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水原とほる 片岡ケイコ
サガン。
ネタバレ
初読みの作家さんです。 気になってた作家さんだったのですが、チョイスを間違ったかも…。 主人公は片想いしている多伎。 好きな相手にそれとなく同性愛のことを聞いてみるも相手にされず。 そんな時、告白してくれた隆晴と付き合ってしまう。 愛されて愛せればいいなという思いのもとに、片想いの気持ちは徐々に折り合いをつけて。 隆晴との関係は遠恋になっても続き十数年にも渡る。 けれど、その間に…
水原とほる 和鐵屋匠
しの
登場人物たちがみんな一癖あって、独特の空気でした。 主要人物は3人なんですが、それぞれに何かしら性格的に問題のある人。 そんな3人の人物像がお互いに絡み合って、さらに不思議な人間像を作り上げてる感じでした。 みんな結構身勝手で全然優しくなくて、自分のことしか考えていないようでいて、けども確かに3人の間に「情」と呼べるものがあります。 「信頼」というよりは「欲」に近いし、「愛情」と呼ぶに…
水原とほる 山田ユギ
水原さんの書く「嫌なヤツ」は、遠慮なく「最低クズ男!」と罵れるくらい天下一品です。 しかもクズがザクザク出てきて、さらに奴らはそれをちっとも悪いと思ってないんですよね。 けど、今回はちょっと、優しいクズだったかな? 最初は隆次のこと、「冷たくて素っ気無くて酷いよ~」と思ってたんですが、よく考えたらいきなり誰とも知れない意思疎通もまともに出来ないガキを置いて行かれて金まで巻き上げられたら、…
水原とほる 葛西リカコ
クレタコ
帯『雄の匂いだ。ゾクゾクするな…』 ちょっと前までは水原さん作品=痛いのイメージが強かったんですが最近はそのイメージが取れてきたというか違う方向性の作品が多いですな。 この作品もそうで、痛さはないです。 受が元暴走族とあったのでヤンキー受かな~と思ってたんですが、完全に更正してて親孝行で夜学も仕事も一生懸命こなす実に真っ当な青年でした。 母子家庭な事もあって病気の母親を凄く大事にしてる…
水原とほる ひたき
マダムM
おいおい、と思う所もありましたが、ラストシーンはとても良かったです。 あの別れから十数年ののち、祖国でない地で一瞬すれ違うだけの二人連れ。 穏やかで綺麗で、たぶん幸福なのだと思わせる描写が、あの時からの彼等の人生を想像させて、ウルッときました。 綺麗事でない、苦労や戦い、挫折や痛みなど、二人で乗り越えてきただろう歳月を慮ってしまいます。そして、残された者達の上にも、平等に時は流れたのだと、ラ…
水原とほる 佐々木久美子
面白かったです。 かなり萌えつぼをつかれました。 借金のキリトリをしている潔と、彼に救われ一緒に暮らしている春来、潔と同級生で今は中華街の裏の支配者である正木との、互いを喰らうかのような執着愛のお話です。 カワイイんだか、せつないのか、わからないけれど、イタくはなかったです。ボロボロになってましたが。 この設定で、なんだか爽やかな読後感って奇妙な気がして、最後に潔は死んじゃうじゃないかと(…
水原とほる 高階佑
むつこ
やーもう、カッコイイよ。 こういうBLのヤクザさんたちというのはある意味メルヘンよりもメルヘンなのかも知れませんが、腐女子のハートをワクテカさせる素材としては最高ですね。 主役ふたりだけでなく、彼らを取りまく親分さんたちの縦や横の繋がり含めてカッコいい。 「男が男に惚れる世界」って、実にロマンだなと思います。 今回の主役の二人は、体格が同じっていう点も良かったな。互いに服を貸し借りできるんですよ…
水原とほる 新藤まゆり
登場人物三人ともみんな好きすぎるー。 私なら敦彦を選ぶ! でもこれは最終的に選ばれなかった敦彦に同情票を入れたくなったからで、もし主人公が敦彦を選んでたら、「私なら敬を選ぶ!」とかほざいてた気がします。 そのぐらい、どちらもそれぞれに魅力的な攻めでした。 よくあるパターンなら、この敦彦を最悪な攻めとして描いただろうなと思います。てゆかそういうBL、山ほど読みましたぜ。そうしなかったのがイイ。 ほん…
水原とほる 祭河ななを
非常に地味なお話でした。 複数の男たちから凌辱される痛いシーンが一ヶ所あるんですが、そこだけどーんと派手です。さすが水原とほるさん。 あとは、田舎町でイジメに合いつつも健気に毎日を生きてる主人公と都会からやってきた高校の先生との恋を淡々と描いてました。出会いから恋心の芽生え、初エッチ、別離と再会のハッピーエンドまで。 主人公が恋を自覚してキュンキュンしてるところ、微笑ましくて可愛かったな。 脇役で…
茶鬼
最初この本を読んだとき、あまりに「蛇」にこだわりすぎて、何だか悶々としたものを抱えてしまったので、寝かせてみました。 改めて読み返すと、あまり蛇にこだわらなくてもいいんだ。 蛇というのはあくまでも揶揄であり、実態のないものに対する仮の呼び名なんだということがわかると、実にスムーズに自分の中に入ってきます。 まさに、自分がこの言葉に囚われてしまったように、主人公もそれについて自分を見つめ直すお…