西田ヒガシさんのレビュー一覧

天国も地獄も コミック

西田ヒガシ 

読めば読むほど味がある

西田作品の特徴です。読んだ瞬間読み返したくなる。この作品も映画的でドラマチックで本当に良い。元同級生・教師ユウジとヤクザ姫ちゃんの愛の逃避行の物語です。前半ではユウジが生徒に信頼される本当に良い教師ぶりが描かれてるんだけど、その生活も職業も全て捨ててユウジは姫ちゃんに自分の一生を捧げるのです。

西田作品は両方攻めっぽく見えるのが多いですが、これははっきりしてます。姫ちゃんは受けです。リバは想…

8

エースの休日 コミック

西田ヒガシ 

エロオヤジの名言満載

船長×野球選手…そんな非現実的な!と皆さん最初は思うかもしれないけど、読み終わった時はこんなカップルもいるかも…いやむしろいて欲しい!に変わっていることと思います。

エロ船長の言葉責めにエースがベッドで恥じらいまくっているのが可愛くてなりません。「エースはカウパーっ子だな」「野球選手のケツは最高かもしれん」ほんと何だこのおっさん!と私でもつっこみたくなります。何しろ一世一代の告白の場面、船か…

5

夜が終わるまで コミック

西田ヒガシ 

ミステリー

西田ヒガシさんのミステリー。連載で気になっていた作品。

検事と、同期の弁護士のカップル。軽薄そうな影山と、主人公のお堅い検事、日浦。
しかし、影山がよっぱらいと喧嘩後失踪し。。
事件を追う日浦。

日浦は毎晩、影山に抱かれる夢を見る。そして、事件捜査の中で会う影山の弟が、どうしても影山にしか見えない。雰囲気がまったく違う、引きこもりだという弟の直人。しかし、じっとこちらを見据えてくる…

2

願い叶えたまえ(3) コミック

西田ヒガシ 

この絵が好き

最近西田ヒガシさんの作品にはまって色々買い漁っています。あの独特の絵と世界観が好き。ヤクザだけどどこか無垢で素朴な魅力があり、妙に色気もある深見は本人が希望してないのに男にモテてしまう体質。敵にも味方にも部下にも。結局最終的に彼の側にいられるのは一番ヘタレで弱いピアニスト絹川。

不幸な生い立ちの深見の幸せだけをただ願う絹川の切ない気持ちが本のタイトルだと思ってたけど、タイトルは他の登場人物の…

5

影あるところに コミック

西田ヒガシ 

彼が愛した父子は共に最高の男だった

 こういう題材好きだなぁと改めて思いました。小児科医の中道は妻子持ちの院長と不倫関係にあるんですが、その院長が病床に臥せっている時に、息子の堤が研修医として中道の下につくところから始まります。父親の不倫相手でしかも男である中道に、堤は最初当然嫌悪感を抱きます。でも、父親がとうとう亡くなってしまった際、最期の瞬間や葬式の立会いにはあくまで妻子を優先し、自分のことは後回しにして1人で孤独を抱え込む中道…

3

影あるところに コミック

西田ヒガシ 

見た目ほどダークでなく、ちょうどいいくらい。

表紙からはダークな感じが強めですが、あらすじの方が内容を捉えてる気がします。普段の日常のやりとりは明るい方なので、ダークではなくグレーくらい。
自分にはちょうどいいビター加減。
ちるちるの特集でこの作品を知りました。

数ページ開いてみた時、ハズレかな〜汗 とやや古い絵柄から思ったのですが、ストーリーに惹きつけられ、そのまま読み続けました。
1話を読み終わる段階になると、ハズレではないと…

2

夜が終わるまで コミック

西田ヒガシ 

謎が気になるストーリー

西田さんの漫画の魅力は表紙を見ても、受けと攻めがどちらか全くわからないところ。2人共男っぽくてかっこいい。しばらく読んでから、あーそっちだったのねーって感じです。

でも受けも攻めも可愛いんです。両方男っぽい容姿なのに唇の端を少し上げた笑顔とか、2人がお互いに好意を持った瞬間の表情がとても良い。男性の何気ない可愛さを描くのが本当にお上手です。

ストーリーは終始謎めいていて続きがずっと気に…

1

何も言うな コミック

西田ヒガシ 

働く男達の劣情をたっぷり拝める短編集

◆何も言うな(表題作)
 タチ専同士のリーマン2人が、仕事のために片方ネコになってセックスに縺れ込みます。最初自分がネコになってもいいと言っていた小桜が、いつの間にか真島に挿入する流れになっていたのに萌えました。彼の方は元々真島に気があったんですね。そんな真島も、後日談では満更でもなさそうな発言をしていてとっても可愛かったです。一番好きな作品でした。

◆部長に突かれて / 部長に抱かれなか…

0

やさしいあなた… コミック

西田ヒガシ 

ロマンティックなヤクザ達

 ヤクザだってこんな風にお洒落でロマンティックな映画の登場人物みたいな恋をしたっていいじゃない、と新たな世界を見せてくれた作品でした。ヤクザものでこんなに穏やかで温かい雰囲気の作品は、今までほとんど読んだことがなかったと思います。攻めの水田が小説好き、受けの春本が映画好きというキャラなので、度々創作の中の恋愛になぞらえて進んでいく2人の関係がとても魅力的でした。だからと言って気障過ぎるとか、わざと…

3

夜が終わるまで コミック

西田ヒガシ 

良くも悪くもぼかされた部分が多い

 攻めの影山が生きているのか死んでいるのかはっきりせず、受けの日浦視点で事件を追いながら進んでいくのでそんなに糖度の高い話ではありません。夢の中で影山に抱かれたり、影山に瓜二つの弟に触れられたりという場面はありますが、ずっと日浦の戸惑いや焦燥、影山への未練が付き纏いながらの絡みだったので、そこに萌える余裕もなかったです。でも、すべては日浦の影山への未練が見せている幻影だったのか、監禁され生死を彷徨…

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