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草間さかえ
わか竹
ネタバレ
草間さんの皮膚感覚を彷彿とさせる描写には、 格別な艶を感じるのですが、 今作は聴覚以外のほぼ五感全てが、 至る所に織り込まれていると思いました。 コーヒーのよい香りにつられて入り込んだ骨董屋。 この住宅街の奥にひっそりとある和風家屋の雰囲気が、 現実離れしていて何とも味わいがあるのです。 店主は年若い柔和な朝倉。 篠田は会社帰りに暗い夜道を通ってその店を訪れますが、 店内の明…
ふじ枝
全ての元は有原岑生が廣瀬清高に当てた恋文であって。 しかしこの話の妙はその2人が一緒に居るシーンや会話するシーンが少なくともこの一冊には無いという事。 そして2人はそれぞれ別の人間と体や情を持ち寄ったり寄らなかったりしていて、 でもその別の人間、花城と澤の2人も例の恋文に覚えがあって、結果振り回されている。 見えない所で繋がっていたり絡み合ったりする人間関係が面白いです。 それに伴う…
水原とほる 草間さかえ
もこ
水原さんの作品おひさしぶりです(*゚∀゚) ちゃくじつに作品は買い集めてるんですが、読みとどまっておりました。 にしてもアレですね。水原さんといえば、心ギュッと痛いイメージだったんですが、今回いやにソフトでした。 心癒されちゃうじゃないかっww もちろんいい意味で。 お話のあらすじとしては、婚約者で、もうすぐ結婚を控えていた女に逃げられてしまった受。あげくに600万もの大金を持ち逃げされ…
久我有加 草間さかえ
雀影
久我さんの、お笑い界物シリーズ4作目。 一番最初の「なんでやねん」が容姿才能ともに持ち合わせたスーパースター『バンデイジ』、「月よ~」は、お笑いブーム最後のスター『パイロットランプ』、そしてお笑いブームがさって、お笑いをやめてしまった男の話「それは言わない~」と、ずっと時間は続いて、どんどんリアルさが増しているこのシリーズ。 今作品は、お笑いブームがさり、実力がありながらも、どうしても売れずに…
ぼっこ
久我さんの芸人シリーズ第四弾。 待ってた。 雑誌掲載時からずっと待ってた。 実力はあるものの時流に乗れなかったため売れっ子になれなかった芸人(受)と、そのマネージャーをしつつ片思いをしていた大阪の劇場の支配人(攻)。 仕事出来るけどヘタレな攻とツッコミなのに受な美人。(日本語変だ) 割とそっけない(ツンデレまではいかない)受に、縋って縋って縋り捲くる攻がいい。情けないのに仕事が有能と…
椹野道流 草間さかえ
satoki
低血糖で倒れて病院に担ぎこまれた間坂万次郎(18)は、そこで宿直のバイト中だった内科医の楢崎と出会った。 一見ポーカーフェイスでクールな楢崎の可愛らしいところに一目惚れしてしまった万次郎。 偶然再会した楢崎にストーカーよろしく迫りまくってなんとか結ばれる所までこぎ着けるが、その矢先万次郎には何も告げず楢崎はアメリカへ留学してしまい…… もうすでに出だしから楢崎先生にクールビューティのクの…
木原音瀬 草間さかえ
ユイ
泣いた、とにかく泣いた.こんなに胸が潰れるような感情は欲しくなかった. これ以上の言葉、何も浮かばない、ただ「一緒に死にたかったな」が耳元で木霊するだけ
ハイ爺
お笑いブームの終焉とともに芸人を引退し、温泉街で働く隼人(受け)と、作家としてのお笑い界復帰を誘う元マネージャー、時田(攻め)との恋。 今までの芸人シリーズとリンクしてますが、この作品単独でも読めます。 わたしは…ツンデレ受けはニガテだったんですが、久我さん独特のヘタレワンコ攻めと組み合わせるとわたしのハートにも響きました。 とにかく攻めの時田の、仕事のときはクールなのに恋愛時にはヘタり…
久江羽
芸人シリーズです。 と言いながら、今回は、3年前に漫才をやめて郷里で温泉旅館の仕事をしている芝山と彼の元マネージャー・時田のお話です。 【恋で花実は咲くのです】 いつかきっと芝山をお笑いの世界に呼び戻すと言っていた時田が、新しい劇場の支配人になったのをきっかけに芝山を迎えに来たのです。 劇場付の作家として戻ってきて欲しいと・・・ 漫才は好きだったけれど大して売れず、実家の旅館…
初版が2003年の、初・商業コミックスです。 雑誌の初出は更に遡って2001年とか2年とか、もう10年近く前に書かれた作品なんですね。 独特な絵のタッチは、今見ても、っていうか、今見ると、かなり独特なようだけど、10年前だと、サブカル系では普通に在った美大系の絵、かな。 むしろ最近の作品よりは、おめめぱっちりだし、描線くっきり太いから、マンガチックかも。 表題作は、火事に興奮する男…