神楽日夏さんのレビュー一覧

くちづけで世界は変わる(表題作 くちづけで世界は変わる-Lully-) 小説

神楽日夏  みなみ遥 

待てる男

昭和のアイドル歌謡にありそうなかろやかなタイトル。TLと見紛うスウィートな表紙。たぶん普段のわたしならチラ見して、敬遠してた類のつくり。なぜこのとき手に取ったのかはまるで覚えてないんですが、アタリだったんですねこれが。食わず嫌いはするもんじゃありませんね。
 2話あってそれぞれ甥っこ同士、おじ同士の親族2カップルが主人公。でも主に受けの性格がまるで異なるので、物語の展開もかなり違ってきます。先…

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回路接続 小説

神楽日夏  香坂あきほ 

受けのゴスロリ女装がOKなら。

 美少女が表紙なので、一瞬、私はBLを買ったはずなのに、買った本を間違えたのか!? って思うレベルですが、実は彼女はきちんと男の子です。
 男であることを隠し、素性のわからない謎の美少女モデルである雛世が表紙である人物の設定。
 けれど、実は雛世は17歳の内気な男の子であるちひろがモデルとして演じているに過ぎない。
 ちひろの兄は、デザイナーで、当初、モデルの宛てもなくこじんまりと仕事をして…

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くちづけで世界は変わる(表題作 くちづけで世界は変わる-Lully-) 小説

神楽日夏  みなみ遥 

特殊な種族なお話

「くちづけで世界は変わる」というのは比喩だと思っていたんですが、本当に世界……というか、自分が変わってしまう種族のお話でした。

 世界が一度滅びてから後のお話で、主人公の「リュイ」は生まれた時には性別を持たず、18歳を過ぎてから、くちづけをした相手が運命の相手ならば、姿形が変わってしまうという「ルルフォイ」という一族の末裔。
 けれど、帝国人に手厚く保護され、帝国人と混血を繰り返すうちに、…

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恋の味 小説

神楽日夏  鈴倉温 

人と深く関わってこなかった二人の初恋物語

建築学科卒の酒場店主×グラフィックデザイナー

ゆっくりとじんわりと染み込むように恋が芽生え育まれて行く作品でした。

二人とも人と深く関わることが苦手で、むしろ面倒とさえ感じていたのになぜか初対面から好印象で再会を楽しみに思うという時点である意味一目惚れだったのかもしれませんね。

丈太郎のつくる料理がとても美味しそうだし、自ら改装した蔵も快適そうです。

芳人が仕事が詰まって追…

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皇帝と盗賊 小説

神楽日夏  雪路凹子 

(意外にも)甘いファンタジー。

神楽さん作家買い・・・なんですが、両性具有はともかく3Pは個人的にかなりのダメ要素なので、買ったものの(あらすじと表紙イラストで)なかなか読む気になれなくて積んでました。

それが、たまたま神楽さんの過去作を読み返すきっかけがあったので、この波に乗らなかったらまた当分読めない!と思い切って読んでみました。


神々に祈りを捧げる皇帝になるために神殿で育ち、前皇帝が殺害されたことで即位し…

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ドレスダウン 小説

神楽日夏  雨澄ノカ 

デザイナーとモデル。

大学生兼業のバイト的モデルである暁(受)が、元モデルで俳優で映画監督で新たにファッションブランドを立ち上げた加賀谷(攻)に見出されたことから始まるファッション界のサクセス(シンデレラ?)ストーリーです。

暁が、加賀谷がデザイナーを務めるブランドの『顔』に抜擢されたわけですが、あのオーディション自体は別にいいとしても、肝心の『具体的な仕事の内容』も告げないままに公式発表はどうなんだろう・・・…

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回路接続overflow revision 小説

神楽日夏 

甘くてラブラブ~。

『回路接続』の番外編同人誌です。

1編目『回路接続overture』

ちひろの兄のゴシックブランドのカタログ撮影をしている颯と『雛世』(ちひろ)。

本編で『もう雛世は引退する』と言っていたにも関わらず(そもそも本編でもその後も雛世にさせられてたんだけど)、兄がブランドのメンズのモデルに颯を選んだため、彼を他の女性モデルと絡ませたくないちひろは結局『雛世』を続けることに。

撮…

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回路接続 小説

神楽日夏  香坂あきほ 

ゴシック・ドール。

初めて読んだ時、まず感じたのは『あ~、これは受キャラクターに対する好みがキッパリ分かれそうだな』ということでした。
ちなみに、私はまったく平気です。キライじゃない。逆に、すごく好き・好みのタイプだとも言いませんが。

むしろ、ちひろ(受)の兄がダメでした。←逆の人多そうだね・・・
行き過ぎたブラコンだからじゃなくて(イヤ、そこもまったく好みではないんだけど)、それでもホントに『ただちひろ第…

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太陽を待ちながら 小説

神楽日夏 

やっぱり暗いけど、甘くてラブラブ。

『刹那の楽園』の番外編同人誌です。

本編終了2カ月(?)後。

バーテンダーを務めるバーで、客が引けたあともクローズの札を出さずにオーナーで恋人の武流を待ち続けるキリヤ。
武流はキリヤの部屋で暮らすようになりましたが、一緒にいられるのは夜だけのようで・・・

今夜は武流は来ないようだと帰ろうとしたところ、店の外の階段で客のひとりが男とHしていたんです。しばらくして外へ出ると、もう傍…

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刹那の楽園 小説

神楽日夏  水名瀬雅良 

ダークでマイナー・・・

え~、初っ端から申し訳ありませんが、個人的にBLでこういう題材は読みたくないですね。

とりあえず、作家買いの好き作家さんでなければこのあらすじだけで絶対に!手に取ることもなかったでしょう。
というより、好き作家さんでもよく買って読んだなあ・・・と他人事のように思っちゃうくらい、設定からしてまったく好みではありません。

とにかく、全般的にただ陰気です。暗いです。読んでて気が滅入りました…

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