水原とほるさんのレビュー一覧

異母兄のいる庭 小説

水原とほる  あじみね朔生 

佐々木にしとけって

何度も読み返すぐらい大好きな作品何ですが、その度に、この攻め(兄)はやめとけって…となる不思議。だけどこの2人(異母兄弟)がくっつくのは納得してしまうんですよねぇ。

本当、令和に刊行された新刊を読んだ後に本作を読むと、攻めのやばさっぷりが際立って面白いです。
レイプはするし、平気で受けを殴るし、挙句に喉を締めるしで、擁護しようのないダメ男。加えて受けを淫乱の罵り、お母さんを揶揄するようなこ…

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巫女神楽の夜の契り 小説

水原とほる  街子マドカ 

BL的萌えが少なくて

水原とほる先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
オカルト 2
仄暗い 2
エロ 1
な感じだと思います。

公則さん×充紀さんのカプです。

研究資料を受け取る為に訪れて村で、特別な祭事期間はよそ者は入村出来ない筈だったのに、何故か巫女神楽を舞うことを強制させられた充紀さん。

少しオカルト要素もあり仄暗い雰囲気ではありますが…

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青水無月 小説

水原とほる  稲荷家房之介 

まさに共依存

近親相姦に加えて共依存モノということで私の大好物でした。暴力的な表現などはありますが、私はこうゆうの以外と大丈夫でした。弟の友人に輪姦されてしまうシーンは少し気分が悪く主人公が不憫でならなかったのですが最後の最後で主人公が弟に捨てないでくれと言うシーンは、ああ主人公は弟の手の中に落ちてしまったなと感じました。
ハッピーエンドかどうか、は読む人の受け取り方によると思いますね。私はこれで良かったんじ…

2

唐梅のつばら 小説

水原とほる  山本タカト 

全てが良い

表紙と挿絵を担当している絵師の方が好きで、そこで興味を持ち作品を手に取りました。

主人公の境遇がなかなかに特殊で同情のような感情が芽生えたところから物語がどんどん展開していき、最後までどんな結末を迎えるか想像ができませんでした。
主人公が想い続け、相手も主人公を想い愛を注ぐ青年と、主人公を執着で締め付けつつ歪んだ愛を注ぐ義兄の駆け引きのような関係もハラハラしました。
物語の緩急の付け方が…

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フォルモサの夜 小説

水原とほる  周防佑未 

No Title

シーモアやKindleなどではあらすじに"手付金代わりに凌辱されてしまう"とあるのですが、凌辱=無理矢理キスでした。
創作で凌辱と書かれたらもっと激しいことを想像するだろう(笑)
完全に拍子抜けしました。
そのままセックスに雪崩込むことも無くその場は解散。後日完全に同意で行為に及ぶので強引な攻めキャラが苦手な方でもわりと安心して読めると思います。

主人公も攻めも好き…

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二本の赤い糸 小説

水原とほる  金ひかる 

無自覚に攻めを振り回す受け

自分に自信のない受け、と言うのはblでは定番ですが、今作の受けはその中でもかなり自分に自信がなく、自分なんて…自分が選ばれるわけない…と常に考えています。
ただ、うじうじと言う感じではなく、さっぱりと自分に関して全て諦めている感じで、私は鬱陶しく感じませんでした。
受けは自分に自信はないのですが、変に頑固な所があり、攻め二人を無自覚に振り回しています。
あとがきにもある通り、大きな時間等はな…

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陰猫 小説

水原とほる  草間さかえ 

ツンデレ攻め&おっとり受け

水原作品で一番好きかもしれない。挿絵も素敵だし、お話の流れも、キャラも全部全部素敵でした。
水原作品だけど、受けはそんなに痛い目にもあわないし、読後感も穏やかでした。

まず、攻めはツンデレです。年下なので拗ねたりもして、やってる事だったり言ってることは酷いのに、段々可愛く思えてきます。何より受けにゾッコンになっていくのが分かりやすく、読んでて楽しいです。パワーバランスが攻めの方が強いかと思…

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修羅の華 小説

水原とほる  高緒拾 

水原とほる作品でしか読めない

なんでこんなにレビュー数少ないの!?
とびっくりしてしまうぐらい、色んな人に読んで欲しい作品でした!

まずメイン二人の境遇がめちゃくちゃ可哀想です。受けのアーシャは実の両親がおらず、カードマは父親が日々暴力をふるってきます。
それでも2人はお互いがいさえすればいい、と思っていたのに…というお話。

アーシャはカードマのために、ニキという男の慰み者になるのですが、カードマを待つために逃…

1

たった一人の男 小説

水原とほる  金ひかる 

大人なお話

水原とほる作品の中でも、中々に大人なお話でした…最高に面白かったです。
水原とほる作品に多い、受けがとんでもなく可哀想&痛い目にあう展開はないのですが、当て馬キャラと一時恋人関係にあり、そういう描写もあるので地雷の方はご注意を。

攻めと受けは一時お付き合い(?)をしていたのですが、仕事上のある転機により、恋人では無く仕事上の大切な相手、という関係に落ち着くのだが…というお話。
当…

2

修羅の華 小説

水原とほる  高緒拾 

選び取った道へと

水原とほる先生作品かつ修羅と名のつく作品と来れば、きっと一筋縄ではいかないお話なのだろうなと想像をしながらページをめくりました。
やはりと言うべきか、作品全体に流れる空気はしっとりと低温で重ためです。
決して軽くは描かれない、読み応えがある1冊でした。

仏教が重んじられ、人々のよりどころとして信仰されているアジア風の架空の国の寺院を舞台に繰り広げられるのは、運命に翻弄された2人の少年の波…

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