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ごとうしのぶ おおや和美
渋茶
ネタバレ
(がっつりネタバレ内容です) 忠告その1 文化祭前夜、ひょんな事からギイのいる隣のクラスに差し入れをする羽目になった託生。 その差し入れを持っていくのを赤池くんに手伝ってもらう道中で、「朝比奈には気をつけろ」と忠告を受けることになる。 以前から赤池、矢倉は最近の朝比奈に対するギイの対応の冷たさを見て何かあると勘が働いた 様子。 忠告その2 一方、ギイのほうも担任の松本先生より…
文化祭前にしてはちょっとのんびり気味で、何故か昼休みの弁当会の話題がメイン。 ちなみに今回は渡辺&中郷の明るい一年生コンビが出てこなくて何気に寂しい(笑) この後の「リスク」と比べると話の緊張感が薄い気がするから、中休み的で妙な静けさを感じる。 ここにきて前巻ラストでチラッと登場した彼が気になる。 このシリーズは毎回新キャラが登場する割りに個々の外観の人物描写が少ないので、おおやさ…
前巻「プロローグ」からの続き。 一年生の渡辺くんに感じる錯覚の原因も分かり、託生の心のざわめきも無事に収まった様子。 これでお互いの気持ちが打ち解けて仲良くなったことからギイにとってはあまりホッとできないみたい。 この渡辺くんと中郷くんの一年生コンビのやり取りは読んでいて微笑ましい。 皆が賑やかに文化祭の演劇合戦の準備を進めている一方で、夏休みに託生と将来についてじっくり話し合えな…
ここからが肝心となるであろう、二学期編がようやくスタート。 夏休みでも進路を明確に見出せないようで、のんびり過ぎないかと心配だった託生もやっとこさ大学受験を意識するようになったので読んでいる側もとりあえず安心かな(笑)。 まずは野沢くんが音大を受験するという事で託生が受験対策に協力する事になる。 このシリーズは音楽に関するエピソードが活き活きしているので、それが託生絡みで少しずつ読めるの…
4冊に渡って綴られてきたそれぞれのエピソード。 何か一つは変化のある結末があるかと思いきや、どれも無難に元サヤに収まって落ち着きましたってことで締めている。 しかし、あれこれ詰め込みたかったのは分かるが、長い夏休み編で一番軸になる事ってなんだったんだろう… 今回の謎部分の九鬼邸・九鬼翁の背景と、京古野氏と雅彦含む乙骨家騒動とのからみがあっさりしすぎている。 無理に複数のエピソードを平行…
託生がサロンコンサートに向けて再び内面を見つめ直す部分がメイン。 雅彦の意見から手掛かりをつかみ、託生自信が自分の内の音色を見つめる描写は好き。 しかし毎回新キャラが登場するものの、そろそろ印象が薄くなってきてしまった。 今回の九鬼島の面子もあまり重要に感じられないし、一年生チェック組の登場を一学期で出し渋った感がするせいか、夏休み編に乙骨が出てきてもなんだかなぁ感が否めない。 サ…
この巻でようやく本筋に進みそうな感じ。 佐智に誘われた二回目のサロンコンサートへ向けて託生はバイオリンの練習に励み、ギイと赤池くんはラングの洋館及び九鬼島探険へと、平行して話が進む様子。 夏休みで本来なら外で同級生に会う機会が無いはずなのに赤池くんが加わって三人組になるは、初日のお茶席で片倉くんと岩下くんに会うは、サロンコンサートの出演者の身内という事で一年生チェック組の一人と鉢合わせする…
長~い三年生夏休み編、一冊目はオムニバス形式で。 それぞれのキャラクターの夏休みを覗く形かと思ったらひょんなところで結びつくように続いている。 「ひまわり」 真行寺×三洲 三洲が受験勉強で忙しい夏休み中の一日、真行寺と会った直後に急遽伊豆の老人ホームにいる祖母に面会に行く羽目になる。 三洲の親族が初めて登場するのだが、母親や叔母は三洲のことをあーちゃん、あーくんと呼んでいるし、高三で…
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この本のタイトルになっている「恋文」は託生とギイの同級生で隣の組の級長、野沢君と野沢君と寮が同室で1学年下の駒澤君とのお話がメイン。 掃除中に偶然託生君が拾った恋文がきっかけで、真相を知りたくなった託生君にギイが巻き込まれる感じで友人の恋愛事に首を突っ込むことになってしまいます。 ギイは日頃から他人の恋愛事には首を突っ込まい主義だと公言しているのですが、どうも託生君に頼まれると弱いみたいですね…
実は「フェアリーテイル」から「恋のカケラ」までの5冊だけは未読のままだった。 3年生夏休みバージョンをこれだけ無理に引き伸ばすなんて有り得ね~~っっと怒っていたが、最終巻を読む前にこの5冊もきちんと読まないと、という事で改めて挑戦。 本当言うと二学期編の「プロローグ」から萌えが再熱しなければここでこのシリーズ挫折するところだった。 まず、1冊目の「フェアリーテイル」は… ギイが知人…