水原とほるさんのレビュー一覧

アシメトリー 小説

水原とほる  高緒拾 

甘めの水原とほる

水原とほるさんにしては甘いお話でした。
一応痛いシーンもあるんですが、甘々のラブラブイチャイチャが大半で、水原さんらしくなくてびっくりしましたw

主人公はカタタマ男です。タマが一つしかない。それがコンプレックスで、セックスできないでいる。
ぶっちゃけしょーもないトラウマだなァと思ってしまいましたw
タイトルのアシメトリーというのは、非対称という意味です。
でまあ、ひどいレイプされたあと、そこから…

4

月下の縁 小説

水原とほる  ひたき 

ひぃぃ…痛い

痛い水原とほるが炸裂してる作品です。
痛いのが大好物という方なら、是非。

戦後の横浜の中華街を舞台にしたお話ですが、水原とほるさんのストーリーテラーぶりが如何なく発揮されていました。
主人公は日本人で天涯孤独となった晶。台湾人で幼馴染みの敬生と付き合いながら、横浜中華街で仲買人の仕事をして生きている。
そんなある日、中国からきた凱士と出会う。
凱士は瞬く間に中華街を掌握し、台湾人の仕事を圧迫して…

3

月下の縁 小説

水原とほる  ひたき 

シチュエーションが珍しい

中国とか香港とかが舞台のお話はいくつか読んだことがありますが、中華街が舞台のものは初めてだと思います。
時代も昭和30年代前半っていうのもなかなかお目にかかりませんね。そういった意味では斬新でした。

良家の子息として生まれたものの家は没落し天涯孤独になってしまった晶が、家も姓も捨て中華街で仲介屋としてなんとか生きている時の、月夜に出合った日中混血の男・凱士との運命的な恋のお話です。

4

午前一時の純真 小説

水原とほる  小山田あみ 

バイオレンスラブ

水原とほるさん自身があとがきで『バイオレンスラブ』と書いてましたが、まさにそんな感じ。
お人好しの史也くんとろくでなしヤクザの鷲谷の関係はバイオレンスです。
だいたい命を救ってあげた見返りが、レイプと暴力と束縛による支配って可哀想すぎるよ。
でも今回の作品は、妙に笑えた。鷲谷が突き抜けたろくでなしだったからだと思う。
鷲谷は不器用なサディストだ。
鷲谷は史也に次々とモノを買い与えて愛情を見せてるの…

6

夜夜の月 小説

水原とほる  町田九里 

後半失速

『絵しか愛せない画家の卵と、絵を愛せない画商』って、めっちゃそそるキャッチフレーズにゾクゾクしました。
最初はかなり面白かったです。
絵を描くために愛人契約を受け入れる主人公の姿はありがちながら、今後の下克上を予感させてくれてワクワクします。
それだけに後半で失速したかなァと。画商の抱えてたトラウマがベタベタすぎた気がする。
あと、水原とほるさんらしく、初エッチは痛いサディスティックなものだった…

5

影鷹の創痕 小説

水原とほる  立石涼 

三橋のツンデレ

面白かったです。
水原とほるさんは作風が一定で安定してるので、私にとっては、安心して手に取れる作家さんの一人です。
かなり痛い話です。
とある組織のヤバい取り引き現場を目撃してしまった千紘は、拉致監禁される。
その組織のリーダーが冷酷なサディストの三橋で、千紘はペットにされ、かなり痛い凌辱の日々がはじまります。ほんと痛いです。さすが水原とほる。
そんな生活のなかで出会ったのが、三橋と一緒に仕事をし…

2

愛の奴隷 小説

水原とほる  水名瀬雅良 

土壇場で本来の性格が出たってことでしょうか

久坂彰信(ヤクザの息子 外資系企業に務めている)× 水川宏樹(右足に障害がある 設計事務所勤務)

中学の時、宏樹のイジメを久坂がかばったことで話をするようになった二人は、別々の高校に通うようになってもその交流は続き、いずれ体を繋げるようになります。社会人になっても久坂は宏樹のアパートに立ち寄ったり、リハビリの送り迎えをしたりと定期的に会い体の関係も続けているのですが、恋人でもない自分のために…

4

悲しみの涙はいらない 小説

水原とほる  ヤマシタトモコ 

極悪な足長おじさん

「極悪な足長おじさん」というのは、水原とほるさん自身があとがきの中で語ってるんですが、まさにその通りだと思いました。
面白かったです。
義理の父親にレイプされた挙げ句、借金を抱えて金融屋の国枝に拉致され、売春させられるハメになった主人公の遥。
その遥がある日を境に国枝のマンションに引き取られて生活や学費など一切の面倒を見てもらうことになる。最初は国枝のきまぐれです。
じわじわとお互いに恋愛感情を持…

5

チャイナ・ローズ 小説

水原とほる  佐々木久美子 

アウトロー

いやもうなんか、水原さん遊んでますね?って感じでした。
物語としての整合性にこだわるなら、矛盾は色々あります。伏線が生かしきれてなかったりもするし。

でもオモロイ。

これはもう、趣味の問題だと思います。
一匹オオカミのダメ男、堕ちるばかりの依存関係、刹那的にしか生きられない人間のバカバカしい生きざま、愛する男からのキス一つで骨抜きになってしまうクールなヤクザ、などなど、私にとっての萌え要素満載…

1

面影 小説

水原とほる  タクミユウ 

面白かった

水原とほるで初めて読んだ作品です。
いやはや面白かったです。
テンポのいいストーリー展開と、クセのない文章。上手いなァと思いました。
年の差カップルもいいですねー。かっこいいオヤジ攻めは、エロを堪能したいときに向いてる。
痛いシーンは多かったけど、なぜかリアルな生々しさは感じなかった。
しかし逃亡引きこもり生活って燃えますね。追い詰められた心理状態と二人っきりという環境が、エロパワーを充填してくれ…

4
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