須賀邦彦さんのレビュー一覧

恋に落ちる記憶 小説

義月粧子  須賀邦彦 

SとMの恋

外見は体育会系なのに、甘えたがりで乙女思考な主人公・久人。
このギャップが可愛くて、一人称ということもあってか主人公の「恋愛している状態」というものに共感がとてもできました。
派手なストーリーではなく一話も短いのですが、楽しめた1冊です。

出会いはゲイの集まるパーティーでのナンパ→体の関係が先で、恋人になるまでが長いというか、恋人なのか確信がもてないまま関係を続け、それに悩むストーリーは…

1

ドラマティックな七日間 小説

剛しいら  須賀邦彦 

ゲイカップルとしての幸せ

出会ってからの一週間をえがいた「「ロマンティックな七日間」の続編で、こちらは同棲を初めてすっかり恋人として確立した真樹雄と裕也のその後の一週間をえがいています。

前より更に増して地味なお話でした。でも読んで良かったと思います。
その辺に住んでそうな二人、と作者様もおっしゃってます。
特別有名でもなく、借金もある、派手な暮らしはしていない男同士で同棲中の恋人。ドラマティックと思える出来事な…

3

ロマンティックな七日間 小説

剛しいら  須賀邦彦 

地味な大人の恋愛

この作品、とっても地味なのですが、好きな作品です。
7日間という限定された期間をメインにしているのも面白いです。

主人公の裕也は恋愛体質なのに臆病で、脚本家になりたいと思っているのに死ぬほどの情熱もありません。
お人よしなのに心の中では悪態もつくし、卑屈で口も悪い。
剛しいらさんの、こういう地味系のお話って、人間臭いと言うか、セリフが落ち着いていてキャラクターの歳相応さが出ており、文章…

2

情牙の爪痕 小説

義月粧子  須賀邦彦 

じれったいすれ違い

義月さんは好きな作家さんです。「彼と彼氏の~」がとてもよかったので期待して読み始めましたが、ちょっと物足りなかった。

続編なのでカップル成立後から始まりますが、やはり続編って難しいのかなあ。当て馬さんへのやきもきに終始したストーリーで、物語を作るためだけのすれ違い設定を苦手とする私には、カタルシスなくもやっとしたままの作品でした。

いや、最後のど派手パフォーマンスはすかっとするところな…

0

恋に落ちる記憶 小説

義月粧子  須賀邦彦 

面白いのに

読み終えて、題名とあらすじがもったいないと思いました。どちらもそう印象に残らないんですよね。

成末(受け)は外見に似合わない乙女チックな性格。(ここまではあらすじにもあります。)そのうえ、妄想癖があります。それも、エロと悪い方に進み勝ちだという面白さ。これをアピールしなくてどうするんだ!

彼の妄想癖をやや強めて、題名も「恋に落ちる妄想」にした方がインパクトがあったと思います。結構面白い…

0

恋に落ちる記憶 小説

義月粧子  須賀邦彦 

心は乙女なギャップに大人のできる男が萌える

よかった、すごく面白かったです。

義月さんの作品の中では甘さ増量のお話で、久人が私の好きなタイプでした。
彼がちょっと変わった子で、見た目はしっかりした体育会系、可愛い男の子から告白されたり兄貴になってと言われちゃうんですけど、本当は心は乙女な可愛い甘えたがりな男の子。お料理上手で尽くすタイプなんです。
見た目とギャップがあるせいかなかなかいい人に出会えないのが悩み。

ある日ゲイの…

2

ドラマティックな七日間 小説

剛しいら  須賀邦彦 

ロマンティックから愛してるまで

前作「ロマンティックな七日間」の続きになります。
しいらさんの作品の中でも特別甘い作品だと思います。
このありふれたカップルのはずなのに好きですねぇなんでだろ・・・。

独り立ちしたカメラマンまきおと脚本家志望の裕也

前作では裕也目線でお話は進みましたが今回はまきお目線です。
ロマンティック~のまきおは「顔良し!スタイル良し!性格オトナ!」そしてカメラマンなんてカッコイイ職業。

1

ロマンティックな七日間 小説

剛しいら  須賀邦彦 

ロマンスは突然に

一昔前のゲイメロドラマのようでいて心地よい作品でした。
2人に何か劇的なものがあるわけではなくあり触れた一目惚れからあり触れたワンナイト。
だけど、当事者にとっては劇的な出会いで刺激的なセックスで今までの自分とは違う何かで引き寄せられる2人。
七日間の間に一日一日と違うカラーの日が訪れる。

日曜日 2人は出会いセックスをする
月曜日 電話をしようか一日なやむ
火曜日水曜日 会えなく…

2

雛供養 小説

剛しいら  須賀邦彦 

掟やぶりの3P

これまで様々な3Pを読んできたけれど、この作品の3Pは衝撃的でした。。

靂は美しい婚約者がいて、順風満帆と思いきや、婚約者の弟・志筑に思いを寄せられる。。ここまではありがちとも言えるパターン。

しかし、この作品の恐ろしさは、婚約者とその弟の関係。彼女は弟の志筑を愛していて、身体を繋げたいほどに思っている。そこに存在するのが、彼女にとっては婚約者で、弟の志筑にとっては思い人の靂。

3

銀盤を駆けぬけて 小説

春原いずみ  須賀邦彦 

タイムリーなので

この季節になって、フィギュアをチェックしている者としては読んでみたかったこの作品。春原先生の作品自体、読むのは初だったので自分に合うか不安でしたが、心配無用でした。全体的に漂う雰囲気と、イラストのイメージも凄く合っていたのが良かったです。表紙絵は少しクールな感じがしますが、中のイラストは柔らかいタッチで素敵です。存じあげなかった絵師さんなのですがお気に入りになりました。
全体はフィギュアの用語が…

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