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杉原理生 北畠あけ乃
雀影
杉原作品は 長い年月をかけて、自分の心の中にある恋愛感情の存在を認めて、分かちがたい伴侶として共に生きていく道を選ぶ。 という、ジリジリ物のお手本のような作品が多い。 それが同級生だったり、幼なじみだったりすると、友達のポジションから、恋人になるまでの、何年にもわたる危うい心の揺れをジリジリと描き続けて、最後の最後でようやく結ばれたりする。 そんな中で、この作品は珍しく、最初にセックスだけ…
杉原理生
「37℃」の1.2の間の話と、「光さす道の途中で」の攻め視点からの後日談2編からなる同人誌。 商業番外話の同人誌って、基本的にエロ補完であることが多い 「37℃」はそれでもかなり描写が多い方だが、本編にそういうシーンがほとんど登場しないまま終わる事の多い杉原作品 これも、各話20P程だが、二人のいる場所がベッドの上で、それなりな濡れ場が繰り広げられたりもして、お約束通りではある。 …
杉原理生 木下けい子
表紙買い 大当たりだった イラストの木下けい子さんのマンガのテイストと、とても合っていた。 鈍感な水森が、本当に、ゆっくり、ゆっくり目覚めるまでの、淡々とグルグルする話 もう、それ以外に、いうことは何にもない。 ゆっくり、ゆっくり、グルグルするのを、思いっきり堪能♪ たっぷりジリジリできて、うれしくてしょうがない。 で、この、矢萩の声が、ずっと安元さんで頭の中に響いてて、読ん…
ようこ
「親友」という設定でどんぶり飯三杯くらい、軽~く、美味しくいただける自分にとっては、とても素敵な親友モノでした! それも、ずっと長い間友達同士で……という、年期の入った親友モノなので熟成された美味しさでした。 攻めは、高校の頃に自分がゲイであることを受けに告白しているのですが、その際、「安心しろよ、おまえだけは絶対好きにならないから」と告げ、それから12年間も二人は友達関係を続けています。 …
杉原理生 三池ろむこ
うえお
杉原さんの作品とあまり相性が良くないのかも!? 今まで3~4作読んできて、薄々そんな予感を抱きつつあったのですが、今作もやっぱり微妙に「う~ん…」と感じてしまいました。 (私個人のイメージですが)杉原さんの作品はじれったい話が多いので、今作もある程度そういう展開を覚悟しつつ読み始めましたが、予想を遥かに超えるじれったさにはさすがに辟易してしまいました(苦笑)。 高校時代の友人3人(真…
ほぼ全くエチ系シーンはないのに、とっても胸がドキドキする シンプルライン や スローリズム もそうだったけど、この作家さん、登場キャラたちが、「自分の心の中の恋の存在を認める」って事を、実に丁寧に描いていく。 この作品も、全編を通じて、真野の繊細な心の揺れを、モノローグで丹念、丁寧に、ひたすら紡ぎ続けていく で、 この、じれったいモノローグが、たまらなく、ツボ じりじりと身悶…
久江羽
友情なのか恋なのか、微妙な関係に苦悩する少年たちのお話。 シャイで付き合い下手な真野の親友・栗田(明るく活動的)が、ある日友人だと言って高東(外見が良く、近寄りがたいオーラをまとって大人びている。栗田とは親密)を連れてきたことにより、それぞれがそれぞれとの関係に揺れ動くさまが描かれています。三角関係のお話といってもいいかもしれません。 真野目線でお話は進みますが、彼ははっきり言って大変…
杉原理生 木原音瀬 名倉和希
ぎが
木原音瀬・名倉和希・杉原理生によるオヤジ(受け)本第2弾の1冊目。 名倉氏による衝撃のお題「その1.主人公がハゲであること。その2.主人公が30歳以上であること。その3.脇キャラにパンチパーマかリーゼントを出すこと」に果敢に取り組む3名の(といっても名倉氏は言いだしっぺなわけだが)繰り出す作品のまさしく三者三様ぶりが楽しい。 木原氏の『ラブ&キャッチ』に対する出題者・名倉氏のコメントは「抱…
藤棚
乱暴に酷く扱われることに性的興奮を覚える野田。 恋愛体質で好きな相手には甘えたい・甘やかしたい若杉。 どう考えても付き合いが上手く行きそうにない二人。 趣味も考え方もまるで違う。好みのタイプでもない。 それでもどうしようもなく惹かれてしまうもどかしさ。 10年という長い年月を経て、やっと恋をすることが出来る 不器用な大人達の姿に萌えました。 全体的に静謐な雰囲気で、登場人物(…
名倉和希 木原音瀬 杉原理生
木原音瀬・名倉和希・杉原理生によるオヤジ受け本第2弾の2冊目。 主人公についてのお題は1冊目のレビューを参照されたい。 木原氏の『ラブ&キャッチ2』は、やはりもって付き合いに全く乗り気でない若者と、彼に好意を持たれていると勘違いしたために前向きに交際を検討するハゲパンオヤジの噛みあわなさ全開のまま進行する。 前作同様未完だが、オヤジが受けだと気づいている読み手にすれば、今作の結末はなかな…