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榎田尤利 雪舟薫
satoki
櫻林院家の跡取り候補として、三峰邦彦は数年ぶりに櫻林院家を訪れた。 ひさしぶりに再会した従兄弟で本来ならば櫻林院家の当主である千早は相変わらずたおやかな風情だ。 幼い頃は実の兄のようにかわいがってもらった人。 いつしか世間から姿を消し、庭の百合に愛情を注ぐ青年はどうして家を継がないのか。 疑問を感じつつも邦彦は現櫻林院家当主である伯父の要求を受け入れた。 どうしても欲しいものを手に入れる…
松岡なつき 雪舟薫
藤棚
「無機質な数字で認識されるだけだった人々は今や名を持ち、表情豊かな顔を持っている」 海斗はビセンテ達を知ることによって、スペイン側の苦難に思い至るようになります。 未来の歴史書で見た「スペイン人の死者約2万人」という数字の中に、 スペインで出会った人々が含まれている。 今までただの数字だったものが、ずっしりと海斗に重くのしかかって来るのです。 戦争には絶対的な正義と悪は存在しません。…
夜光花 雪舟薫
むつこ
いや、正確には触手ではなくて蛇なんですが。 物語の途中に、無数の白蛇にレイプされるシーンがあるんですが、超エロかった…。夜光花さんのせいでまた私、新しい趣味に目覚めようとしちゃってるのかしら。ああ、BLを読みはじめてからこっち、実体験のともなわない脳内経験値ばかりを増やし続けてる自分がコワイw 主人公は接触恐怖症です。 冒頭いきなり過去数日間の記憶を失ってます。しかも、レイプされてる。 数日前に…
ちょっと偏屈でお金持ちの叔父の発案で突然温泉開発にかかわることになる春央。 両親を早くに亡くした彼は人生の半分以上をアメリカですごした帰国子女。 地中深くに眠る水脈まで掘るため、彼はアメリカのプロ掘削チームに仕事を依頼します。 そしてやってくる男たちがまた魅力的なんだなー。 ふとした瞬間にみえる彼らの過去や背景や、リーダーへの尊敬にどきっとしてしまう。 人数多い割に捨てキャラがいないのは…
榎田尤利さんの幅広い上手さが実感できる良作でした。 物語全体を流れる空気感は、けだるいセピア色です。表紙の色使いがこれほど似合う作品はないと思った。 しっとりじっくりしたストーリー進行のなかで進行する、炎のような激しい愛の姿を描いてました。 主役は邦彦(攻め)と千早(受け)。二人は幼馴染みです。何年かぶりに再会し、視点が交互に入れ替わりながら話が展開していきます。 邦彦にはただ一つ欲しいものがあ…
海斗を亡き者にしようと暗躍する輩たち。 絶体絶命の海斗をビセンテが全身全霊で守ることを誓います。 自分を拉致し、愛するジェフリーと引き離した憎い敵だと思っていたビセンテが、 忠節を誓う騎士の如く自分を支えてくれる姿に、海斗の心も揺らぎます。 すぐに人に頼る自分を「甘ちゃん」だと恥じる海斗ですが。 海斗は現代人としては、ごく普通ですよね。 彼が「甘い」と感じる部分は、読者である私にも…
義月粧子 雪舟薫
傑作だと思います。 最初は失敗したかなと思いました。文章が好きじゃなかったんです。いくら三人称といっても、視点の変わりすぎる文章に、「こういう書き方、好きじゃないんだよなァ…」と。 数ページで慣れましたw あとはリーマン同士のオトナの恋に、ひたすら悶絶しながら読みました。 オトナゆえの可愛げ、戸惑い、気恥ずかしさ、などを上手く書いてるなァと思います。 とくにクールビューティ三崎の可愛さは、神です…
ビセンテに拉致された海斗は、とうとうスペインに上陸。 手強そうなフェリペ二世。「朽ちた十字架」サンタ・クルズ侯爵。 女性的な美貌の神父ラウル。 スペインのアイドル・アロンソ・デ・レイバ。 スペイン側も個性的な人物が揃っていて、かなり魅力的に描かれています。 イングランドチームを応援している私も少し、 スペイン側に気持ちが揺れてしまって、困りました。 そして作者がラテンラヴァー…
「プリマスに戻ったら、初めての一夜を共にする」 海斗がついに、ジェフリーの寝台へ! 7巻にして初めての一夜です。長かった、焦らされました… 遊び人のジェフリーが、よくここまで耐えました。 それだけ海斗に「本気」ということなんですね。 二人のあまあまな雰囲気は私ごときのレビューでは表現できません。 ぜひ読んでください(笑) しかし海斗とジェフリーが幸せになると、 葛藤に苦しむ…
とうとう海斗の拉致を成功させてしまったビセンテ。 やっと恋人として甘い雰囲気を楽しめるようになったのも束の間、 ジェフリーと海斗は離れ離れに!! 「時間がたっぷりとある」と思っていた二人の突然の別離。 7巻でのジェフリーと海斗が幸せすぎたので、この展開は辛すぎます。 人生はいつ何が起こるか判りません。一寸先は闇です。 一瞬一瞬を後悔がないよう、大切に生きていかなくてはいけないと感じ…