成宮ゆりさんのレビュー一覧

悪い男は飼い馴らせない 小説

成宮ゆり  桜城やや 

素直になれれば最強なのに

ある程度、歳をとってから気がついたことがありまして。
ひとつは『素直って何よりも大切』ということ。
もうひとつは『ピュアって神』ということ。
……ああ、20歳の自分に教えてあげたい格言(?)だよなぁ。
これを知っていたら、もっと生きやすかったと思うのね、自分。
で、このお話を読んで、真咲にもこのことを教えてあげたいと思ったんですよ。

『年上の人を抱く』ことに拘る真咲は、もうそれだけ…

1

カラダも心も縁結び! 小説

成宮ゆり  沖銀ジョウ 

祠の神様が傲慢だけど面白い

寺山(受)の視点です。鬼と呼ばれる上司×神様に振り回される部下の話。

拾ったお金を、古い祠(ほこら)に入れて「27歳までに恋人が欲しい」と気軽な気持ちで願ったら、祠の神様がノルマ達成とばかりにかなり強引に色々されるというストーリーでした。

表紙イラストがベッドで片方が裸なのですが、エロに流されるという感じでなく。加藤(攻)が魅力的な上司&男性なので、口説かれたらこりゃオチちゃうわーとい…

1

恋はゲームというけれど 小説

成宮ゆり  桜城やや 

意地っ張り受け

 沖津は、主任を務める出世も順調な男だけれど、最近転職してきた優秀な部下である槇のことが気になってしょうがなかった。
 一方的に疎ましく思っているのを自覚している沖津はなるべく関わらないようにしていたけれど、上司命令で組まされた仕事の帰り、昔の男との痴話げんかを見られ、ゲイだとバレてしまう。
 弱みにつけ込んでますます横柄な態度を取る槇に沖津のイライラは募るばかり。
 そんな時、取引先の重役…

0

お前になんか惚れてない! 小説

成宮ゆり  海老原由里 

がんばれ

『理想の男の作り方』に大感動してしまって『成宮さん祭』が始まってしまったためこちらも読了。
打って変わってこちらはとても楽しいお話でした。

残業続きでくたくたに疲れて、居酒屋で隣り合った同業の美貌の男性。
話しているうちに盛り上がり酔った勢いで同衾したら、実は電話でしか対応したことのない仕事相手(それも「感じ悪い」と思っている奴)だったという悲惨。
……これ、自分の身に置き換えたらとて…

2

理想の男の作り方 小説

成宮ゆり  桜井りょう 

寂しい時にいつも側にいてくれた人

人生は思う通りにならないものだ。
けれども、どんなに望んでもそうならないことを知りつつ「そうあって欲しい」と強く望んでしまう時がある。
望めば望むほど悲しみは深くなるのに、望む事を止められない時。
そんな自分の全てを受け入れてくれる人が側にいてくれたら、手に入らないことの哀しさがたとえ薄れなくとも、明日もまた生きていけると思える。
……この物語はそんなお話だと思いました。

清水は暴力…

3

失恋は恋のはじまり 小説

成宮ゆり  祭河ななを 

義姉がキライ

一騎(受)の視点でストーリーは進みます。
「王子様」があだなの大学の先輩・後藤(攻)を、泥酔して関係を持ったと偽って付き合うという始まりも勢いがありましたし、二人とも寂しい過去を前向きに進もうとする姿勢に好感が持てました。

ただ、後藤の過去の女、義姉の存在がちらついてきてから一気に冷めました。

後藤と義姉とは高校二年で関係をもって、大学一年が別れたばかり。現在は二年生以上の一騎のふた…

1

その男、取扱注意! 小説

成宮ゆり  桜城やや 

面白い!

未読の方、どうかネタバレを見ずに読んで下さい。二作目『その男、侵入禁止』の作品情報も微妙にネタバレ入っているので、そちらも確認せず読んで下さい。この作品、本当に面白いです。
そう長くはない腐女子歴ですが、BL小説Myベストランキング上位に迷いなくあげられます。
個人的には、この作品の面白さはミステリー小説のそれに近い感じがしました。所々に伏線が丁寧に張られて、しばらくしてから「ああ、そういうこ…

4

その男、侵入禁止! 小説

成宮ゆり  桜城やや 

ちょっと蛇足感が……

一巻のようなハラハラするようなスリリングさはなく、二巻は恋人同士になった二人のすれ違いが描かれていて焦れ焦れしました。

敬介の元バリタチゆえの戸惑いがすごくいいです。
ほんの数ヶ月前には男に抱かれるようになるとは思ってもいなかった敬介。
それまで知らなかったネコの快感を覚えていく自分の身体に戸惑いつつも、緒方に抱かれたいと思うようになってしまうとか、女みたいに喘ぎたくないと思っているのに…

5

その男、取扱注意! 小説

成宮ゆり  桜城やや 

謎解きを楽しむ一方で、巧みな攻め攻め攻防がたまらない。

面白かった!
物騒で不穏な導入部分、それがどう繋がっていくのか、まったく予想ができない。
張り巡らされた意味深な伏線。何か意味があるに違いないと思うのだけど、それがどう展開されていくのか予測ができないので、本を捲る手が止まらない。

お話の謎を解いていく楽しみがある一方で、巧みな攻め攻め攻防が繰り広げられるところがこれまた良かったです。

公務員だと言うけど、それにしては謎が多い隣人の…

5

コイビト偏差値 小説

成宮ゆり  水名瀬雅良 

成宮さんのファンになるぞ!

電子書籍で読了。挿絵、あとがきなし。

面白い!
ここの所、成宮さんのお話をいくつか読んで、ルビー文庫を敬遠していた過去の自分を激しく罵りたい気分になりました。もっと早くに読んでいれば良かった(ちょっと悔しい)。「やはり偏見は人生の喜びを半減させるものだと肝に銘じなければならぬな」と思った次第。

『過去の名作』ですので、感想のみを。
いい加減に見える教師はいい加減な教師じゃないし、恋…

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