杉原理生さんのレビュー一覧

光さす道の途中で 小説

杉原理生  三池ろむこ 

あまりにも冗長すぎ。

個人的には、杉原さんの作品はほぼすべてが『趣味じゃない』んですよ。ただ、個人的に評価としての『しゅみじゃない』はなるべくつけたくないというスタンスですので、なんとか『中立』にできるよう努力していますが、どうしても無理なこともあります。
これもそのひとつで、もう『しゅみじゃない』しかないですね。

淡々としているのは構わない、むしろ好みなくらいです。『ごく普通の日常』も『焦れったい』のも『…

9

世界が終わるまできみと 小説

杉原理生  高星麻子 

ただ、気持ち悪かった。

人気作に大変申し訳ありませんが、この評価しか考えられませんでした。

この作品には『杉原さんカラー』が出過ぎていてなんとも鬱陶しかったです。特に冒頭数ページは読みながら飛ばそうかと思ったくらいでした。

正直なところ、これ読みながら『私、杉原さんとは徹底的に波長が合わないんだな・・・』と改めて実感じました。

もともと私は『杉原さんで高評価の作品(=杉原さんらしい作品?)』ほど合…

7

硝子の花束 小説

杉原理生  佐倉ハイジ 

すべてが曖昧で・・・

『萌え』はこれっぽっちもないので『中立』にしましたが、杉原さんの作品の中ではマシな方です。でもやっぱり『萌』にはできないんだけど。

面白かったかと訊かれれば全然としか答えられません。とにかく、すべてに靄がかかってるというのか『だから何が言いたいの!?』って感じで、何もかもが曖昧でもうイライラしました。

私は『切ない』『焦れったい』『すれ違い』自体は結構好みです。でも、これを『切ない…

6

親友の距離 小説

杉原理生  穂波ゆきね 

相変わらず薄味・・・

杉原さんでは、まだマシな方です。
『中立』ですが『杉原作品の中では』と考えれば多少は『萌』に近いかな?でも決して『萌』までは行ってません。

でも、なんと言っても三人称だし(私は『受一人称』が苦手なんですが、中でも杉原さんの『受一人称』は今まで読んだ中でいちばんダメ)、無駄に長過ぎないし。それだけでも安心して読めました。
それに、文章もいつもの『過剰』なところがあまりなく、わりと読みや…

4

ハニーデイズ 小説

杉原理生  青石ももこ 

攻キャラクターが気分悪くて、最後まで読めないかと思った。

杉原さんの他の作品よりはよかったんですが、所謂『萌え』は皆無です。

こういうほのぼの・焦れ焦れなストーリーは結構好きなんです。好みの分かれそうな国巳(受)も、私は別にダメじゃない。

でも、諒一郎(攻)のキャラクターが私の我慢の限界を遥かに超えていました。こんな鬱陶しい男、絶対に無理です。文字通り耐えられない。読みながらイライラが抑えられませんでした。

私、受はどんなに『ネガ…

4

光さす道の途中で 小説

杉原理生  三池ろむこ 

静かな音

桜並木のシーンが印象的でした。まるで自分がその桜を見ているような、そんな風に思わせる綺麗な描写が素敵で、ところどころに、ふわっと漂う独特の空気を感じさせる文章に感激しました。

--(以下ネタバレを含みます)--
序盤に一人がいなくなるという衝撃的な事実があってからの展開で、過去を振り返るように三人の話を見ることになるのですが、三人が繰り広げる学生生活を読んでいると、何故か、彼がいなくなるな…

2

親友の距離 小説

杉原理生  穂波ゆきね 

何度も読み返したお気に入りの1冊になりました

親友だった塚原進一と一ノ瀬七海。
大学を卒業してから疎遠になっていた二人が仕事で偶然再会したところから物語が始まります。
互いを思う気持ちを自覚するまでの時間差があるとこうなるというお手本のようなお話。
進一にも七海にも遠慮があって互いにぐるぐるしていますが、そのあたり丁寧に書き込まれていて良かったと思います。
逃げまくる七海をつかまえた進一に拍手♪
これで逃げ切られていたらヘタレの称号…

6

シンプルライン 小説

杉原理生  亀井高秀 

先が見える展開でしたが・・・

両親の再婚で義兄弟になった名瀬圭一と鷲尾孝之。
両親の離婚でわかれ10年後大人になって再会する。
兄・圭一は、弟に手を出した過去への罪悪感と血の繋がりがあるのではという疑惑に苦しみ、どんなに好きでも孝之を受け入れてはいけないという思いにとらわれています。
10年の間に圭一が付き合っていた過去の男の影もちらつきます。
孝之の方はもう兄一筋。
年下らしい甘ったれぶりも発揮しながら10年間の成…

1

スローリズム 小説

杉原理生  木下けい子 

ゆっくりペースでも愛しい

高校からの友達、矢萩智彦と水森秋人。
社会人になっても親しい友達同士。
水森にゲイだと告白した後も「安心しろよ。お前だけは絶対に好きにならないから」と好きで好きで好きでたまらないくせに矢萩は水森を失いたくないばかりに普通の友達でいようとします。
忍耐強い矢萩ですがどうやら周囲にはバレバレの様子。
共通の友達、木田や水森の後輩の堀田(どうやら水森のことが好きらしい)をやきもきさせています。

0

光さす道の途中で 小説

杉原理生  三池ろむこ 

ラストシーンが好き

友達から親友へ、さらにもう少し近づいた距離感。
高校生から大学生へと時も移り気持ちも距離も変わっていく。
その過程が全ての人にあるのだけれどとてもせつなく伝わってきます。
真野、高東、栗田、3人の思いあふれる終盤は涙がでました。
あの時、こうしていれば、こうしていたら、生きている限りそれの繰り返し・・・。
ひとり欠けてしまったけれどその思いも抱きしめて生き続けてほしいと思いました。
見…

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