水原とほるさんのレビュー一覧

二本の赤い糸 小説

水原とほる  金ひかる 

主導権は受けにあり

攻めが二人で、両方とも少しずつ違う嗜虐趣味があって、受けはトラウマから被虐嗜好があり、高校時代から二人と関係が続いている。
作者さん、過去作品の「青の疑惑」の別バージョンかとそれをほうふつとさせる作品でした。
後書きに描かれているように、大きな起伏のあるストーリーではなく、淡々と受けの気持ちを中心に描かれていきます。
攻めの、受けへの執着の形はそれぞれ違えど、自分のモノにしたいと思っている。…

5

野良犬たちの街 小説

水原とほる  やまかみ梨由 

一人で生きるのは難しいね

このお話は痛くて切なくてとても苦しい話でしたが
そんな中で小さな幸せをつかんだ受け様の喜びが
伝わるようなストーリーでした。
生きるために、それも飢えを凌ぐ為だけにヤクザ者の
囲い者になってしまった受け様がさびれたカフェで
偶然相席になった攻め様と知り合う。
名前も知らぬほんのひと時、他愛もない会話をして
二度と会う事のない人との再会は残酷で。
受け様を囲っていたヤクザが目の前で暴…

0

ただ、優しくしたいだけ 小説

水原とほる  山田ユギ 

情が湧く

丁度この作品を読んだ頃って、水原さんのはもっそい痛いのしか読んだ事が無かったので水原さんってこういう可愛い話も書くんだーーって思った記憶がありますが、読み返してみたらレイプシーンとかレンの亡くなるシーンとかそれなりに出てましたね。でも水原さん作品ではやっぱり可愛い部類のお話だと思う。

同じ同性愛者で親戚からははみ出しモノ同士の叔父と、甥の隆次〔攻〕
50歳になっても住所不定であちこちふら付…

0

悲しみの涙はいらない 小説

水原とほる  ヤマシタトモコ 

あしながオジさん

最初の方はかなり痛いです、実の母親に捨てられ義父には性的虐待を受けて更には借金のカタに売られて、客を取らされる境遇になった遥〔受〕
ともすれば絶望に流されそうになりながらもそれでもその境遇に身を置いている彼に、遥が売られる借金の原因ともなった金融業の国枝がまるで気まぐれの様に自宅へと遥を連れて来て、学校にも通わせてくれます。
国枝とのセックスは甘いものではないけれど、連日複数の客を取っていた生…

6

氷面鏡 小説

水原とほる  真生るいす 

双子だけの世界が崩れる時

帯『双子の兄弟で抱き合うことが”罪”だなんて思わなかったー』

一卵性双子の陸と郁、彼らは母子家庭の経済的事情から12歳まで離れて暮らしていて、一緒に暮らす様になりいつしか自然に身体を繋げる様になっている。
そんな中、郁[受]は偶然、大学講師の見城[攻]と出会い彼の家へと出入りを始めます。
見城は35歳と高校生の郁に比べればずっと大人なんだけれど一緒に居て心地よく、また見城も郁の事を友人だ…

0

気高き花の支配者 小説

水原とほる  みずかねりょう 

読んだ後に作家が水原さんと知って…(^^;)

水原さんにしては嬲り方が中途半端なような(笑)
まあ、谷崎のシーンがその場面になるんでしょうが、
今までがもっと激しいイメージだったので…こんなものか??


う~ん、蓮は最初から最後までいい子でしたね。
そして御影、どこらあたりから急に蓮の事を??
なんだかその辺もハッキリしないな~
だから本当に後半の蓮が大切な場面にまでいかないと
私の中では谷崎(父親が亡くなり助けを求めたの…

2

神迎え 小説

水原とほる  周防佑未 

ただ、らぶらぶでした

う~ん、軽めでサラッと読んでいいような本でしたね。
義兄弟ものです&やくざです。大好きな設定なのに
今回は特にハマることも無く読みました。               
背徳ものなのに切なさ感が少ない、10年の歳月の深さがない。
受け様・・・あっさり村から出て行き過ぎです。
なるほど、神は受け様でしたか?                  
甘いお話は大好きなのですが、好みの問題かな、…

5

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砂を吐く様な甘さ

本編後、神主の資格を得た礼司は、実家へ戻り神社を守っている。
そして時折侑一はそこへ通ってくる。
彼等の会話は実に甘く、二人は出会うべくして出会ったのだと言う。
例え同じ義父・義母に引き取られていなかったとしても、二人は結びつけられていたに違いないと思う礼司。
そこまで思ってないと思われた侑一にちょっと拗ねる。
なんだー!!この甘さv
しかし、侑一は礼司を抱きながら、「お前と出会うため…

0

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まだまだです!

原作でも、イライラする気もおきないくらい、
影の薄かった年上の攻め様、ショートストーリーでは
どのような感じになったのかとちょっとだけ期待したけど、
やっぱり・・・薄いです!
紘一郎さん!!43歳!まだまだイケるはずです(笑)
それでも控え目ながらも誘ってますしね・・・
控え目ながらも・・・縛ってますもんね。
今後の紘一郎さんの努力で受け様の肌艶もきっと変わると~
記者の彼は・・・…

1

甘い棘のいたみ 小説

水原とほる  あじみね朔生 

穏やかな愛情に追いつめられて

穏やかな愛情に追いつめられていく受け様の心情が
淡々と進むストーリーでした。
天使の心に淫魔の身体を持ってしまったらって感じかな。
極端な例えですが、受け様にしたらまさにそのような心情でしょう。
学生時代に付き合った相手に調教されてから普通のHじゃ
満足出来ない性癖になってしまったようで、心から好きに
なった相手はノーマルで奥様と死に別れした43歳のエリート。
受け様は真面目な高校教…

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