菅野彰さんのレビュー一覧

おまえが望む世界の終わりは 小説

菅野彰  草間さかえ 

萌えた!というより 響いた!!

2人の出会いとはじまりを描くことが当たり前になっているBL作品の中で、終わりと別れに真摯に向き合った稀有な作品です。

もちろん、メインの2人がくっつくまでをしっかり描いているので、そこは安心して読んでください!

ですが、この作品の主題は、受けと攻めがそれぞれ、自分の今までの恋人と向き合うこと、そして自分の過去と向き合うことにあると思いました。
そのことによってメインの2人の関係は少し…

3

成仏する気はないですか? 小説

菅野彰  田丸マミタ 

ゴースト

BLのLも色っぽ話もはなかなか出てきません。
幽霊含めて3Pとかもありません。

学生時代に出会った3人。
やがてその中の二人が付き合い始めて恋人同士となり、もう一人も好きだったけれど言い出せないまま友人としてそばに居続けたという3人目の男としては非常に切ない苦しいお話でした。

3人目の男 尾崎が、言葉が足らなかったせいで誤解され好きだった相手に嫌われていると思ったままそれを正すこと…

1

色悪作家と校正者の不貞 小説

菅野彰  麻々原絵里依 

文学作品がいっぱい

校正者の正祐(受け)は自分が担当している作家・東堂大吾(攻め)の作品で大好きだったキャラクターが死んだことを悼んで一人飲み屋で通夜をしていた時、当の作家が「試しに一人殺してみた」と話しているのを聞き、我慢できずに声をかけてしまいます。その時から飲み屋で会うたびに言い合う関係になります。
正祐の校正は重箱の隅をつつくように細かく、大吾には不評だったのですが、ある日とうとう正祐の書き込みに怒った大吾…

5

色悪作家と校正者の不貞 小説

菅野彰  麻々原絵里依 

2人の会話に笑わないでいられるわけがない

最初から最後まで面白かった1冊。
あとがきまで読んでしまう面白さに脱帽です。
受けも攻めも最後までキャラのブレもなく。
本当に楽しめるお仕事ものBL。

歴史校正者として働く正祐が勝手に行う1人お通夜シーンから始まるこのお話。
え?どういうこと?と思いながら読み始め、分かった時には
攻めさんの作家・東堂とかなり言い合ってました。
この2人、1冊の半分は言い合ってるんじゃないか…?と…

9

さあ、今から担当替えです 毎日晴天!(14) 小説

菅野彰  二宮悦巳 

「自分は白馬の王子ではない」と告げる誠実さと無粋

電子書籍で読了。挿絵有り。

私かまだある程度若かりし頃からお付き合いをして来た帯刀家のみなさん。
コメディ要素満載で始まった作品なのに、巻を重ねるごとに読後感がどんどん寂しく感じます。これが大人になるっていう事なんでしょう。この巻は大河と秀が中心ですが、勇太と真弓、龍と明信よりも、この大人カップルが主人公になると余計そう思います。多分、主要な登場人物の中では一番の大人である彼らには、助けて…

3

おまえが望む世界の終わりは 小説

菅野彰  草間さかえ 

別れと出逢い

草間さんのイラストがとても雰囲気あって
年下ワンコの情熱に年上美人が絆されるんだと予想して購入させていただきました。
ところが主人公にも脇にも予想より重い設定があったりして
色々と考えさせられました。

俳優もしているゲイの佳人は、
自身が監督を務める作品の操演(火や火薬を扱う演出)を
以前も頼んだベテランの瀧川に任せたかったのですが
打ち合わせに一緒にいた若者・孔太にやらせたいと…

3

花屋の二階で 新装版 コミック

菅野彰  二宮悦巳 

ずっと大好きな作品。

以前普通にコミックで出ていた時から大好きな作品ではあったのですが…
新装版!分厚い!表紙の書下ろしが素晴らしい~と前のを持っているけど買ってしまいました。
以前の2冊分が1冊にまとまっている形式。
分厚いので少し読みにくいのが難点ですが、1冊になっている満足度も高いです。

買ったときに久々に読んで良さを再確認。
連載ものだったらコミック2冊分というのはそれほどのボリュームではないと思…

3

色悪作家と校正者の不貞 小説

菅野彰  麻々原絵里依 

皆一癖あって面白い!

菅野先生の本を読ませていただくのは2作目。普段読んでいるのと一風違っていてとっても新鮮でした。
小説家×校正者のお話なんですが、話し言葉にも関わらずとても言葉が丁寧。
表現が文学的といえばよいのでしょうか、時々辞書ひきたくなります。
森鴎外の高瀬舟だの山椒大夫だのが話題にあがったりもします(笑)

また、お恥ずかしながら校正者という方のお仕事内容を、今回初めて知りました。お仕事話がお好きな方は「面…

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Chara Collection 2015 グッズ

『輪廻の花』のみレビュー

結構前に電子で購入してて、既読作品の番外編を楽しく読んでました。
先日、六青みつみ先生の『輪廻の花』を読んだところ今作に番外編が載ってた事を知り、電子本棚から引っ張り出してきたという。
高かったけど、買ってた以前の私ありがとう!(笑)
凄く沢山の作品がありますが、再読キッカケの『輪廻の花』番外編のレビューで失礼します。
ネタバレご注意を…。

『輪廻の花』番外編『両想い』
本編終了後…

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成仏する気はないですか? 小説

菅野彰  田丸マミタ 

攻め視点三人称

菅野さんらしい、なんとも一筋縄ではいかない作品でした。
いわゆる恋人が1組いて、その受けへずっと片思いしている攻め視点。
これだけでも珍しい(攻め視点自体が少ないし)ですし、とにかく受けが恋人へ依存し愛しているのも珍しい。
そんな二人の間へ入り込む余地は、確かにこれ以外はないだろうなという感じですね。

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攻めの圭吾は、優へ大学時代からずっと…

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