神崎春子さんのレビュー一覧

ベイシティ・ブルース 愛は濡れている 小説

神崎春子  森口悠也 

過激だけど面白い

98年発行。言葉遣いや当時の風習や文化に時代や懐かしさを感じます。相変わらず事件の内容は残虐で凄惨で気分悪くなりますが、個性的な横浜K町署の面々が生き生きと描かれているのが良い。小気味良いやり取りとか90年代の刑事ドラマみたい。エログロ過ぎて放映不可能だけどね。被害者も犯人もゲイっていう事件ばかり起こるし。

BLとして読むと今のセオリーと違いすぎますが、痛快アクションエロミステリーと思って読…

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ベイシティ・ブルース 小説

神崎春子  TOKAI 

ぶっ飛びすぎ(笑)

主人公達が破天荒でぶっ飛んでいます。ツッコミ所は多々あれど話は面白いです。今時のBLっぽくはないけどエロエロだしね。そもそもゲイ向け雑誌に掲載されていた作品らしいし。男性同性愛を絡めた刑事物ミステリーです。

95年作。90年代は映画やドラマで猟奇的な事件物が流行っていたせいか善良な市民がスプラッタな殺され方をする事件ばかりです。まさにエログロ。

攻めの風巻刑事はマッチョで優秀な刑事で超…

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四季無情 小説

神崎春子  笠井あゆみ 

救いのない話

95年の作品なので今のBLとは全然違います。一言で言うと最後に悪が勝つ、というか攻めに当たる男が本当に酷い奴でサイコパス・犯罪者で最後まで改心とか反省は皆無で美しい受け2人を自分の物にして支配するという話です。今でいうメリバかな。

攻めというより自分の気に入った者を徹底的に破壊する破壊神のような人。思考回路が理解不能です。年上の美人受けと年下の可愛い受けの持っている物全てを奪い去って2人の人…

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家族の肖像 ぼくはぼくが好き 小説

神崎春子  黒川あづさ 

今ではできない短編集

面白い面白くない、萌えた萌えないとかで評価しにくい作品でした。
もはやBLではない・・・そんな気がするしそんなレベルの作品ではない気がします。
一般文学のヒューマンホラーみたいでした。
近年ならできない・出せない・流行らない…だろうなあ。

家族がテーマの短編集です。全体的に古い文体ですが、ティーンズノベルやBLというよりもっと文学的な感じ。ただ、萌えのようなものは一切感じませんでした。…

1

四季無情 小説

神崎春子  笠井あゆみ 

愛の臨界点。

今年に入り著者の作品がレビューされたのを拝見したのがきっかけで、笠井あゆみ先生の挿絵目当てに本書を入手しました。耽美とJUNEのボーダーに位置する作品ですが、さすがにゲイ小説に転向した作家さまだけあって、ただただ美しいだけのお話では終わりません。巻末に著者顔出し写真付きでインタビューも収録されており、BL小説のルーツに興味があるわたしとしては、当時を知るにはありがたいおまけでした。

主人公は…

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家族の肖像 涙だってあたたかい 小説

神崎春子  黒川あづさ 

重厚な時代背景を舞台に、兄弟の絶愛が切ない

最初にこの本を手にしたのは短大生の頃でした。
それまでもBLの世界は好きでしたが、これほど過激な内容に出会ったことがなかったので、とにかく衝撃でした!!
今改めて作家さんのことを調べたら、ハードゲイ作家の方だったんですね。そりゃ過激なわけだわ(;^ω^)
時代は大正の辺りかと思います。時代物が好きな私にはツボでしたし、内容も壮絶な兄弟愛が描かれており、生涯忘れられない作品となりました。
弟…

1

ベイシティ・ブルース 愛は濡れている 小説

神崎春子  森口悠也 

骨姦がありました

 マッチョでレトロなヒーロー、風巻と繊細美形だけどちょっぴり変態な冬木の「ベイシティ・ブルース」第二弾です。主人公二人でも濃ゆいですがこの巻から「イケイケパンク小僧」の錦織と、アマゾネスみたいな「女丈夫」南条も加わり特濃なメンバーでさらにぶっ飛んだストーリーが展開されます。
「古老暁に死す」、「淫虐のズームアップ」、「マスカレード再び」の三編が収録されている中で、一番強烈だった「古老暁に死す」を…

2

ベイシティ・ブルース 小説

神崎春子  TOKAI 

レトロなヒーローが活躍します

ベイシティ・ブルース、このタイトルからもお分かりのようにかなり前の作品になります。そしてこれがまた、想像以上にぶっ飛んだ内容でした。
攻めは刑事、風巻徹。身長190、体重80キロ、のマッチョなタフガイ。この人は女にも男にもモテモテのドスケベです。
受けは冬木章悟、彼も刑事ですがセレブな家のご出身であり、美人受けです。この冬木がいるから何とかblに入っているような感じがあります。
タフガイ風…

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ベイシティ・ブルースⅡ 純愛物語 小説

神崎春子  森口悠也 

糾う縄の如く

冬木章吾の父と兄が巻き込まれた事件解決の
過程と風巻徹の少年時代の回想が絡み合い、
その中からタイトルにある純愛の定義が浮き彫りに
なる。
肉欲を下賎な馴れ合いにするのも崇高な盟約と
するのも、心の強さと傾け方次第なのかも知れない。

以降シリーズはシャレード文庫に移行。
後に出たシャレードブックス版の『ベイシティ・ブルース』は
92年VelvetRomanシリーズから出たものの…

2

ベイシティ・ブルース 小説

神崎春子  TOKAI 

耽美からBLへ…

『耽美小説』として世に出た一冊が
軽装版に変わるとボーイズラブに
変わる…これも時代の一幕なのかも
知れません。
ボーイズラブと言うよりはメンズラブに
近いと個人としては思いますが。

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