石原理さんのレビュー一覧

甘い生活 小説

木原音瀬  石原理 

何に救われるなんか人それぞれ

他の人が書かれてるように、藤井がクズだったー笑
でも、そんなクズの藤井がずっと孤独だった文和の世界を唯一温かいものに変えてくれたんですよね。
そのらやり方がまぁエゲツないけど…

文和から見えてる藤井と、本当の藤井はあまりにも掛け離れてるけど、
すごく苦しんでる人が新興宗教にハマるのってこんな感じなんだろうな〜。って思う。

でも、ちゃんと途中で藤井はおかしい。って気付くことが出来た…

1

落花流水 小説

凪良ゆう  石原理 

どんよりした絶望の中で見える一筋の光だったんだろうね、と

電子書籍で読了。挿絵なし。あとがきなし。

「うわー、読んでない凪良さんの本がある。ラッキー」と、前知識なしで読みまして、今これを書く前に皆さんのレビューを読みましたら、みんな九条が気になっているのね。そうですか。私はこのお二人、良かったですけどねぇ(やっぱ、少数派なのかな、しょぼん)。

高校を中退し家を出てピンサロのスタッフをやっている一也が闇金で出会ったのは、高校時代に教育実習生だっ…

5

バーボンとハニートースト 2 コミック

石原理 

隅までぎゅうぎゅう詰め

2巻は6年前の二人の出会いから始まり、それから再会してからの現在に戻ります。

焦って1ページ先をめくったら展開についていけない、そんな風にコマの隅までぎゅうぎゅう詰めの印象でした。とはいえ、セリフが多いのではないですし、基本のストーリー自体は、1巻にも登場した中国マフィア「月餅」の「双眼の箱」の話でそう複雑でないのですが、石原理先生特有の、とにかく展開が早い!という感じです。でもそれが楽しく…

2

テッペンカケタカ 苦い飴 コミック

石原理 

凄く面白かったからこその、残念感!

石原さんのお話しを読むと、いつもこう、どこか突っ込み足りなさを感じてしまう!
キャラクターもお話しも凄く面白くて、どきどきしつつ読み進めるのですが、
読後感に物足りなさを感じてしまう。
この作品ももう凄く面白くて、どうなる?どうなる?と思いつつ、一気に三巻全部読破。
そしてやはり読後には物足りなさが!
ここからじゃん?!……というところでエンドマークを打たれて、投げ出された感じが。
こ…

0

LOSER 犯罪心理学者の不埒な執着 小説

鏡コノエ  石原理 

不思議な話でどこか惹かれる

電子書籍で読了。挿絵有り(石原さんの絵はすごく久しぶりですが、以前よりタッチが更に堅くなったような気がします。個人的には前の方が好きかも)。

作者あとがきによれば『初の文庫』とのこと。
能力者ものであり、記憶喪失もの(二重人格的でもある)であり、犯罪捜査ものであり、再会(林田が必死で探していた)ものであり、裏社会ものであり、一部では遭難ものの気配も漂っているという盛りだくさんのお話でした。…

1

古都の紫陽花 小説

剛しいら  石原理 

守り刀に興味がわきました

「古都の紅」の続編。
続編のこちらは、前作の耽美性は薄れ、より現実の人間の狂気が起こす犯罪、という色合いが濃いように思えます。
そしてそこに幽霊が見える京介の特殊能力が加わって、という感じです。
また、京介と博雪の関係もますます深まっています。エロシーンはしっとりと、信頼は深く、冗談を言って笑い合うような明るさも。
ただ、今回の連続殺人事件の真相、動機などは幽霊と絡めすぎて?ちょっと整合性…

0

古都の紅 小説

剛しいら  石原理 

刀剣奇譚

夏の終わりにはやっぱりオカルト!と手に取りました。
テーマは「血を吸う妖刀」!
主人公は身長187センチで剣道は全国レベルの、男から見たいい男、鎌倉南署の刑事・大門京介。
彼は霊感があり、人には見えないモノが視えたりする。
ある日、ヤクザの組長が斬り殺され、二振りで一組の日本刀のうち一振りが盗まれるという事件が起きます。
捜査の過程で刀工の当麻博雪という男に出会い、刀達の因縁の世界に巻き…

0

闇を喰らう獣 小説

中原一也  石原理 

2度美味しい!①兄編②弟編

中編2編収録。この2編は本編+スピンオフで、二つで一つの作品ワールドという感じです。

「闇を喰らう獣」
中原一也さんの2006年の作品。
そしてお得意の、ヤクザ攻め。
中原さんの「ヤクザ攻め」って、とことん極道で、大人で、標的にされたら絶対に逃れられないヤクザ幹部としての権力と男の魅力を持っているんですよね。
この物語の攻め・綾瀬貴範も正にそんな危険な男。
綾瀬にロックオンされたバ…

4

LOVE的 コミック

石原理 

いい男予備軍のおバカな高校生時代って感じ

高校生11人くらいのグループ内の仲間だったはずがどんどん距離が縮まっていき、1ページ目でいきなり告白→カバンで一発お見舞いというところからスタート。

二人は10年後どころか5年後にはものすごーーーくいい男になっていそうです。ずば抜けたイケメンという時点で何だかそんじょそこらの男子高校生とはレベルが違うように感じてしまう。
だからリアルな高校生たちを描いているようだけど、何だかリアルじゃない…

1
非BL作品

38度線 非BL コミック

石原理 

ずっと大切に持ち続けていたい作品

全て”戦争”をテーマにした短編集。
石原さんのデビュー作である「38度線」も収録されていて、ファンとしては絶対に手に入れたい1冊でした。

しかし、「38度線」はさることながら、他の収録作が思っていた以上に素晴らしかったのです…!


『長いナイフの夜』
収録作の中では、最もBL色が強いと思います。
ベルリンの軍隊を舞台に、ヴォルフ大尉と、スパイ容疑をかけられ処分を待つ青年・…

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