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杉原理生 宝井理人
久江羽
ネタバレ
もどかしいのは杉原さんの十八番みたいなもんですから、まぁいいとして、今回はいつも以上に淡々とお話が進みます。 お話の半分くらいは12年前のことを振り返っている感じなのですが、主人公の一人、映画ライターの水原英之は16歳から28歳の今まで、始終落ち着いているのです。 取り乱すとか激昂するとかそういうことが無い。 父親が小学生の遼を預かってきた時も、思いがけず再会したときも非常に淡々と受け入…
かにゃこ
杉原さんの作品は、独特な湿り気があって ちょっと手暗がりのような空間に入り込むような雰囲気があります。 そして圧倒的に再会モノ、●年片思いみたいなパターンが多い。 頭で理解するまで片思いが続くような・・・ 今回の作品も1ヶ月だけ一緒に暮らした 言葉を話さなくなった小学生と高校生が 大学生と社会人になって再会する話でした。 幼い頃に愛する人に傷つけられたトラウマは重く 遼の行…
トオコ
ここのところ杉原さんの過去作を読んでいて、傾向がちょっと違うけどそれなりに面白いと思っていたのですが、やっぱり今の作品の方がいいですね。 フリーの映画ライターの英之はフィルムコンテストの応募作品の中に、12年前に1ヶ月だけ家に預けられていた遼を見つける。 ほとんど口をきかない、わけありの子供だった遼。 再会した遼は映研の仲間と楽しく活動している普通の大学生へと成長していたが、やはり複…
茶鬼
杉原作品の持つ透明感、それは主人公の淡々とした姿もあり、ともすれば情熱を感じられずに飽きてしまうこともあるのだが、今回はその透明感をまさに題名の如く「音無き世界」でうまく映像雰囲気をイメージさせて、帯文句「気づくと、夢中になっている」な具合にのめり込ませていました。 何より、その淡泊さを1部と2部に分け、攻め視点、受け視点の構成にしたことにより補い、より入りこめる作品にしてくれています。 二段…
miicha
「世界が終わるまできみと」で杉原さんにはまって何作か続けて読みました。 が、ちょっとスロー展開ラブに自分がじれてきたのか(オイ)、 ここ何作かはちょこっとだけスルーしてきました(汗) でも、久しぶりに読むと 「やっぱりこの文章の美しさはときめく~」 とばかりに一気にスルスル読めてしまいました。 杉原さんの場合、正直、キャラ萌えより文章萌えの度合いのほうが高いのかな…。 (自分の場…
杉原理生 木下けい子
ともふみ
萌萌。(MAX:萌萌萌:神に近い) 高校時代からの親友でゲイ・矢萩×ノンケだけど矢萩は特別…?な水森の、高校時代から続く焦れったいにもほどがある12年越しの恋話。 思いっきり悶えたい時に最適な作品。 「好き」ってどっちかが言えばいいじゃねーかーかーかーー…(エコー)と言ってしまいたくなるもどかしさこそが魅力のお話でした。 どうみても両想いな二人が、友人と恋人のボーダー上でじりじりやって…
まきぷん
少し不器用な大人の遠回りだけど、確実に寄り添っていく二人の気持ちが見事に表現されていると思いました。。 大きなハプニングも、のたうち回るようなキザなセリフもありませんが、読んでいて二人の空気に引き込まれました。 木下けい子さんの挿し絵がまたピッタリ。 読後はその後の二人を想像して、ほっこりと温かい気持ちになれます。 こんなカップルには性別問わず憧れてしまいます。 お気に入りの一…
杉原理生 三池ろむこ
satoki
とっても微妙な三角関係のお話。 おとなしくて不器用な真野、明るくて友達の多い栗田、栗田の連れてきたちょっと読めない高東。 男の子の友達三人組の中で生まれた恋愛感情は、友情と絡まってすっごい切ないです。 当初栗田が死んでいることにすごく「ん??」と思ったのですが、読み終わって納得した。 これはこの形だからより切ないんだ。 愛情と友情と、お互いを想い合うせいで前に進めない不器用な彼らにじれじ…
杉原理生 テクノサマタ
5本短編が入っていて、時系列はバラバラで同じCPのお話です。 白い開襟シャツの制服の先輩を見つけて 目が離せなくなって・・・ 同性の先輩に初恋してるかわいい後輩のお話。 物語は現在からはじまり、過去にさかのぼっていくんですよ。 ハッピーエンドが見えた状態で過去を紐解くシナリオ・・・ ちょっとしたタイムスリップをした感覚で思い出話を読みすすめるわけです。 『夏服』なんてタイ…
杉原理生 亀井高秀
あけみ
圭一の態度が煮え切らない。 好きなのに兄弟だと疑って、孝之を拒否するけれど、孝之の押せ押せなアプローチに流されちゃって「これで終わりにする」って抱かれたり。 兄弟だからっていうことだけで、諦めない情熱的な孝之の求愛を拒むのは、ちょっと弱い気がするんですよねぇ。 もっとはっきりと圭一の狡さも描かれていたら、読後の印象も変わっていたような……。まぁ、圭一があまりに狡かったら、読者の共感が得られな…