小山田あみさんのレビュー一覧

溺愛オトコと純愛ヤロウ 小説

井上ハルヲ(オハル)  小山田あみ 

乙女男子

『デンパ男とオトメ野郎』の続編です。
そして、スピンオフも発売しています。
今作はデンパ〜から半年後のお話で、二人がめでたくおつきあいし出してからのものとなります。

カップルは前作同様、受けが警視庁鑑識員の柏木、35歳。攻めの西村は、警察庁公安のキャリア官僚で33歳です。

『ウワサのカレシ』と表題作の二作品で構成されていて、ウワサ〜の方は長めのプロローグという感じですね。
表題作…

1

HYPER BLACK 小説

井上ハルヲ(オハル)  小山田あみ 

『デンパ男』とはまた違った魅力の名コンビ

『デンパ男』シリーズと同じ世界観の作品で、
柏木の元セフレで検視官の仁科(攻め)と、彼の部下・飯島(受け)との馴れ初めを描いた物語。
同人誌の方は気になりつつも読めていなかったので、こうして商業で読めるようになって嬉しいです。

あらすじ:
捜査一課の飯島(受け)は、卒倒するほど死体が苦手なのに何故かグロい遺体にばかり出くわしてしまう名物刑事。
一見頼りないですが、鋭い観察眼で毎回事件…

11

あなたは僕を愛していない 小説

華藤えれな  小山田あみ 

不器用な二人

攻めのミハイルがあまりにも冷たすぎて読むのが辛かったです。
あとがきの後の書き下ろしを読んでようやく心が満たされた気がします。

天才脳外科医の海堂は事故に遭い生死をさまよったのをきっかけにずっと忘れられない過去の恋人に会いにいきます。

海堂は事故のせいで二度とメスを握れない体になってしまったわけですが、詳しい事情は知らないにせよミハイルの態度があまりにも酷いと思いました。本人が一番辛…

5

堕楽の島 ~狂犬と野獣~ 小説

沙野風結子  小山田あみ 

とんだ甘えたサン

狂犬と野獣シリーズ3作目で完結編。
3作目では靫が特段の用事もないのに峯上を呼び出すまで関係が前進しています。
二人とも「甘えたサン」になっていて可愛いかったです(笑)

DV被害が多発するという異常事態が発生し、これまで同様にその原因に思想コントロールがあると考える靫は単独操作捜査を開始します。
そんな中、突然峯上の様子がおかしくなり失踪。
峯上を取り戻そう必死になる靫の前に現れたの…

3

落園の鎖~狂犬と野獣~ 小説

沙野風結子  小山田あみ 

ポーションバター

野獣と狂犬シリーズ2作目。

今回も思想集団ソイルロードに潜入した靫。
前回手を組んだ時の高揚感が忘れららない靫は、また峯上を協力者として手を組みたいと考えますが、拒否されてしまいます。

それでも、靫のことをちゃんと見守って要所要所で手助けしてくれるのが峯上(笑)
未来に嫉妬して牙をむいた峯上はいつも以上に男くさくて良かった!
ポーションバターを使ったエロも濃厚でした。

ドS…

3

おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

一本の映画を見終えた様な気持ち

凪良先生の描く、切なくも暖かい物語が大好きです。

例えるなら一本の映画を見終えた後の、寂しさと切なさ、充実感と満足感が入り混じった形容し難い感情。このお話を読み終わった時、私が感じたのはまさにこの感情です。そしてそんな感情を抱えたまま、もう一度表紙を見て、また涙が出ました。

タイトルの「おやすみなさい、また明日」
朔太郎とつぐみは幾度となくこの言葉を言い合ったのでしょうね。そう考える…

12

閨盗賊 小説

沙野風結子  小山田あみ 

制約からの解放


日本人の母を持つレンは東洋の血が流れているということで周囲の人間や継母からぞんざいに扱われ育ちますが、14歳のある日盗賊に誘拐されカインと出会います。
これまで継母の強い信仰心のもと厳しい制約の中で育ってきたレンがカインからの優しいキスで初めての”欲情”を経験した時のうぶな反応には可愛くて笑ってしまいました。

その後、父と同じ貿易商となったレンは12年後にカインとの再会を果たしますが、…

9

B-PRINCE文庫創刊8周年記念 ラブリー♡ブックレット グッズ

『溺愛オトコ』と『年上の男性』目当てに

8作品の番外編が各4ページずつ入った全サ小冊子。
ハルヲさんと野原さんの作品以外はエロなしor少なめです。

■青野ちなつ『恋愛革命』シリーズ
泰生の仕事の関係でパリに来ている潤。
先日結婚式を挙げたギョームとベルナール(『情熱の恋愛革命』参照)に送るブーケを選ぶため、未尋の働く花屋へ。
そこで未尋の作ったブーケを選びます。
そこへ未尋の恋人・冬慈がやって来て、いつものように未尋を猫…

4

タンデム ~狂犬と野獣~ 小説

沙野風結子  小山田あみ 

雄と雄のぶつかり合い

公安の靫がに接触してきた族あがりのヤクザ峯上。
敵対する相手かと思いきや、靫が捜査しているカルト教団の闇をあばくとういう共通の目的で協力関係を結びます。

二人ともSっ気たっぷりで男くさくてカッコいいです。
お互い強気で普段は斜に構えた接し方なのに、峯上の愛撫に落ちた時の靫は色気があってエロすぎです。
そして心の中に響くラスボスのエンジン音がエロさを増幅させてます(笑)

1巻はカル…

2

はつ恋 小説

榎田尤利  小山田あみ 

あなたが生きていて良かった

我ながらびっくりですが榎田尤利さんの作品を初めて読みました。(…このフレーズ、つい最近、別の有名作家さんでも書きましたが…)

心温まるタイムスリップファンタジーです。小難しい印象はなく、複雑になりそうな展開がシンプルに読みやすくまとまっていました。要所々々に涙腺にグッと来るシーンがあって、読んで良かったなぁと思います。

俺様な主人公・久我山の一人称で書かれているため、序盤はその傲慢で身…

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