杉原理生さんのレビュー一覧

いとしさを追いかける 小説

杉原理生  麻々原絵里依 

一途な攻めと、初心な性悪受け

萌萌萌。(MAX:萌萌萌:神に近い)
あとがきで書かれているように「ぐるぐる悩む男の子と、寛容で優しい男の子」な、まさに杉原さんらしい甘くて焦れ焦れな内容の、高校時代の先輩×後輩の再会ものでした。

受けが攻めの愛情に乗っかってうじうじしちゃう話は、受けが攻めの愛情確認したいだけの甘えた行動に思えてあまり好き系ではないんですが、そして杉原さんのお話はそれが割とデフォなんですが、甘えん坊という…

2

夏服 小説

杉原理生  テクノサマタ 

キュンキュンしました

うはー、面白かったー。
高校生同士の「普通の恋」にキュンキュンしました。
物語そのものはとても地味です。特別大きな事件は起きないし、分かりやすい当て馬も登場しない。でもそれがイイ。
杉原さん特有の流れるような優しい文体で綴られる「普通の恋」に引き込まれました。
同棲中の彼氏と喧嘩してしまった大学四年生の受けが、攻めと出会い、片思いし、そして付き合いはじめた六年前を回想するという構成。
主役二人の輪…

3

ルチル文庫創刊4周年記念フェア書き下ろしSSカード杉原理生「スローリズム」より グッズ

ようやくラブラブ

本編後、同居を決めた二人の、新居への引っ越し前夜のお話です。

SSカードはA5サイズの紙を二つ折りにした物なので、小冊子というにはちょっと物足りないですが、20字20行7頁ぴっちりなので、SSとしては十分楽しめる内容です。

3

羊とオオカミの理由 小説

杉原理生  竹美家らら 

面白かったー

大好きです、こういうお話。
杉原理生さんの文体が大好きで作家買いしてるんですが、この作品のポップさはツボにきました。明るくてポップでコミカルでホノボノしてるんだけど、ドタバタ感がない。上滑りしてる感じもない。

キャラみんなが生きてました。
みんな最初と少しずつイメージが変わってくるんですよね。
で、私、攻めの気持ちとずっとシンクロしてました。
冒頭で「このブラコン兄ちゃん、あんまり好きになれない…

3

星の国から〈上〉 小説

杉原理生  金ひかる 

ラノベ風

まずあとがきで、そのテンションの高さにびっくりしました。
・・・若かったんですかね?
お話の方も、地球外の惑星で暮らし超能力を使える人間が多く生まれている架空の未来が舞台で、「これが杉原さん?」という感じです。


WEO(世界超能力者機構)研究都市で、学生時代の10年間、寮で同室だったジーンとフィリアリス。
性格が合わずケンカばかりしていたが、それでも仲の良かった二人。
フィリアリ…

1

夏服 小説

杉原理生  テクノサマタ 

最後まで読めませんでした

リクルート活動中の受けが
ちょっとしたすれ違いで
同棲している恋人と気まずくなって
高校時代の出会いに思いをはせるお話。

年のせいか、
「そんなことでいちいち拗ねるのはよせ~!」
というエピソードてんこもりで
とうとう最後までたどり着けずリタイアしてしまいました。

や、多分、自分の年のせいなので中立評価に(滝汗)

受けの子、めっちゃウザかった(失礼)ですが
同棲中の…

4

羊とオオカミの理由 小説

杉原理生  竹美家らら 

ブラコン兄萌え

この作家の作品はどちらかというと静かな印象を受けることが多いのですが、これは予想外にポップで「この人がコメディを書くとこんな感じなのか」と新たに知らされた気分でした。コメディといっても大笑いするものではなくクスっと笑わせるタイプで、馴染み易い反面個性が薄まりやや凡庸な感じがしました。個人的にはブラコン兄弟のラブラブっぷりが好きなので楽しめましたが。

因みに基本弟バカな兄(主人公)ですが、デキ…

2

羊とオオカミの理由 小説

杉原理生  竹美家らら 

可愛くてあったかい

ブラコンの兄弟(章彦と太一)と太一の友人・高林のお話です。
親を亡くして、年の離れた弟を一人で育ててきた章彦は、ブラコンを理由に彼女に振られるほどの弟第一お兄ちゃんです。
その大好きな弟と二人だけの家に、高林が居候することになったので、お兄ちゃんは余計な心配をし始めるのです。

高林×章彦のお話になることは最初からわかっている展開なのですが、こちらも章彦の過去やブラコンの弟・太一の事情、高…

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羊とオオカミの理由 小説

杉原理生  竹美家らら 

可愛い羊2匹と怖いけど本当は優しいオオカミのお話・・・

とっても素敵なお話でした。杉原さんの独特な世界を堪能出来たし・・この作品は私が読んだ杉原さんの作品の中で、一番面白かったですね~・・いつも素敵だったり、綺麗だったり、しんみりしっとりだったりしたんですが、今回は面白かったです!

前半は会話がぽんぽんと弾んで楽しいですね~・・笑顔で答えながら心の中では「寝言いってんじゃない」とか「この若造が」なんて思っててそんな感じで始まるのですごくお話に入…

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羊とオオカミの理由 小説

杉原理生  竹美家らら 

お兄ちゃんだいすき!

お兄さんは、血が繋がっていない、けれどもたった一人の家族である太一をものすっごく可愛がっていて、太一が大学生になったいまもずっと彼中心に世界が回っています。朝は部屋まで起こしに行き、ご飯は 「美味しい」 と言われ喜び、弟からの 「いってらっしゃい」 も必須。夫婦ですか?というツッコミをしたくなりますが、二人は恋愛感情一切なし、ただしお互いを大切なあまり行き過ぎている兄弟なのです。
そこへ割って入…

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