神江真凪さんのレビュー一覧

MOON DIVE 小説

神江真凪  車折まゆ 

気になる理由に辿りつくまで

今回は満月の夜に女に変化する人魚の息子と
運送会社のアルバイトのお話です。

高校時代の同級生である二人の再会から恋人になるまで。

人魚は海に住む人ならざるモノ。
娘達は上半身が人間、下半身が魚の姿で海に住み、
子をなす繁殖期にのみ陸に上がります。

しかし
下半身も人間の姿で生まれる息子達は水中生活に適せず、
人間の中での生活を余儀なくされます。
攻様もそんな人魚の息子…

3

MOON DIVE 小説

神江真凪  車折まゆ 

内容はたっぷり、でも読みやすいです!

男としては女をとっかえひっかえ、女としても男をもてあそび…司波はそんな生活を送っています。
女としての次のターゲットは…
冒頭で男から助けてくれた、高校時代のむかつく思い出の男・榊でした。

小学校から大学までエスカレーターである司波の学校に高校から入ってきた彼は、
当時誰にでも優等生の空気を振りまいていた司波の、その“仮面”を見破った唯一の男でした。
仲なんて良くない、喋った事もない…

5

満天星 小説

神江真凪  立石涼 

穏やかに愛を育む

美麗な表紙に惹かれて、これが神江さんとの初出会いでした。
BLを読み慣れた読者には展開が読めてしまうので、少し物足りない感じがあるかもしれません。
それでも、淡々と落ち着いたタッチで穏やかに進む話に、のめりこまずにはいられませんでした。
喬と君塚はお互いに過去と傷を抱えているので、気持ちが一緒になるまでのペースもとてもゆっくりです。
傷ついた二人が結ばれるには、このペースしかなかったのでは…

2

満天星 小説

神江真凪  立石涼 

綺麗な文体だなぁ

まだ三冊きりしか出てないのが残念です、神江真凪さん。
ストーリー以前に文体が好きで(もちろんストーリーも好きですが)、読んでて心地よいです。

図書館司書と小説家の恋のお話です。
二人は酔った勢いで身体を重ねます。
小説家は司書に情熱的な愛情を示し、司書もその愛にほだされていきます。
二人にはそれぞれ悲しい過去があり、物語が進むにつれ明らかになります。それが関係を軋ませていく。

全体的に暗い雰囲…

1

青空の下で抱きしめたい 小説

神江真凪  みずかねりょう 

私好み!

いい話やったー。
子はかすがいモノ(?)です。
子供が登場する作品っていいですねぇ。

受けは会社をリストラされ、家が火事にあい、不幸続きの男です。優しくて真面目。
攻めはホスト。娘を育てるシングルファーザーで、短気な俺様です。
受けはその娘を助けるんですが、攻めに変質者と間違われてボコボコに殴られる。
申し訳なく思った攻めが、しばらく同居することを申し出ます。

180度違う攻めと受けが、お互い…

1

First Love 小説

神江真凪  祭河ななを 

派手さはないけど好き

小説ってやっぱり、内容だけじゃなく、文章との相性が大事なんだなァ…と、分かりきったことを改めて思いつつ読みました。
初読みの作家さんでしたが、繊細で流れるような描写が心地よくて、海の中でたゆたってるような気分でした。杉原理生さんの文章を読んでるときと似たような感覚でした。

再会モノです。
高校時代に付き合ってた二人が六年ぶりに再会し、再び付き合う、という。
受けは人付き合いが苦手でエキセントリッ…

4

満天星 小説

神江真凪  立石涼 

イラスト買いでしたが…

初めての作家さんでした、表紙のイラストの雰囲気がすごく好きでイラストに釣られて購入。
ストーリー展開にところどころ「ん?」と引っかかるところはあるものの、最初は脅されるようにして強引な形で始まった二人の関係が付き合いを重ねていくうちにどちらにとっても大切なものへと変わっていく過程が丁寧に書かれていてそれが、とても良かったです。

これが3冊目と言うまだまだ新人さんのようなので、これからに期待…

1

満天星 小説

神江真凪  立石涼 

テンション低めなので、ゆっくりじっくり読みたいときに。

両親を亡くし、育ててくれた祖母も亡くなって一人になった喬は、住んでいた町を出て、図書室司書として働いています。
そこにやってきていたのが君塚。やがて二人は親しくなりますが、食事を一緒にしたある晩、酔った喬は、翌朝、全裸で同じベッドに自分と君塚が寝ているのに気づく。
なかば脅されるように君塚とつきあうことになり戸惑う喬ですが、君塚は何においても真摯で優しく、その生い立ちから心に影を抱えていた喬は…

3

満天星 小説

神江真凪  立石涼 

眼に浮かぶ情景描写

序盤から張られている伏線から容易にどういう展開が待ち受けているかは
想像ができるのですが、それでも静謐な文章で綴られる切ない展開に惹き込まれました。
喬(受)に激しい執着を示し半ば脅迫のような形ではじまった君塚(攻)との関係ですが、
喬が君塚に思いを寄せるようになるまでの過程がページ数もエピソードもふんだんに
使って丁寧に描かれていたのが好感が持てました。

その分後半の山場と思われる…

3

First Love 小説

神江真凪  祭河ななを 

不思議系の受

前の本が面白かったから買ってみたが少し違った印象を受けた。
話は高校時代クラスメートだった2人の再会もの。といっても、その高校時代に短いが深い関係を築いていたから、再会してもわだかまりが大きい。
なかなか前に進まない話にじれじれした。受が進ませてくれない(笑)
とにかくこの受が不思議ちゃん。
今までにありがちな、一途とかけなげとか、その枠を外れていて、じっとり1人でぐるぐるする自家中毒型。…

2
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