小林典雅さんのレビュー一覧

管理人さんの恋人 小説

小林典雅  木下けい子 

悪い大家さん、最高です…!

すごく面白いです!

笑いあり、少女漫画的キュンも、エロもあります!

そういう要素が典雅先生のしっかりとした世界観、ストーリーに組み込まれているから余計楽しく読めました。

舞台は外国人ばかりの下宿、石花荘。
下宿の美人な管理人さん、(優しく庶民的)な生成(27)と、爽やか大学生の広野(20)の両片思いから始まるお話です。

以下、ネタバレがあります。



年上美人な…

10

管理人さんの恋人 小説

小林典雅  木下けい子 

ほのぼの、優しいストーリー

作家買い。作家買いですが、典雅さん×木下けい子さんと聞いたらテンションMAXで発売を心待ちにしていました。

ネタバレ含んでいます。ご注意を。







もともと大手企業に勤めるリーマンだったけれど、身体を壊し、現在は祖父が経営する下宿「石花荘」を切り盛りしている生成。

石花荘には外国人留学生の、フランス人のジャド、エジプト人・アリー、そしてフィンランド人のミカが現在…

10

執事と画学生、ときどき令嬢 小説

小林典雅  金ひかる 

箱入りって良いですね!

「カルピスって、本当に初恋の味なんですか?」

こういう、小林典雅先生のご本でしか出会えない台詞が好き…!
この作品もとても面白かったです!

前編は、鬼執事・竹之内と、彼の教育のもと令嬢のふりをすることになった画学生、来智のお話。

後編は、画学生への恋に敗れた夏見侯爵と、箱入り御曹司 湊のお話です。

どちらも大正時代を舞台とした短編ですが、登場人物が魅力的で、ストーリーもし…

1

武家の初恋 小説

小林典雅  松本花 

名場面の宝庫です!

面白かったです!
以下、長文となってしまい、すみません(>_<)

始めは、時代物って想像力が追いつかないかな?と心配していましたが、
この作品では、時代物のハードルより、逆にその時代の恋愛の艶っぽさにはっとさせられます。

「…お月さんも、もう寝やしゃんした…」など、歌舞伎のセリフの入れ方が良いんです!
堅物武士の榊さんが、音弥の顔に化粧を施す場面も、素晴らしい…(&g…

3

若葉の戀 小説

小林典雅  カズアキ 

不器用な領家君、可愛いです!

昭和初期の、全寮制男子高校を舞台にしたお話です。

主人公の捷は、見た目は繊細な美少年なのに、バンカラ学生に憧れて制服を改造しようとする等、時代の薫りをくゆらせつつ、少年たちがとっても生き生きとしていました。

小林典雅先生の書かれる文章は、いつも楽しくて好きなのですが、今回は主人公たちが外国語を勉強しているのに合わせ、文章の要所要所にドイツ語を織り交ぜているのが秀逸でした。

個人的…

6

若葉の戀 小説

小林典雅  カズアキ 

不器用な攻の実は…な溺愛ぶりが微笑ましい

大正時代の男子寮を舞台にしたお話。様々な年齢の男子が集まる全寮制の高校で起こる恋!となると、雅な予想をするのですが、捷が鈍感でウブ、かつ領家が不器用なので可愛らしく楽しいお話となっています。

前半は捷視点、後半は領家視点。後半の領家視点が入っている事で、萌が倍増です…!

素敵な先輩が当て馬なのですが、捷はこちらとお付き合いしたらべたべたに甘やかされてそれはそれで幸せだったのかもなーと思…

4

若葉の戀 小説

小林典雅  カズアキ 

やっぱり典雅さんは典雅さん。笑

失礼かもですが、珍しく笑いを誘わない真面目なお話…と、読み始め。
終わってみれば、やっぱり典雅さんや~!と同時収録作品にやられ。
しっとり真面目なお話から一気に崩れた読後感に大満足です。

時代は大正。
男子校の寮生活を大正時代モノで読むのが初だったので、新鮮でした。
受けさんの捷は、童顔で可愛く真っ直ぐ素直で色事に疎い新入生。
この時点で「まさかの、か弱い健気受け…?」と、うじうじ…

8

若葉の戀 小説

小林典雅  カズアキ 

好きな子ほど

昭和初期の私立学校の学生寮を舞台にしたお話。
このごく限られた平和な期間の時代設定が、上品で善良で初心な男の子たちの初恋物語に絶妙に似合っている。
前半は鞍掛視点。
鞍掛自身が初心なので、なかなか周りの思惑や自分の感情に気づかないが、自分の中にある感情が何なのか見極めたら、結構潔い。
後半は領家視点。
こちらは、最初の出会いから一目惚れして、心の中は大嵐で右往左往の乱高下。
でも、心と…

6

若葉の戀 小説

小林典雅  カズアキ 

リーベンウントキュッセンベルク・バンカランゲン(笑)

昭和初期の寮制旧制高校が舞台の、典雅風青春ストーリー。
『摩利と新吾』が好きだった(=無自覚に腐っていた)思春期の記憶が活性化し
うわ〜、旧制高校のドイツ語(スラングですね)だあ!とそれだけでテンションが上がる。

うん、面白かった。
なんと言っても主役2人のキャラクターがすごく好み。
小林作品のキャラはきらいじゃあないけれど、ツボ真ん中ってことがあまりなく
そういう意味では今まで読…

7

小説ディアプラス創刊50号記念「書き下ろしプチ文庫」 グッズ

後日談の甘さ堪能

本編の番外編15作品の小冊子です。

本編が未読だと「ふーん仲良しだね」だったんですが、本編を読んでから読むと、後日談の二人の甘さにジタバタしそうになりました。

私が一番印象に残ったのは、「溺れる人魚」の番外編「ひとりじめ人魚」です。反省したとはいえ、遊び人の桂(攻)に本編読了後もなんとなく不安を抱いていたのですが、眞生(受)にメロメロだという心中が分かり、ホッとしました。これ、これが欲…

0
PAGE TOP