杉原理生さんのレビュー一覧

夏服 小説

杉原理生  テクノサマタ 

可愛いと言うべきか?

就職活動中の茅原は、高校時代の一年上の先輩と同棲している。
話は彼が先輩と喧嘩をしたところから始まり、二人が出会った高校時代への回想へと進む。

制服の白いシャツ、自転車、ドキドキする思い、軽いスキンシップに動揺する様、
そんな初々しい情景が、茅原の視点で綴られる。
先輩が茅原をいじったり可愛がったりする様子も微笑ましい。

あ~、しかし。
私はこれは好きになれませんでした。
何…

5

親友の距離 小説

杉原理生  穂波ゆきね 

惜しい

高校・大学の親友と、社会人になってから偶然の再会。
受はゲイという性癖をひた隠しつつも攻を一途に思い続け、ひょんなことで思いを伝えたものの、ノンケの攻の前に玉砕。再開後には一度は封印した恋心が再燃して…というお話。

設定に凝らない、特に大きな事件が起こるわけでもない、しかも登場人物も少ないお話は、作者の文章力というか、登場人物の心理描写が相当うまくないときついです。
その点、非常に惜しい…

4

親友の距離 小説

杉原理生  穂波ゆきね 

心情の変化が絶妙!!

大学時代、親友に告白されて、
うまく返事が出来ず振った事になってしまい、
それからは友人として付き合って、
数年連絡を取り合う事も無くなってしまったけれど
仕事で再会して、告白して、ハッピーエンド。
じゃないんです!!!
そんな簡単なもんじゃ無いんですよ、この物語は!

数年も経てばお互いも変わるし、環境も変わる。
一度振った奴が、どうして今更友達を好きだなんて思える?
それが…

7

薔薇と接吻 小説

杉原理生  高星麻子 

おとぎ話みたい

ヴァンパイヤのお話に詳しくないので、夜の種族や浄化者・契約者など色々出てきてこれ以上でてきたら説明を流し読みしようと決めたところで、ちょうどそれ以上増えなかったので理解できる範囲でよかったです。読んで字のごとくなのも多いので分かりやすい方かもしれません。

攻の櫂が王子様みたいでとても素敵でした。攻が薔薇の体臭って普通なら大笑いしちゃってとてもステキ!とは思えないんだけど、ヴァンパイヤというの…

6

スローリズム 小説

杉原理生  木下けい子 

じれったいけど、いい。

大事に想いすぎて告わない矢萩、周囲にはバレバレなのに「おまえだけは好きにならない」と言われたからといって矢萩の気持ちに気づかない水森。

早く気づけよ!と思いつつも水森視点で読んでいたのでじれったくも
この期間が必要だったのだとも感じる。

水森はどこまで鈍い?と思うのは結ばれてからのスローリズム2でも発揮されています。
結ばれてからも甘い恋人という感じよりも友達感覚。
確かに、12…

3

夏服 小説

杉原理生  テクノサマタ 

これぞ青春もの!!

学生特有の雰囲気がとても出ていて素敵な作品です。
読みながら、これが青春か!と叫んでください。
初めて同人誌に手を出したくらいお気に入りの1冊です。

1

スローリズム 小説

杉原理生  木下けい子 

作家のファンですが・・・

あまりおすすめできません。
学生の頃の両片思い→社会人で成立という流れが好きならおすすめですが
特にこだわりないならぜひ他の作品を読んでほしいです。

2

羊とオオカミの理由 小説

杉原理生  竹美家らら 

ほっこりと可愛らしい2人。

無性に年下攻が読みたくなり、購入。
読み始める前は、あちらこちらで章彦(受)が「お花畑」だの「可愛い」だのと言われていたので、一体どんな不思議ちゃん受が来るのかと身構えていましたが、そんな心配は必要ありませんでした(笑)
全体的な雰囲気はほのぼのアットホームですが、章彦はちゃんと地に足のついた28歳の社会人男性(ただし極度のブラコン)としてきちんと書かれてました(笑)

最初は、重度のブラ…

3

37℃ 小説

杉原理生  北畠あけ乃 

幸せと不幸せの連鎖

文字も小さくないし、ページ数も多くない、だけれど、とても重い何かがこの作品には詰められていたとおもいます。

このお話は、単純に切ない恋というだけではなく、三十路を超えた、「社会」の枠組みの中に支配された一人間としてのリアリティーがとても重視されていて、まるで、自分が経験しているかのような辛さと憂いと喜びを感じられました。

両想いなのに片思い。素直になれない現実主義者の野田さん(受)と、…

14

スローリズム 小説

杉原理生  木下けい子 

なんとも言えないこの感じ…

ちるちるさんのレビューの評価がとてもよかったので購入してみたのですが、うーん…私の価値観が子供だからでしょうか、いまいちきゅんとしなかったと感じました。

このお話は、まさに題名通り「ゆっくりとした恋」です。
しかし、この「ゆっくり」だだの「ゆっくり」ではありません。
攻めの矢萩はずっとずっとノンケの水森が好きだったのですが、それをひた隠しにするように「お前だけは絶対好きにならない」と言い…

4
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