石原理さんのレビュー一覧

崖っぷちまで走れ コミック

石原理 

人生と闘い続けるサバイバー達へ

前作「カレノドロイド」が、今までの石原さんの作風から少し変わった気がして、もちろん良かったし好きなんだけど、だけど…と思わずにはいられなかった…
が!今作で、これだよ石原さんのこの感じがまた読みたかった…!と感激しました。


訳ありの少年達を受け入れる、山奥の閉ざされたシェルター。
飄々としてるけれど、自分を抑えつける大人達に決して屈せず抗い続けるソーマ、
実父による虐待から逃れるた…

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君知るや コミック

石原理 

いいライバル

1冊丸ごと表題作シリーズです。
主人公の2人が高校2年生の時に出会ってから約2年間のお話が描かれています。
1998年~2003年に雑誌掲載されたようで、絵柄の変化も見られるのですが、4年以上かかっているにしてはそれ程変化してないかなと思いました。
高校生のまだ少年っぽさが残る主人公達がどんどんカッコ良くなっていきます。
メインキャラの2人には弟たちもいるのですが、この子たちもお兄ちゃん達…

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のらいぬ 小説

菱沢九月  石原理 

相身互の荒んだ十代

本作は、17歳の高校生同士の絆を描いたもの。ラブではないけど、これも甘さ抜きのラブなのかもしれない…、そう考えさせてくれるタイプの作品で、個人的にはめちゃめちゃ好みのBL類型です。こういう作品を書ける作家様に弱い。

三兄弟の末っ子で、優秀な兄たちと比較されて親から邪険にされている岩浅。ヤクザと男狂いの美しい母親の間に生まれた高津。二人は岩浅の祖父母が所有するビルに住む同い年の幼馴染みで、毎日…

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ギャンブル 2 小説

麻生玲子  石原理 

男前な受け大好物

アメフトBL『ギャンブル』の続編。

社会人チームで最年少コーチとしてスポッターをしている北原と、一年の転勤から本社に戻りクォータバックとしてチームに復帰した榊。二人は長年の両片思いを成就させ、同じチームで活躍する夢を叶えました。残念ながら北原はプレーヤーとしてフィールドに立つことはなかったけれども…。

ところが、高校時代の先輩後輩としてはあまりに親密な二人に、プライベートでも二人は付き…

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ギャンブル 小説

麻生玲子  石原理 

スポーツBL

アメフトものです。ルールがわかってなくても簡単な解説がついているので親切!迫力ある試合シーンも楽しめますが、とにかく続巻と併せてストーリー全体のバランスが素晴らしいです。(初期作品は視点が入り乱れて読みにくい傾向があるけれども…)

高校アメフト部の先輩後輩からスタートして、大学から社会人チームで活躍する二人の追いかけ愛。

高校生活最後の引退試合で、憧れの先輩・北原に花を持たせてやれなか…

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眠れない夜の子供 小説

菅野彰  石原理 

添い寝フレンド以上

表題作の他、「ブラザー・ユニット」「青年も、夜」が収録されています。「青年も、夜」は前の二篇から5年のブランクをあけて書かれたそう。

大学生の幼馴染みものです。イラストは石原理先生(好き)。22年も前の作品だけれど、青春ものというだけで色褪せない煌めきみたいなものを無意識に見出そうとしてしまうの、性癖かも笑

魚屋の七男・魚彦は、東慶大学国文科の3年生。薬局の二階に間借りしながら薬局のバ…

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砂漠に花を咲かせましょう 小説

菅野彰  石原理 

シュール&シリアス

高校生の成長物語。イラストは石原理先生です。

優等生の主人公・純は進学校に通う代議士の三男坊。初めて春休み中の講習をサボり、河原で手紙を書いていたところを突然テロリストに誘拐されて——!?

なかなか交渉に応じない父親のせいで、超美形のテロリストと共に過ごすことになった約一週間を描いたお話です。ちなみにタイトルはテロリスト団体名。

純視点ですが、純はあくまでも語り手です。彼を誘拐し…

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Love & Trust EX. Double Trap 小説

榎田尤利  石原理 

シリーズ一気読みしました

1巻から4巻まである作品ですが、1巻が出されたのは今からもう20年も前なのですね。この頃の作品って展開が早くて躍動感があってTVドラマみたいな感じで楽しい。2000〜2010年台のSHYノベルスは榎田尤利さん、英田サキさん、夜光花さんらが人気シリーズをガンガン書いていらして豪華だなと思います。他レーベルもそうだけどBL小説に活気があった時代。

今作は美形の兄弟、核と天が経営する「坂東速配」の…

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禽獣の系譜 下 小説

花郎藤子  石原理 

別れ歌「愛の賛歌」

★教えてくれた姐さん、ありがとう!!
どう書けばいいのか・・・「久しぶりに読んだ、読み応えある作品」。
花郎さんの、未来の余韻を残す、耽美作。 

登場人物全部に「寂しさ」がある。 烈は、言葉を違えないことで、寂しさを埋めて生きる。
「愛の賛歌」が原案の構想だと思うけど、烈の静かな信念が壮絶で、心に刺さりました。
暫く、読後ショックから立ち直れない。電子版読了後、紙版中古を購入。永久保…

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禽獣の系譜 上 小説

花郎藤子  石原理 

「寂しさ」を他の何かで埋めたい人

教えて姐さんで教えて頂い作品。
目次:
 トロイの木馬
 水の中の龍

烈は「孤独」。
ただ弱いだけの烈は、事件に巻き込まれて癒えない心の傷、負い目を作っていく、
自らの意思で誰かを愛する変化が起きて、孤独を埋め自分の存在意義を掴む、 
開き直った烈が求めたのは精神的な絆で 「愛」=「Sex」ではないと烈は切り離して考える。 

★上巻は浮草的な烈が経験する辛苦ばかりで、面白く…

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