石田惠美さんのレビュー一覧

狂犬ドルチェ 小説

宮緒葵  石田惠美 

胸焼けするほど濃厚なドルチェ

イタリアのエロい獰猛な軍用犬。

ワンコ・・・・いやいや狂犬・・・・いやいやまるで軍用犬のようです。
麻薬捜査犬のような玲央の匂いの探査能力。
傭兵にスカウトされるほどの戦闘能力。
エロにはもう生命体とは思えぬほどの精力絶倫、体力絶倫。
こえーーーよ。
これに狙われたら仕方ありませんよね。
逃げようものなら共に死ぬよりほかなさそうです。

それにしても玲央さんのお体を心配します…

0

砂漠の王と偽りの未亡人 小説

吉田珠姫  石田惠美 

設定もストーリーも面白いのですが…、

作家買い。

吉田さんの新刊はアラブもの。
アラブの王さま×孤児の青年、の恋のお話です。






主人公は月也。
両親は物心ついたときからおらず、双子の弟とともに施設で育った。
双子で、唯一の家族の2人だが、性格は正反対。
明るく、人づきあいが上手で、ゲイである事もカムアウト済み。夜の仕事をしている弟の陽也。
対して月也は人見知りで引っ込み思案。

そんな二人だ…

17

ストレイ・リング 小説

水壬楓子  石田惠美 

狡いオヤジと何もかもわかっていて手のひらで転がされる若い愛人

「晴れ男の憂鬱 雨男の悦楽」のスピンオフ作品です。
新書版だった「晴れ男の憂鬱 雨男の悦楽」は文庫化されたとき、こちらも引き続き出るかと思っていましたが出されないままでしたが忘れたころに出てきました。

すごくおもしろかたです。
私の萌えツボドンピシャなお話で。

好意を持った人には妻がいてそんな相手との愛人契約、やがてその想いが膨れ上がり今ならまだ間に合うと別れを切り出す。
けれど…

6

愛蜜誘惑ジャッカロープ 協力書店限定ペーパー  酩酊悩殺ジャッカロープ グッズ

アルミラの新たな姿が!!

本品は『愛蜜誘惑ジャッカロープ』の
フェア書店限定特典ペーパーです。

本編後、
アルミラの好物についてのお話です。

柴崎は以前ジャッカロープについて
調べた時に彼らの好物が
ウィスキーであると知ります。

ジャッカロープって酒で酔うのか?
万能薬の乳をもつジャッカロープなら
胎内ですぐに分解するとか?

好奇心に駆られた柴崎は
発泡酒や缶チューハイとともに
ウ…

0

愛蜜誘惑ジャッカロープ 小説

鹿嶋アクタ  石田惠美 

不思議生物ジャッカロープ

今回は小動物好きな強面の公務員と
密入国された珍獣ジャッカロープのお話です。

ヤクザのようだと言われる攻様が
人種を超えて受様を恋人にするまで。

攻様はしがない公務員ですが
切れ長の三白眼に鋭い眉と
酷薄そうにみえる薄い唇が相まって
道を歩けば職質されたり
ヤクザに勘違いされたりするほどの
凶悪な強面です。

そんな攻様は顔に似合わず
自宅で白毛に黒模様のうさぎ

2

白百合王の調教 小説

西野花  石田惠美 

母か?

何故か疲労困憊している時に無性に読みたくなってしまう西野さんの本。
そして何故か読み終わった時には、たまった疲れがスッキリしていたりするんですよ(これ、私だけ?)。

このお話は、表紙も中身もエロエロオンパレードなのですけれど、西野さんのお話としてはえらいソフトだと思ったんです。だって、エリスって最初から最後まで『紛うことなく白百合のような潔癖さ』を持ち続けているんですもの。どんなにとんでも…

3

狂犬ドルチェ 小説

宮緒葵  石田惠美 

狂犬とともにどこまでも

宮緒さんのデビュー作を連想させるお話でした。つい比べてしまいます。

こちらは腹に一物ある狂犬。20年近く待てをし、玲央を見守り、玲央を守る為だけに生きてきた。
玲央を守る為なら玲央を狙う恩人の娘でさえ、恩人でさえ騙したり、要求を通します。

主人公は玲央よりラウルかな?玲央の存在感がどんどん薄くなっていきました。

玲央もラウルにときめいて、奉仕され守られるうちに心を奪われ割りと早…

1

愛蜜誘惑ジャッカロープ 小説

鹿嶋アクタ  石田惠美 

ウサギの可愛らしさと、キャラ設定に激萌えします

作家買い。
鹿嶋さんと言えばファンタジーものを多く描かれる作家さま、のイメージですが、今作品もファンタジーもの。タイトルにも使われている「ジャッカロープ」という未確認生物が主人公のお話です。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください





主人公は公務員の柴崎。
彼はヤクザにも間違えられるほどの強面さん。が、そのビジュアルを裏切って、実は可愛いものが大好き。家では豆餅という名…

4

犬も送れば恋に落ちる 小説

白露にしき  石田惠美 

この本もっと評価されるべき

私の大好きな『トンチキの香り漂うコメディ』で、おまけに犬!
好きの二乗で、現在とても楽しい気持ちです。

白露さんのお話に出てくる人達はとてもマニアっ気が強いと思います。
尋常でない状況に陥っても、自分の好きなものが目に入るとその不条理ぶりを忘れて『好きなもの』に没入してしまうんですよね。これが……憎めない。
このお話の主人公、陽向の場合はその対象が犬なんです。
とにかく犬を見てしまう…

2

盗賊王の溺愛花嫁 小説

小中大豆  石田惠美 

たとえ『運命』でなくとも

オメガバースの『運命の番』って、いまいち乗りきれない処があるのですよ。
多分、お好きな方はここの部分がたまらなく好きなんだろうと思うのですが、ひねくれ者の私は「ピピピって来たからって、それは本当なのか解らないじゃん」と思ってしまうのです。「何時でも恋に落ちる時は、こんなに激しく好きになる人はもういない。これが最後の恋だーっ、って思っても、時と共に冷めたりするよね」とも。
そもそも『運命の番』に…

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