杉原理生さんのレビュー一覧

光さす道の途中で 小説

杉原理生  三池ろむこ 

甘酸っぱい思い

真野・栗田・高東の微妙なトライアングル。
高校時代の恋に近い友情というか、相手への執着心。
自分が一番の友達だと思っていた相手に、
仲の良い友人が出現し、やきもちを焼いたり。
「友達をとられた」と思う、子供っぽい独占欲。
己の学生時代を思い返し、ああ、こういう気持ち、あったなぁ。
判るなぁと、甘酸っぱい気分になりました。

真野が恋を自覚するまでが長いです。
やはり相手が男で仲の…

3

光さす道の途中で 小説

杉原理生  三池ろむこ 

自覚遅し。

受けの自覚が遅いかな。まあ恋って知らず知らずのうちだからいいのかもw

真野は親友の栗田に紹介された高東が苦手で、奇妙なまま3人で過ごしていくんですが、真野は独占欲が強いのでしょう。栗田をとられたと思ってしまい、高東とはあまり話さないんです。真野の独占欲にはちょっとびっくりでしたが、それが原因でもあり3人の関係がまたもや微妙に...

3人がともに大学生になったときも関係がまた変わっていき…

3

スローリズム 小説

杉原理生  木下けい子 

焦れったリズム

スローリズムは焦れったリズム。
同じ場所でぐるぐる悩む、もどかしい恋愛です。
マイナス思考かつ鈍感すぎる性格の主人公って、鼻につくからあんまり好きじゃないんだけど、杉原さんの文章力のおかげか、何故かあんまり気にならないのが不思議です。
そう、杉原さんって本当に素敵な文章を書かれますよね。言葉の選び方が最高です。まったく同じストーリーなら杉原さんの文章で読みたいと思えるほど、好きな文体です。

簡単…

4

恋の記憶 小説

杉原理生  山田ユギ 

じれったさの試金石

杉原作品の基本
自分の心の中にある「恋心」の存在に、気づいて、受け入れるまで、延々と悩む主人公
のお話

今回の主人公、お相手は、親戚。
同い年の従兄弟。
このハードルの高さは、親友だと思っていた同級生や、幼なじみどころじゃない、
告白されても、周りのことばかり考えてしまう。
それでも、何となく、キスして、手で触れあって、でも、繋がり合うところまでは踏み出せなくて、それでも、離れ…

4

37℃ 小説

杉原理生  北畠あけ乃 

杉原先生の苦手克服作品!(笑)

木原先生との合同誌に書かれた作品ですが、合同誌の条件は「オヤジ」
木原先生のオヤジスキーの影響で、仕方なしに書いたオヤジですが・・美中年とつぶやき続けて書いただけあり、美しいオヤジに仕上がっています。
30代半ばオヤジですが、作中で「学生の時と同じく肌も白くつややかだ」と言わせて、少しでもオヤジ臭さから脱却しようとあがいているところが、なんとも杉原先生のかわいらしい所です。。
実は同人誌では…

5

37℃ 小説

杉原理生  北畠あけ乃 

珍しく、最初からいっぱいしてます。

杉原作品は
長い年月をかけて、自分の心の中にある恋愛感情の存在を認めて、分かちがたい伴侶として共に生きていく道を選ぶ。
という、ジリジリ物のお手本のような作品が多い。
それが同級生だったり、幼なじみだったりすると、友達のポジションから、恋人になるまでの、何年にもわたる危うい心の揺れをジリジリと描き続けて、最後の最後でようやく結ばれたりする。
そんな中で、この作品は珍しく、最初にセックスだけ…

2

Flower Garden 小説

杉原理生 

ずっとそばに

「37℃」の1.2の間の話と、「光さす道の途中で」の攻め視点からの後日談2編からなる同人誌。

商業番外話の同人誌って、基本的にエロ補完であることが多い
「37℃」はそれでもかなり描写が多い方だが、本編にそういうシーンがほとんど登場しないまま終わる事の多い杉原作品
これも、各話20P程だが、二人のいる場所がベッドの上で、それなりな濡れ場が繰り広げられたりもして、お約束通りではある。

3

スローリズム 小説

杉原理生  木下けい子 

表紙って大事だよね! 木下けい子さんが好きならおすすめ。

表紙買い
大当たりだった
イラストの木下けい子さんのマンガのテイストと、とても合っていた。

鈍感な水森が、本当に、ゆっくり、ゆっくり目覚めるまでの、淡々とグルグルする話
もう、それ以外に、いうことは何にもない。
ゆっくり、ゆっくり、グルグルするのを、思いっきり堪能♪
たっぷりジリジリできて、うれしくてしょうがない。

で、この、矢萩の声が、ずっと安元さんで頭の中に響いてて、読ん…

3

スローリズム 小説

杉原理生  木下けい子 

親友に恋する

「親友」という設定でどんぶり飯三杯くらい、軽~く、美味しくいただける自分にとっては、とても素敵な親友モノでした!
それも、ずっと長い間友達同士で……という、年期の入った親友モノなので熟成された美味しさでした。
攻めは、高校の頃に自分がゲイであることを受けに告白しているのですが、その際、「安心しろよ、おまえだけは絶対好きにならないから」と告げ、それから12年間も二人は友達関係を続けています。

5

光さす道の途中で 小説

杉原理生  三池ろむこ 

予想を遥かに超えるじれったさ

杉原さんの作品とあまり相性が良くないのかも!?
今まで3~4作読んできて、薄々そんな予感を抱きつつあったのですが、今作もやっぱり微妙に「う~ん…」と感じてしまいました。

(私個人のイメージですが)杉原さんの作品はじれったい話が多いので、今作もある程度そういう展開を覚悟しつつ読み始めましたが、予想を遥かに超えるじれったさにはさすがに辟易してしまいました(苦笑)。

高校時代の友人3人(真…

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