菅野彰さんのレビュー一覧

夜を走り抜ける 2 コミック

湖水きよ  菅野彰 

変な美人と誠実ワンコ

完結編です。

お互いに、かけがえのない人、になっていく二人です。相手の前では自分を出すことが出来る、しかしこのカップルは、誠実な作家、与謝野の、相手を幸せにしたいというその人柄あって成立していますね。

物語の後半となる2巻では、言い寄られている社長が絡んできて一悶着起きます。そこで、切りたくないカードを切っても晴生を守ろうとする与謝野と、何としても与謝野の創造活動を曲げさせたくない晴生…

2

Chara Collection EXTRA 2019 グッズ

Charaさん作品のEXTRA番外編

毎年出してくださっている応募者全員サービスのCharaコレEXTRA。
1,5,6が好きすぎるので神にしました。以下長文申し訳ないです、読んだものについてコメント。

1.凪良ゆう先生『美しい彼 』番外編「エターナル」
  清居と別居して野口と同居中の平良視点のお話。
  あのイベント(平良が絶叫して清居を守ったやつ)の前後のお話で、ガチで神。
  こんなお話が、応募した人しか読めない…

3

竜頭町三丁目帯刀家の徒然日記 毎日晴天!番外編 小説

菅野彰  二宮悦巳 

17巻の後に読むと最後の二篇が心に沁みる

1998年から(すごいな)続く『毎日晴天!』。
文庫以外の場所に書いた『おまけ短編』をまとめた本です。
実際に書いた時に菅野さんが感じていたこととか、それにまつわるエピソードなどに触れた文章が所々に挟まっています。
いくつかは読んだものもあり……懐かしい。

こういうファンサービスの本は本来なら少しづつゆっくり読んだ方が楽しいって私も分かっているんですよ。
でも『SF作家は担当編集者の…

2

SF作家は担当編集者の夢を見るか? 毎日晴天!17 小説

菅野彰  二宮悦巳 

やっと!

「帯刀家のお話はひょっとしてこれが最終話か?」と思っちゃいましたよ。
だって盛り上がったんだもん、ラストが。
いつにない盛り上がり方で……ちょっと涙ぐんでしうほど盛り上がってしまったんですもの。

秀が今までに起きた様々なエピソードに戻りながら世界との関わり方を回復する様が書かれたこの巻は『遺棄された子どもが自分の居場所を再構築する』という物語の終焉(シリーズは終わりじゃなくてまだ続きます…

7

竜頭町三丁目帯刀家の徒然日記 毎日晴天!番外編 小説

菅野彰  二宮悦巳 

番外短編の再録集+菅野先生のコラム

本シリーズはSF雑誌の編集者である帯向家の長男と
その恋人で一つ屋根の下で暮らす担当するSF小説家のお話です。

シリーズ開始から21年、小説本では19冊目ですが、イラストの二宮
先生によるコミカライズをいれると34冊となるそうで、本作はフェ
ア小冊子やドラマCDブックレットに収録作された番外短編を再録し
た初めての短編集になります。

私がこのシリーズを読み始めたきっかけは小説…

4

色悪作家と校正者の不貞 小説

菅野彰  麻々原絵里依 

一般小説として非常に楽しめました

最後の書き下ろしで描かれた、「何故、校正者を受けにしたか?」という理由がなかなか痛烈でしたね〜。この小説を一冊読めば、作家さんの気持ちが少しは共感出来る仕様になっていて、なかなか憎い演出です。

菅野彰先生といえば、BL小説では「毎日晴天!」シリーズが有名です。晴天シリーズの一巻を読み出した時は、文体がフリーダムで正直読みにくい荒削りな印象がありました。ところが、途中からストーリーがどんど…

3

SF作家は担当編集者の夢を見るか? 毎日晴天!17 小説

菅野彰  二宮悦巳 

秀の夜明け

シリーズ開始から21年目の18冊めだそうです。
子供たちが制服を脱いでから、本格的に大河ドラマ(大河と秀のドラマ)が始まったと言っていいですが、
ここへきて、本当にようやく、秀が目覚めます。
ここまで長かった。
かかった巻数的にも長かったけど、今回の本の中だけでも十分長かった。
自覚なく無理矢理大人にされてしまったせいで、自覚なくめんどくさい大人を拗らせていた二人でしたが、子ども達が成人…

3

Chara Collection EXTRA 2014 グッズ

2014年のキャラコレEXTRA

円陣先生の過去作品を追いかけ中。以下読んだ作品のみコメント。
2はAWAYで読んでたので嬉しさはちょっと少な目(でもヨシュアは可愛い)
4、9が面白かったです!5は本領発揮、8は続きをまだまだ待ってます・・

1.ヴァンパイアの意外な弱点(ヴァンパイアは食わず嫌い番外編) 12P
  樋口美沙緒先生&夏乃あゆみ先生
  アンリがめっちゃヤキモチ焼いて、安売りしている肉屋に行くな!とぷん…

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色悪作家と校正者の多情 小説

菅野彰  麻々原絵里依 

『源氏』になぞらえちゃうとスリリングなんだよな

このシリーズ、とても楽しみで。
大吾と正祐の関係性にあまり変化があるわけではないと思うんですけれども、ひょっとしたらこの『関係性があまり変化しない』という所が好きなのかもしれません。菅野さんの長期シリーズ『毎日晴天!』でも、行きつ戻りつしながら同じ所をグルグル回っている様な大河と秀の話が好きだものなぁ……

あとね、以前にも書いたかもしれませんが『文章萌え』している人たちが、文学作品というフ…

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色悪作家と校正者シリーズ番外編 コミコミ特典書き下ろし小冊子 色悪作家と校正者の山月記 グッズ

東堂の大人げなさがよく出た小話です

本品は『小説Dear+ vol.74 2019年ナツ号』のコミコミスタジオ限定
特典小冊子になります。

内容は雑誌掲載作である菅野先生の『色悪作家と校正者』シリーズの
番外編で、2人が白洲と伊集院の関係を知った後のお話です。

夏の土用入り、所謂土用の丑の日。東堂は西荻窪南口に戻りながら
色悪を通り越して極悪人の様な高笑いをあげ、情人であり担当校正者
である塔野を呆れさせていまし…

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