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西田ヒガシ
CHIHIROCK☆
BLと言うよりも、人間ドラマではないかと思いました。 事故で、妻と子供を一度に失った医者・ミシェルと、 自殺した妻と売春まがいのことをしている息子を持つクリス。 この背景だけでも、単なるイチャラブのBLじゃないことがうかがえます。 元々ゲイのクリスが奔放に男遊びを繰り返したり、 息子を愛せないのはなぜなのか、とか 父親の自分への執着と無興味をどう受け止めていいのか分からないアレック…
茶鬼
今回もピアニストの祐介はそれなりに必死にヤクザの深見を守ろうとします。 彼の弾くへたくそなピアノそれが唯一、深見の救いで気持ちを落ち着かせるものなのですが、それは祐介への愛情に変わっていっている気がするのですよ。 有島にさらわれ、強姦され、薬を打たれた深見。 祐介と部下の工藤の助けによって救出されるのですが、深見は薬の依存症で苦しむ。 それを祐介が健気に、そして勇気を持って深見に対して…
ただ一途で優しい下手なピアニスト・祐介が、人間的の情の部分を捨てて壊れてしまったかのようなヤクザの深見と出会い、それでも恋をして、ただひたすらに報われなくても愛をささげ続けていくという、感動的なヒューマンストーリーの第1巻。 こんな二人に恋愛はありうるのか?とさえ思える展開ですが、そこに交錯するそれぞれの想いが、切なく苦しく、胸を打ちます。 バーでピアノを弾く祐介をいつもじっと見ている深見…
ともふみ
レビューしきってしまうのがもったいなくて、レビューしたいけどしたくないというジレンマにいつも悩まされる西田作品。 中でもこの1冊は、とっておきの名作です。 泣きました。 感動という言葉を簡単に使うと安っぽくなるので使いたくないけど、感動しました。 大事な人を失って、苦しみに押し潰される。でも、ゆっくりゆっくりと立ち直っていく… 恋愛話ではありますが、そういう中道の人間らしい姿に感動しまし…
妻子持ちの中年管理職リーマンに、年中貧乏のフリーター。 一見何の接点もなく、ともすればセフレだったり、中途半端だったりになりそうなこの二人なのに、なしてかくも深く結びついて離れないのか、 ラストの感動が心臓を鷲掴みにするとともに涙腺も刺激します。 印象最悪のこの二人が出会ったのは社内、青年がトイレで体を洗っているところを見た課長が顔を赤らめたのを見て察したのでしょうね、挑発すると逆ギレし…
こんなにたくさんリーマン・オヤジものを書いているのに、どうしてどれ一つ同じでないのかな。 底に流れるものは、きっと同じなのに、違う個性で楽しませてくれるオヤジの喜怒哀楽は西田作品の宝ですね。 表題作、コンサルタントの小林、きっとすごく仕事のできる奴なんでしょうが、クライアント会社に出かけるのが好きなのは、イイ男漁りをするためっていう、基本の設定がものすごくポジティブ。 そして、仕事人間で…
西田東さんのファーストコミック。 投稿作の「LOOK LIKE」の絵が新鮮です! 題名が全てまさにズバリ!っていうのが気持ちいいですね。 表題作は、学生の頃から自分の後をついて、部活のレギュラーは奪われる、大学も一緒、自分より見目もよく、自分の彼女を奪ったり、しかも同じ会社の同じ部署にきてしまった男=奪う男 彼の本当に欲しいものは奪われた男だったんですね。 結局その奪う男が上司になっ…
もこ
ネタバレ
面白かったですwwww 15年前、高校生だった2人。 地味だけど可愛くて好きな女が居て、大学の合格が決まったら告白しようと思っていた。しかし、ある出来事でそれはかなわぬ夢となる。 心を占める存在がかわってしまった・・・・・・。 相手の男が、明らかな卑下用語を多用するのがノンケくさいな~と思いました。BLに染まってしまった危ない私の脳ではすでに「ホモ?ウマw」なんて思ってしまってるので考えも…
画的な意味で敬遠していた作家さんだったんですが、もともとの評価の高い作家さんということと、時代設定に興味惹かれて初読みです。 読後一番の感想としては、こんな風な表現もあるんだなというところ。 中世を舞台に描かれた、巡礼のたびをするダニエルと騎士レオナルド。 出会いはそんなにいいものじゃなかった。 その2人が・・・というのが話の流れ。 なんていうんだろうな。大事な気持ちを表現する部分であえ…
久江羽
ダニエルの目力が効いて、おまけで神! 巡礼者ダニエルと騎士レオナルドのお話。 立場の違う二人が出会い、道中をともにすることによってお互いの境遇や価値観を知り、認め合っていくシリアスなお話なのですが、 西田作品なので、会話のテンポはいつものごとく、ああ言えばこう言うボケとツッコミ的なものです。 しかし、そのボケとツッコミがあるからこそ二人が親密になり、かけがえの無い存在になってい…