の限界を知る事は大切ですね。

少々強引な進め方かも?と感じたところはありますが、テンポよくきち…

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