水名瀬雅良さんのレビュー一覧

スイート・セプテンバー 小説

藤代葎  水名瀬雅良 

少し惜しい気がしました

傷付いた二人が出会って愛し合うようになるお話で
序盤から橋場のそっけなさに私の心が折れそうになりましたが
逆にこれからどんな風に夏南へ心を開いてくれるのか楽しみになりました。
冷たくされても夏南がめげずに話しかけたり健気だったのですが
やっぱり当て馬がいると展開が早いですね。
夏南が橋場より先に出会っていたカフェのマスター・西脇は
橋場と夏南を心配してくれてよく橋場の家へ顔を出してくれ…

1

野良犬を追う男 小説

中原一也  水名瀬雅良 

男x男の愛は固茹で

この作品、めっちゃカッコいいんですよね…
近頃女っぽい受けが多い、とお嘆きの貴兄に。(←某日本酒のCMパクリ…)
片や警察キャリアの父を持つ優等生。
片や父がヤクザの不良。
そんなクラスメートだった2人。
お前なら負の連鎖から抜け出せる。その励ましで努力を重ね大学に入ったが、アルバイト先のクラブにドラッグ売買の容疑がかかり、父がヤクザという偏見と先入観で証拠を捏造され無実の罪に陥れられた…

3

相棒の条件 コミック

水名瀬雅良 

未来は未知数、2人でつくるもの

やっぱり好きな水名瀬雅良先生!
本作も絵良し、ストーリー構成良し。
冒頭、1人の美形リーマンの元に、かつての恋人が現れる。
どうやら美形の方が振ったらしい。
だが男前の方はその過去に納得しておらず、家にまで押しかけて、強引に関係を再開する…
そんな所から始まっていくが、次第にかつての2人の関係性が明らかになっていくという構成になっています。
大輔(攻め)はプロ野球選手になれるだろうと期…

1

仮面の下の欲望 小説

バーバラ片桐  水名瀬雅良 

深夜の変態散歩

これはなかなかいいSとMの関係。前半はなかなか甘い雰囲気にならずもどかしかったのだけど、最後は安心安定のラブラブになるので私は結構好きなお話だった。

暴力団の顧問弁護士の遠野に電車の中で痴漢行為を仕掛けられ、恥辱と快楽に溺れさせられる検事の河原崎。河原崎は家庭教師の男に体を開発、調教された末に捨てられた過去があり、淫らな自分を長年許せずにいた。
そんな彼に近づき服従させようとした遠野は、過…

2

融愛~Melt Down~ 小説

沙野風結子  水名瀬雅良 

しんどい兄弟愛

実の弟×兄。兄弟ものは萌える設定の一つなのでそれなりに読んでいるが、自分の読んだ中でもかなりシリアスなテイスト。

母親にネグレクトされ、ほとんど二人きりで生きてきた兄弟。弟は大好きな兄のために、子どもの時分から女性を相手にして金を貰い、とうとう中学生の時には売春までしてしまう。
その金で兄は進学し、ホストになった弟とは対称的に、大手企業に勤めるまでになったが、その金が自分達を捨てた母からの…

2

元カレと今カレと僕 小説

水無月さらら  水名瀬雅良 

価値観が合いませんでした……

 雇われ弁護士の朝倉英明と、イラストレーターの卵・川島郁己と、事故で亡くなってしまった野口(幽霊)の話。

 メインテーマは、郁己が心を込めて作ったキャラクタが盗作されて、それを訴えるために朝倉の力を借りる、ですが。
 盗作されるまでの経過に亡くなってしまった野口が絡んでいたり、死んでしまったはずの野口が成仏できていなくて幽霊として郁己に憑いていたり、ちょっと設定としては斜め上なところもあり…

1

復活の秘策と陥没の秘策 小説

バーバラ片桐  水名瀬雅良 

乳首作家による乳首愛に満ちた乳首小説

とにかく乳首、はじめから終わりまで乳首を堪能できる乳首本。なんかこれ、タイトルが若干お固いせいで損してない?
中身は全然そんなことなくて、甘くてほのぼのしてエロくてラブラブ。そんな乳首話は二本に分かれてます。

「復活の秘策」
攻めの宮垣と受けの池戸は、付き合いはじめたばかりの恋人同士。二人は高校時代に友人同士で、池戸はずっと宮垣が好きだったけど、友情関係を壊したくなくて告白できずじまい…

1

シガレット×ハニー 小説

砂原糖子  水名瀬雅良 

萌えきれず

年下ワンコ攻め×美人ツンデレ受け(しかもツナギが似合う美人♪)という組み合わせは、めっちゃ大好物なので萌えるの間違いなし!と思って読み始めたんだけど、どっちのキャラにも、共感できないところがあり萌えきれず不完全燃焼です。

彼女が出来てはすぐフラれを繰り返し、元カノの数だけはやたらと多いノンケの後輩・浦木に長年片思いし続けている先輩の名久井。
浦木は「先輩が女だったら彼女にするのに」だの「ホ…

1

叶わない、恋をしている 小説

凪良ゆう  水名瀬雅良 

攻めになんだかなぁ…と。

四社合同フェスタ「不憫受け特集」でリストアップされていたので、以前から気になっていたこちらをついに読んでみることに。

「叶わない、恋をしている」というこれ以上ないほど切なげなタイトル。
そしてあらすじの「交通事故で他界した両親に代わり、三人の弟を育てている」という健気そうな受けが、援助と引き換えに、攻めの亡くなった恋人の身代わりになるというやつ。

これは涙なくしては読めないだろうなぁ…

4

神花異聞 小説

夜光花  水名瀬雅良 

最後の最後、過去の独白で話がぎゅっ!と締まって良かった

本屋でたまたま目に付き、兄弟モノ大好き!なので買いました。
後で知りましたが、これは続編だったのですね。
でも最後まで続きモノだとは気が付かずに読み切りとして読めました。

兄弟モノが大好きなので、これの前に「堕ちる花」シリーズを読んでいましたが、巻数を重ねるごとに兄弟モノの醍醐味から大きく逸れて行って、私が嫌いなジャンルSMとか恥辱色が濃くなっていきガッカリしました。
でもこの「神花異…

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