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菅野彰 麻々原絵里依
甘食
ネタバレ
菅野先生のこの小説家シリーズ大好きで、なぜ今回いい男3人の表紙の絵?と思っていたら三角関係の話でした。ヘルムートバーガー似の美形小説家・双葉とアランドロン似の政治家・白洲と宇宙人小説家・宙人。共に往年の欧州映画スター似で魂の友のような幼馴染み関係だった2人に対してとても分が悪い宙人。 麻々原先生のイラストだと全員美形ですが、読者としては困難だけど純粋で愛情深く器の大きい宙人を応援したくなりま…
kurinn
あーあって感じです。せっかくの特典ペーパーを楽しみにしてたのに…菅野彰先生の嫌いな面が出てました。 コレって凄く先生は楽しんで書いているんでしょうね。「毎日晴天シリーズ」もこちらのスピン元の作品も、先生の好きが詰まってるんですよね。 でもそれが私には読者を置き去りにした自己満にしか思えなくなって、「毎日晴天シリーズ」は読むのをやめてしまったし、スピン元の正祐が嫌いになった原因なんです。…
実は私は菅野彰先生の作品が苦手なんです。「毎日晴天!」シリーズは苦手で途中で読むのを止めてしまったし、こちらのスピン元に至っては受の正祐が苦手でした。 でもこちらのカップルは2人とも大好きで、お話も凄く好みなんです。こちらの作品だと苦手な正祐も、いつも鼻につく文学談義も不思議と気にならないのです。 それはきっと宙人の魅力故だと思うんです。今回も何も考えて無いようでいて、1番思慮深いのは…
てんてん
本品は『ドリアン・グレイの禁じられた遊び』の フェア店特典ペーパーです。 続編幕間、神代の鎌倉の庭でのお話です。 軽いつまみとともに続いた昼酒にて 東堂は「映画の話をしたい」と言い出します。 彼の情人である塔野は 自分だけが映画を好まないことへの気遣いだと気づき 苦笑しながらも続きを促します。 東堂が情人を気遣う様に白洲と篠田もまた苦笑を零し 宙人だけはサングリア…
今回は感性が独特過ぎる若手作家と 多数の文学賞を手中にするベストセラー作家のお話です。 受様の初恋の君が受様を迎えに来る騒動の顛末と 受様がいつもの面々を自宅に招く続編短編を収録。 受様はデビュー以来、様々な文学賞を受賞し、 現代文学の旗手と呼ばれる作家です。 己の美しさに執心はないものの 若き日のヘルムート・バーガーと呼ばれる受様の美貌は 物静かな文学青年つくりに一役…
あーちゃん2016
めんどくさい人ばっかり出てくる激面白な色悪シリーズのスピンオフ。今回はなんとなんと白洲絵一が心中しそうなぐらいな勢いで恋焦がれていたお兄ちゃんがひっかき回しにご登場するというお話でした。ああめんどくさい&楽しい。雑誌掲載分190Pほど+後日談的エピソード25Pほど+あとがき。 オペラシティで肩で爆睡されたことから関係が知られた白洲と宙人。あれやこれや周りから騒がれながらも仲良くやっていたある…
菅野彰 山田睦月
窓月
BLとして読むには難しいお話だ…。 攻め視点です。 彫塑家の哲朗は、大学講師や美術系専門誌の寄稿などしながら細々と暮していた。ある日、年齢を詐称してアイドル俳優をしている元同級生・晴親が自宅を訪ねてくる。テレビのワイドショーによると、晴親は所属事務所の社長を刃物で刺して逃亡中。なぜ晴親は自分のもとへ姿を見せたのか…?哲朗は10年前に彼と自分が起こした心中未遂事件の記憶が嫌でも蘇ってくる…
ユーモア&ペーソスが共存する作者様の独特な作風を味わうには、本作がそのよき見本になりそう。あまりにテーマが重いので、笑いの要素がなければ読めないお話です。身体的なエロはないけど、関係性のエロスは堪能できます。 美しい高瀬兄弟の兄・偲の死から始まるダーク・コメディ。 高瀬兄弟は常に一緒。特に排他的な偲は弟の恵を溺愛するかのように異常なほどガードしていて、まるで近親相姦をにおわせる…
菅野彰 今市子
表題作と「まだ見ぬ夢の」の二編収録されています。作者様の耽美寄りな作品と今市子さんのイラストは究極の組み合わせですね…。 表題作は、従兄弟同士による監禁愛。今読むとヤンデレです。密室で攻めが見せる静かな狂気と、彼に支配される受けの関係性は、やるせないのになぜか幻惑されそうになる危うい美しさを孕んでいます。舞台がベルリンの壁崩壊前の西ドイツなのも非現実性を引きてているのかもしれません。 …
菅野彰 坂井久仁江
作者あとがきに、形を変えて何度も書いてしまう話があると添えられていて深く頷いてしまいました。自分が初期の菅野作品に感じていたテーマというのが「憐れみと愛情は似て非なるもの」、「求められるものを与えたくても与えられない人の苦悩」だったので、特に後半の徭がそのものズバリ!で。 表題作とそのスピンオフの二篇が収録されています。どちらもシリアスで暗い。読んでいて愉快な気分になれるタイプのお話ではない…