西田ヒガシさんのレビュー一覧

影あるところに コミック

西田ヒガシ 

カブトガニ

西田ヒガシ先生の西田ヒガシ先生らしさが詰まっています。先生の作品はどれもこれも本当に面白い。

どの作品も、この作品も、恋愛の成就が必ずしも作品の解決ではなく、もっと根本の問題が浄化されていくことで完結しているような気がします。
この作品だってセクシーなシーンは全くないですからね。それでも働く男のセクシーさは感じるし、BLではあまり見られないほどの生々しさも感じる。

不条理ギャグみたい…

4

好きになるとこわれる コミック

西田ヒガシ 

喰って喰われて

◆Thrill or Sweet
 誤解から始める警備員と課長の物語。硬派だけどどこか隙のある課長・溝口が、特にゲイというわけでもなかったのに、段々男に抱かれることを想像するようになっていくのに萌えました。警備員の辻田も、強そうなのに実はヘタレというギャップが可愛かったです。

◆-20℃の愛情
 これはもう少し前後も読みたかったなぁという作品。同じ組の中で争ってきたヤクザの安田の辰巳。若…

0

ラブストーリー コミック

西田ヒガシ 

最高のラブストーリーを

タイトル通り、まさにラブストーリーだった!
これだから西田作品を読まずにはいられないのです。
胸にグッと迫るストーリーと登場人物の心の変化や表情、どれをとっても素晴らしいの一言。


巡礼者・ダニエルと騎士のレオとの偶然の出会いから始まるラブストーリーです。
ラブストーリーといっても、「愛してる」や「好き」なんて言葉は一言も発せられない。
でも分かる。間違いなく愛がある。

レオ…

2

きっと恋に違いない コミック

西田ヒガシ 

唯一無二

西田先生だなぁ
西田先生の作品てハードボイルドなのと、ほっこりするのがありますけど、どっちも西田節のおバカ加減が絶妙なんですよね。

先に同時収録の話
◾︎ おまえのいちばんイイ顔を
西田先生の作品にままでてくる真面目で融通がきかないところが滑稽で笑いを誘う人、な柏木(総務省の床から自然発生した人)が主役です。自分は柏木に近いので…というかまともに生きてる人は大体そうかもしれませんが…柏…

1

やさしいあなた… コミック

西田ヒガシ 

ロマンだわ…

お互い素性を隠したまま、後ろめたい気持ちで逢瀬を重ねる2人…。
しかし隠していた秘密は、最悪の形でバレてしまう。
お互いを知ってもなお好きな気持ちに変わりはなく、むしろ強く止められなくなっていく。
最終的に刑務所まで追いかけ、たった数秒見かけるだけで感じる幸せ。
そしてシャバでの再開を果たし、2人で生きていく…。

いやもうすごくない?
2人とも映画好きだから、ロマンチストなんだろう…

5

ロマンティック コミック

西田ヒガシ 

生と死のただ中

勝手な解釈で書き散らしてるので気になる方はお気をつけください。

この作品にロマンティックというタイトルをつけるのが西田先生よ。先生のSNSをチラとでも見れば分かるよう、政治思想がしっかりあるタイプの方で、こういう作品を描かれる、あるいは描けるのも納得なんですよね。
‪BLジャンル漫画の1冊としてあることに疑問を感じてしまうのは確か。自分はBLジャンルにあるから先生を知ることができた口だけれ…

6

肉食の部下 コミック

西田ヒガシ 

センシュアルなタイトルに魅かれて。

あとがきがシュール。物凄く尖っている。
作者は多分照れているんだろうな、と思う。
そのくらい本編はキザだと思う。

ストーリーの展開上、このタイトルだし。部下の時田が圧倒的な肉食系かと思いきや。実はノンケを装った香山の方が肉食系なんだとも思えて、これはちょっとビックリした。
取引先と身体を重ねることも厭わない、出世する事にガツガツしている時田は、そういう意味では肉食系。路チューされてもも…

3

ロマンティック コミック

西田ヒガシ 

噛めば噛むほど作品

初読み作家さんです。
先行くお姉さまたちのピンキリレビューがきになって購入。
一度読んだだけでは理解できず、二度三度と繰り返し読んで世界にはまる感じがする作品でした。
説明がないので、出されたなぞの正解がわからないままお話がすすみます。
念力のような超能力を人のためだけしか使えない、と思われる日本人と、老いたり若返ったりを瞬時に繰り返すゲリラの男とのお話です。
なぜその力があるのか、なぜ…

1

ロマンティック コミック

西田ヒガシ 

不思議な力

生きようとする執念と、生かそうとする不思議な力、偶然出会ったジョンとマエダの不思議な愛の物語でした。また読み返したくなる作品でした。

光の力で若返る、戦場で戦うジョン。超能力を持つ元教師のマエダ。
でも実際はジョンは若返ってるように見えるだけで、時の刻み方は同じだと分かってきます。最後の方は、話の流れ的に、ココとココが繋がるのかなとか、マエダの正夢になったのかなとか(ジョンが足を怪我してる…

3

社長 桃井くん コミック

西田ヒガシ 

シュールな世界

2011年発表の本作を今読むと、2019年の「ロマンティック」につながっているように思える。
本作は、リーマン社会とシュールなギャグ、そして微妙なBL風味が渾然一体となって、「笑い」の方が勝っているような作品だと思うけれど、中盤に配されている「ジャン」という物語が何とも不思議だ。
時間軸もそうだし、何よりジャンというのは誰なのか。殺人者?時空を超えている男なのか?
それとも彼は吸血鬼なのか。…

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