水城せとなさんのレビュー一覧

1999年七の月~上海 2 コミック

水城せとな 

気怠げなシュエの凄絶な色香

 タウとシュエだけでなく、2人が属している組織間での他の繋がりもいろいろ見えてきて、波乱の予感がする2巻となっていました。この2組織は、一筋縄ではいかない問題を抱えているよう。でも2人とも、急な展開が訪れても、思ったより冷静に目の前の問題に対峙するんです。きっと、相手への愛を貫くこと、自分の組織を故意に裏切る真似はしないこと、これがまだ両立できる間はまだ冷静でいられるんでしょうね。タウもシュエも、…

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1999年七の月~上海 1 コミック

水城せとな 

当然のように惹かれ合う2人

 裏社会×同性版のロミジュリ的組み合わせですね。絵に関してはやはり時代を感じますが、すっきりとしていて読みやすく、私はまったく気になりませんでした。体の関係を持つのも早かったけれど、電撃的に恋に落ちたんだなぁというのが伝わってきたので、展開が早いとは感じず。

 シュエのビジュアルにも雰囲気にも、きっとタウは一気に恋をしたんでしょうね。その気持ちを受け止めるシュエの方も、タウの純情さを無意識に…

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俎上の鯉は二度跳ねる コミック

水城せとな 

流され侍が出した答え

前作にハマり、こちらも手に取りました。
1番の関心ごとはリバがあるって事だったのですが、読了後はリバの有る無し関係なくしばらく放心。
読むのに凄くエネルギーの必要な作品でした。
そのくらい、精神を削られた感覚です。

一緒に寝食を共にするようになっても、今ヶ瀬が自分で自分の首をぎゅうぎゅう締めるような事をするのがキツかったです。
拗らせたゲイはこんなに面倒なものなのかと。
もうこれは…

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窮鼠はチーズの夢を見る 新装版 コミック

水城せとな 

この胸の痛みが堪らん

評価の高い作品でもたまに全然はまれないまま読了という作品もあるのですが、こちらはものすごく引き込まれてしまいました。
ちなみに映画は観に行きたいと思いつつ観れなかったんです泣 円盤化待ちます。

今ヶ瀬の執着、嫉妬、一途(というか、粘着質って方がぴったり来る)なところ、でも叶わない恋の切なさ、苦しさが胸にキましたね。
ちょっとずつ関係が進展しては、裏切られ、その度に絶望感を味わう…みたいな…

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窮鼠はチーズの夢を見る 新装版 コミック

水城せとな 

ごめんなさい、苦手です……

映画化に際しまして、拝読しました。
先に申し上げますと「とても苦手」な作品です。
以下、辛口評価となっております。

こちらの作品、過去に一度読んだことがありました。
その当時の記憶は曖昧なものの「苦手な作品」という印象が強く残っておりました。

読み進めるうちに、第一に「女性キャラクターが無理」だったことに気が付きます。
我の強い女性。
現実にもたくさんいますが、物語だとしても…

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俎上の鯉は二度跳ねる コミック

水城せとな 

本当に今が瀬が健気すぎてしんどい

今が瀬は恭一の全てを知り尽くした上で愛していた。
それがなかなか難しくて切なくて、健気で好きです。

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窮鼠はチーズの夢を見る 新装版 コミック

水城せとな 

最高すぎた!

三回泣きました。今ヶ瀬の気持ちが痛いほど伝わってきて、しかも、大伴の気持ちもわかるんですよね。。恋愛ってこんなにも痛くて苦しくてめんどくさいものなんですね。読んでるこっちまで胸の痛みが半端なかったです。ただ一つ気になったんですけど、気持ちの切り替え早すぎんか!って思いましたね〜ただほんっとに今ヶ瀬に幸せに生ってもらいたいって読みながらずっと思ってました。しかも今ヶ瀬の大伴への深い深い愛が本当に泣け…

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窮鼠はチーズの夢を見る 新装版 コミック

水城せとな 

恐怖を感じるほどの凄まじい人間心理の描写力

10年以上も前の作品。私自身は映画化で初めて知り、窮鼠も俎上の鯉も読んで、この作品は絶対棺桶に一緒に入れてほしいマンガになりました。今までたくさんの作品を読んできたけど、この窮鼠と俎上の鯉以上に、心の奥底に突き刺さり、恐怖にも似た思いを抱いた作品はありません。

本当にすごい。すごいとしかいいようがない作品。なにをもっても、これほどまでにインパクトあり、人間の根底にある心理を巧みな台詞と表現で…

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植物図鑑 コミック

水城せとな 

食人と奇病がテーマ

先のレビューにある通り、
私も、「東京喰種(とうきょうグール,トーキョーグール)」と共通点が多くある作品だと思います。

ブレックファストは、古代の遺伝子を保有する人が突然発症する奇病の話。
二人は、あのくらい想い合う二人なら、食断ちしてそのまま逝くことを選択したのじゃないかと。

でも、この話は植物に関連しない内容。人食いの話。
他の短編は、植物に因んだ内容です。

丁寧な描写…

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窮鼠はチーズの夢を見る 新装版 コミック

水城せとな 

流され侍の幸せ

知佳子も夏生も恭一はいつ浮気をしてもおかしくないと思っている癖に付き合ったり結婚したりしている
恭一は職業や物腰、外見等が適度に揃った上で欲しがればくれる、女にとっての都合のいい男で、知佳子にいたってはベッドも共にしないのだ
夏生も10年も経っててもまだ強請ればもらえるって思ってる
恭一から求めることがないことに虚しさを感じるようになる、一番近いところにいる人こそが恭一からの愛に飢えることに…

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