石原理さんのレビュー一覧

カリスマ 1 コミック

石原理 

混沌で暴力的だけど目が離せない

1巻を単行本で購入しましたが、古いレーベルで続きが手に入らなかったので文庫版を再購入。
単行本だと全4巻、文庫だと全2巻です。最初から文庫版買っとけばよかったんだけど・・・。旧版、新装版、文庫版と3回発刊されているみたいです。
なので、旧版以外は表紙と中身の絵柄にギャップがかなりありまして、中の絵はかなり古い印象です。
キャラクターも多くて絵柄もまだ定まっていないような感じなので、登場人物の…

1

はめてやるっ!(文庫化) 小説

剛しいら  石原理 

絶対的第3者視点

いやー、面白かったです。
参った。参りましたね。こういうのが読みたかったって思い知らされた感じです。
一番は文章の硬質さ、事細かに書くのでは無く、一つに注視する(例えば花)ことで情景をイメージし易くさせる描写や、敢えて書き切らず、こちらに想像させるような書き方には、憧憬の意を表さずにはいられません。
そして、映画を見るような第3者視点。
敢えて詳しく説明を入れない事で、キャラクターの真意を…

2

LOVE的 コミック

石原理 

等身大の男の子

電車できゃっきゃしてる男子学生とか、一冊の漫画を一緒に読んでる姿とか、ああいう可愛いのを描いてみよう!というコンセプトらしいのですが、まさしくそんな感じです。

高校生の悦也は、親友だと思っていた英士に告白され戸惑いながらも、一度は大好きで大事だけど友達でいたいから振るという結論を出します。 
友達だけどある日を境にそれ以上の意識をしてしまう・・・ニアBLという感じ。
甘くてでラブラブとい…

1

カリスマ 1 コミック

石原理 

萌とはちょっと違うけど面白い

作家買いしたので内容をきちんと把握しないまま読んだのですが、なかなかバイオレンス。流血系が苦手な方は避けたほうがよいかもしれません。
自分も暴力系は苦手なのですが、お話は面白かったし、主人公兄弟がドロドロの世界の中にいても可愛くて癒されました。

攻めとか受けとか萌えとかとはちょっと無縁な作品。
巻を重ねていけばきちんとカップリングが出来上がるのでしょうが、1巻ではそういう兆しはほとんどあ…

1

You might say yes. 小説

七地寧  石原理 

マフィア組織へ潜入するFBI分析官 ミイラ取りがミイラ!?

マフィアのボスとFBI分析官という組み合わせの割に物静かで淡々と描かれている様子が不思議です。

幼いころ両親がマフィアの抗争で殺されたマフィアのボス(ジュニア)と幼いころ両親がマフィアの抗争の巻き添えで殺されたFBI捜査官(ジュン)が正反対の環境の中で育った二人が似た生い立ちからか徐々に惹かれていく。

ジュンは生活感がなくて希薄でストイックな性格。
失うことを恐れて親しい人を作らない…

1

推定恋愛 小説

たけうちりうと  石原理 

白ご飯がいっぱい

新米弁護士の正実は、先輩の高城と2人、小さな町の弁護士事務所を経営しています。
そこに検事あがりの弁護士・憲章が新たに採用されてやって来る・・・という出だしですが、正実は勉強一筋で生きてきた真面目で誠実、繊細で世間知らずなお坊ちゃま。密かに先輩の高城を想っていることが憲章にばれ、普段は温厚な正実ですが、そんなこともあって憲章だけには刺のある態度をとってしまい後に引けなくなります。

町の人か…

1

逆視眼(2) コミック

石原理 

そして…見事なほどに事件は解決されていない…

サイコな犯罪いっぱいの事件BL「逆視眼」2冊目です。
土曜ワイド劇場なんかメじゃないくらい、
ぐいぐい引き込んでくれる1冊目に続く、期待の完結編。
…のはずだったのだが、変なところで終わってしまった。
主役二人は、どうやらカップル成立っぽい…?
のだが…それは気配程度。最後にHシーンすら無かった。
おいおいおい…BLはHシーンで大団円、Hシーンでシメるのが常識だろうが!
ついでに言え…

3

落花流水 小説

凪良ゆう  石原理 

だから読むと一気なんだよ〜〜;

流石の凪良作品。893ものと聞いて読んでみました。

前回、893繋がりで『お菓子の家』を読んだ時も感じたんですが、主人公キャラとの心境のシンクロ率が、半端無い。
もう、自分がグラグラするくらい中身の人になってしまう。
だから、先にある物語が知りたくて、一気読みしてしまいました。
ある意味、一つの人生を味合わせてもらったくらいの重さ。
荒んだ背景や、相手を慈しむ情景、他愛無い会話の端々…

5

逆視眼(1) コミック

石原理 

とびきりセクシー顔…でもサイコホラー

かなりグロい犯罪満載のサイコホラーである。
しかも謎が謎を呼ぶ。
敵なんだか味方なんだか解らない男達が颯爽と登場し、
意味深に微笑む。かなり露悪的に…。
一種の霊感みたいな特殊超能力をフル活用する、
美貌の心理分析官。
いかにも~なガサツさが、らしいっちゃらしい、
タフでワイルドな巡査部長。
いわゆるデュオもの。
…って、設定だけなら邦画にはよくあるタイプ。
それをBL風に味付…

1

君知るや コミック

石原理 

竹刀で語る

ハードボイルドなイメージが先行してしまうのですが、学ラン姿に思わず手に取ってしまった作品。

剣道の全国大会でしか会うことのなかった2人が、引越しを機にそれまでとは違う距離を詰めていく。
対抗心を燃やしていたはずが、思わぬ飛び込みに無防備となった瞬間。
無二の親友になり得る存在。
もしくはそれ以上の好意を持ってしまうかもしれない。
そんな唐突に駆け巡った感情に揺れ動き、怯え、自問自答し…

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