水原とほるさんのレビュー一覧

愛の奴隷 小説

水原とほる  水名瀬雅良 

土壇場で本来の性格が出たってことでしょうか

久坂彰信(ヤクザの息子 外資系企業に務めている)× 水川宏樹(右足に障害がある 設計事務所勤務)

中学の時、宏樹のイジメを久坂がかばったことで話をするようになった二人は、別々の高校に通うようになってもその交流は続き、いずれ体を繋げるようになります。社会人になっても久坂は宏樹のアパートに立ち寄ったり、リハビリの送り迎えをしたりと定期的に会い体の関係も続けているのですが、恋人でもない自分のために…

4

悲しみの涙はいらない 小説

水原とほる  ヤマシタトモコ 

極悪な足長おじさん

「極悪な足長おじさん」というのは、水原とほるさん自身があとがきの中で語ってるんですが、まさにその通りだと思いました。
面白かったです。
義理の父親にレイプされた挙げ句、借金を抱えて金融屋の国枝に拉致され、売春させられるハメになった主人公の遥。
その遥がある日を境に国枝のマンションに引き取られて生活や学費など一切の面倒を見てもらうことになる。最初は国枝のきまぐれです。
じわじわとお互いに恋愛感情を持…

5

チャイナ・ローズ 小説

水原とほる  佐々木久美子 

アウトロー

いやもうなんか、水原さん遊んでますね?って感じでした。
物語としての整合性にこだわるなら、矛盾は色々あります。伏線が生かしきれてなかったりもするし。

でもオモロイ。

これはもう、趣味の問題だと思います。
一匹オオカミのダメ男、堕ちるばかりの依存関係、刹那的にしか生きられない人間のバカバカしい生きざま、愛する男からのキス一つで骨抜きになってしまうクールなヤクザ、などなど、私にとっての萌え要素満載…

1

面影 小説

水原とほる  タクミユウ 

面白かった

水原とほるで初めて読んだ作品です。
いやはや面白かったです。
テンポのいいストーリー展開と、クセのない文章。上手いなァと思いました。
年の差カップルもいいですねー。かっこいいオヤジ攻めは、エロを堪能したいときに向いてる。
痛いシーンは多かったけど、なぜかリアルな生々しさは感じなかった。
しかし逃亡引きこもり生活って燃えますね。追い詰められた心理状態と二人っきりという環境が、エロパワーを充填してくれ…

4

面影 小説

水原とほる  タクミユウ 

結論として父子とかでもありだと思う。BLだもの

母子家庭だったミズキは、泣けるだけ泣いた。天涯孤独になってしまったミズキは、母親の大事にしていた引き出しから昔の写真を見つける。そこには、若かりし母と仲よさそうに肩を組む男の姿が。そして、つづられた日記には、堂島とかかれた男に世話になったこと、そして、堂島のために、堂島の側を離れたことが延々つづられていた。
ミズキは、父親かもしれない男、堂島に会いに行くが・・・・というお話。
麻薬の売買に巻き…

8

午前一時の純真 小説

水原とほる  小山田あみ 

割れ鍋に綴じ蓋なんでしょうか?

俺様ヤクザ・鷲谷×天然大学生・史也のお話。

ここのところのSMマイブームで、Mって言うのは結局貧乏くじを引いてるよねーと思っていましたが、今回もしっかり貧乏くじ。
それも、命の恩人的ないい事してやって、クチでは感謝されているのに押し倒されちゃって、嫌だ嫌だと言いながらも開発されちゃって、片思いの相手には誤解され、勇気を振り絞って警察に行こうとしたら反対勢力に誘拐され、もう泣きっ面に蜂どころ…

4

青の疑惑 小説

水原とほる   

マゾという存在・・・

徹底したSMでいっそ清々しいくらいなので神評価にしたいところなんですが、終わり方に甘さを感じちゃったので萌で。

ある事情で医師になるのを諦め整体師として暮らしている青山恭(美人でマゾのゲイだが、合気道の達人でもあり結構強い男)。彼の患者であり猛烈にアタックしてくるワイルドな刑事・九鬼(無鉄砲)。そのライバルの優男、藤森組の跡継ぎ・陽介(サド)。
どう考えても胡散臭い3人の関係に、ドラッグ関…

2

夜夜の月 小説

水原とほる  町田九里 

男前なのは・・・

家庭の事情で美大(油絵専攻)を中退した、日本画家の孫・神原亮と若き画廊オーナー・澤雅宏のお話。

働かなくてはならないけれど絵を諦めることもできないで、路上で自作を売っていた亮の絵を気に入り澤は仕事を世話すると持ちかけてきます。
まずは名作の模写をするよう言われ、画廊にあるアトリエで作業を始めるのですが、澤と若手画家との関係と破局を知ることになり、今度は肉体関係込みのパトロンの話を持ちかけら…

3

小説

水原とほる  奈良千春 

私は嫌いじゃないですよ

思い通じるって素晴らしいwwwwww
でもさ、たしかにさ、西村は最初から間違ってましたよ^^
読者の反感を買う行動バリバリでしたよ。
しかしながらですね、私は思うわけです。それもまた愛情表現の一つ。
想いすぎるがあまりの行動!
若い頃はそんなこともあるもんさ!!!←モチロン・フィクションだし
どこかのお兄さんみたいに、他に相手を作りまくってどうとかじゃないんだよ?
9年も一人の男に執…

7

徒花(アダバナ) 小説

水原とほる  水名瀬雅良 

その花の色は。

「徒花(あだばな)」とは・・・

・咲いても実を結ばずに散る花。むだ花。
・季節はずれに咲く花。
・はかなく散る桜花。あだざくら。

タイトルが好きだ、とまず思った。
そして読み進むにつれて「徒花」の持つ意味と登場人物たちの人生が重なり、何とも言えず切ない気持ちになった。

サラリーマンの佐伯和彦は、高校時代に想いを寄せていた赤澤修と、偶然に9年振りの再会を果たす。
赤澤は暴力…

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