杉原理生さんのレビュー一覧

恋を綴るひと 小説

杉原理生  葛西リカコ 

幻想小説

受けの職業が幻想小説家ということもあり、全体的に泉鏡花のような水、竜神といった文学作品幻想小説風なテイストにBL要素を加えた新しい作品でした。
これは少し好き嫌いがわかれるかもです。

大学時代、アパートのお隣りの和久井をちょっとしたきっかけからついつい面倒をみてしまう蓮見。浮世離れし、生活能力ない和久井に、そのまま卒業後も生きてるか心配という名目で定期的に会いに行く。そこに恋愛感情はお互い…

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赤ずきんとオオカミの事情 小説

杉原理生  竹美家らら 

萌えました!

羊とオオカミの理由のスピンオフ!私は今回の方が好きです。
完全に好みの問題なのですが、健気なツンデレが大好きなんですよね。真紀は私のツボのど真ん中を突いてくれました。
杉原さんの作品の攻めは丁寧な口調で話すのが多いと思うんですが、太一も漏れなく丁寧な可愛い話し方をします。甘え上手でしたたかでとてもいいです。
甘え上手でしたたかな太一×健気ツンデレな真紀。
話の流れとしては特に大きな事件が起…

3

赤ずきんとオオカミの事情 小説

杉原理生  竹美家らら 

ブラコン君は実は腹黒?

久々に読む、杉原さんの作品。
杉原さんは好きな作家さんなのですが切なさがある作品が多いので、精神的に余裕のない時は読む気になれないんですよね。

『羊とオオカミの理由』のスピンオフです。
わたしは未読です。
特に問題はなかったですが、この作品を読んで、前作も読みたくなりました。


受けの真紀は、整った容姿でクールに見える大学二年生。
初恋の痛手で、固い殻で心を守っています。

3

恋の記憶 小説

杉原理生  山田ユギ 

杉原さんらしいの繊細な持ち味の静かな作品。

小さい頃から共に過ごした、同い年の従兄弟同志の高成と理也。
高校に上がった頃、互いにほのかな思いを抱いていた故に疎遠になって10余年。
27歳になった二人は理也の姉の結婚式で再会し、
共に過ごすうちに互いへの思いがまた湧き出てきて……

6月の結婚式の日から、クリスマスに彩られた12月まで、
時折過去の回想を挟みながら、物語は進む。


高校生の頃、次第に離れていった高成に、寂し…

3

きみと暮らせたら 小説

杉原理生  高久尚子 

無口な大型犬とご主人さま。

杉原作品大好きです!
高久さんの絵がまたとってもよく合う!

話としては幼馴染みものです。
久々に再開した幼馴染みが昔は美少女のようだったのに、背の高い無口なイケメンになっててとまどう話です。
そう、無口すぎて視線と雰囲気で察してあげないといけない(笑)でも目は口ほどに物を言うってことですよね!
プラス、甲斐甲斐しくご飯を作ってくれたり、一人だけシフォンケーキ多めに切ってくれたりと露骨…

1

いとしさを追いかける 小説

杉原理生  麻々原絵里依 

なんか癒される

久しぶりに出会えて良かった〜って思えるお話でした。主人公があれこれ悩んだり計算したりする姿に、読んでいるこっちが嫌になる直前で気持ちが展開していくのが絶妙で、イライラしないでいい感じに振り回されて、気づいたら主人公の気持ちにかなり寄り添って掛井先輩の言葉や態度にドキドキできました。ひたすら掛井先輩の愛情の深さに癒されて、一緒に大切にされている感じを味わえ、読み終わった時に幸せな気持ちになれると思い…

2

薔薇と接吻 小説

杉原理生  高星麻子 

櫂の前だけは乙女なのがツボ

杉原さんは好きな作家さんですが、実はこの作品、なかなか最初入り込めず数ページ読んだだけで置いておいたものでした。
でも、最近また読み出したら面白かった!
といいますが、攻めがカッコ良かった!
最初の数ページには出てこないのですがその後すぐ登場しましたので、もしもわたしと同じ現象になった方はもう少し頑張って!と言いたいです。


受けの律也は、祖母方の血で亜麻色の髪に端麗な容姿という王子…

6

夜の寓話 小説

杉原理生  木下けい子 

生き残った二人には

結局の所、この2段組の長い物語、思わせぶりにいろいろなキャラが登場したり、因縁の事件とかあったりしたようでも、
圭吾と蒼の二人が、
お互いに運命の相手として出会ってしまって、
お互いにそれを認め合った。
それに尽きるお話。
まあ、ラブストーリーは総てそれだけ、そこへ行き着くためだけのお話なんだけどね。

それにしても、結末の圭吾と蒼の二人は、あまりにも無傷すぎて、
なんの覚悟もなく…

3

赤ずきんとオオカミの事情 小説

杉原理生  竹美家らら 

赤ずきんちゃん、は好み

『羊とオオカミの理由』のスピンオフ。
前作を知らなくても全く問題ない、というよりも
主役の太一と真紀のイメージが前作とちょっと違っていた気がするので
むしろ知らない方がその違和感がなく読めていいかもしれない。

ストーリーは一言で言うと、元カレと友達に戻ったもののやっぱり好きで……
という再燃ストーリーで、読者には結末が簡単に読めてしまうもの。

前作の主役の弟である太一は、イケメ…

3

音無き世界 小説

杉原理生  宝井理人 

情景が目に浮かぶ

ネタバレなしで書きます。
最近読みましたので、記憶の新しいうちに。


攻めは父親の影響で映画業界を志した、映画ライターの英之。
昔、父親から見せられた無音のフィルムが記憶に焼きついています。

受けは子供時代にひと月だけ英之と同じ部屋で寝起きした、大学生の遼。
彼もまた、映像という世界に生きています。


英之は先輩から素人の投稿作品を見せられ、その中に記憶に焼きつけられて…

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