小山田あみさんのレビュー一覧

オトコのオキテ 小説

水無月さらら  小山田あみ 

モテる男の気になる彼もモテる男☆

化粧品会社・食品企画開発部のモテ男・高野は
少々潔癖症気味で手作りチョコはいただけないタイプです。
首都一営業二課の甘いマスク・友永と
共同で商品開発するプロジェクトチームに配属されます。
物腰が柔らかく、女性社員のウケが良い友永は
人の懐にすっと入り込むのが上手いのに
決してお調子者ではなく芯のしっかりした面を持っていて
年が近い事もあり、思いのほか息の合う仕事ぶりになりますが…。…

5

スーパー秘書に休息はない 小説

甲山恋子  小山田あみ 

笑っちゃうほど有能。

なんでも完璧に出来る秘書さんが、おバカだけど可能性は秘めた若社長をアレコレ教育してさしあげる……というコメディタッチのおはなし。その秘書の「なんでも出来」ぶりは、〝あくまでしつじですから〟のあのひと(?)か、というレベル。ヤクザだの軍隊だのまで引っ張り出されては、もう感服を通り越して笑うしかありません。

いっぱしの遊び人を気取っている若社長の様子を例えて言うなら、年頃になってちょっとグレてい…

0

ヘル・オア・ハイウォーター3 夜が明けるなら 小説

S.E.ジェイクス  小山田あみ 

シリーズ史上最高にアツい怒涛の展開…!

ヘルハイシリーズ第3巻。

今回は1巻から小出しに語られてきたプロフェットの過去と、彼を苛む「幽霊」の正体に迫る怒涛のドラマが展開されます。
原書を読んで以来邦訳版の刊行をドキドキしながら待っていましたが、読み終わった今も興奮さめやらぬ状態です…!

あらすじ:
トム(表紙右)と一緒に暮らし始めたプロフェット(表紙左)は、元上官の依頼でトムと共にアフリカのジブチへ。
そこで、11年…

25

華は褥に咲き狂う~鬼と剣~ 小説

宮緒葵  小山田あみ 

時代劇エンタテインメント(シリーズ化望む!)

御台所が男でそれも攻めというぶっ飛んだ内容の前作にウヒョウヒョ言ったのは私だけではない様で、待望の続編が出ました。嬉しい!楽しい!

このシリーズは「スパダリ受け」の傑作だと思うのです。特に光彬さまなんてKing of スパダリですよね。将軍様という身分だけではなく、心持ちの高潔さや弱いものに対する慈悲、頭脳明晰で眉目秀麗、おまけに人心に厚く人脈も広い。無鉄砲なほどの行動力もある。(この辺、前…

9

悪びれない男「買われた男」番外編 グッズ

正に「悪びれない男」です

本品は『買われた男』の
フェア書店限定特典ペーパーです。

本編後、
ある夜の情事後のお話になります。

宗司の絵のために買われた関係から
めでたく恋人関係になった孝祐ですが

恋人になったからといって
床事情が変わることもなく
今夜も激しく抱かれてしまいます。

夜中にふと目覚めると
宗司に身体を拭かれている上に
腕が上がりません。

寝ぼけた顔で
どうして…

3

スレイブ・ゲーム 小説

綺月陣  小山田あみ 

ライオンとリスと変態と

タイトルに『スレイブ(奴隷)』がついて不穏な感じですが、すっごく面白かったー!
表紙には3人。この中の2人が1人をスレイブにするのかと思ったんだけど、真ん中の大悟(攻め)は終盤巻き込まれるだけです。
スレイブにされるのは左の理久(受け)。
理久をスレイブにするのは右のトーマです。

理久の私生活トラブルをトーマが解決してくれ、その報酬を理久の体で払わされる事になるんだけど、トーマが悪徳弁…

17

極道はスーツを愛玩する 小説

中原一也  小山田あみ 

猛り立ったり、もどかしかったり

極道物の古典とも言えるシリーズの初期作品。
多分、第1作はドラマCDを先に聞いて、その頃まとめ買いして積んだままになっていた原作シリーズ本を発掘。

BLに登場する極道たるもの、こうでなくっちゃいけない!って程のスーパー絶倫な攻めっぷり。
傲慢な振る舞いも、自分の愛する者は徹底的守り抜く、愛ゆえの独占欲。
対する受けの方も、極道の愛人たるもの、やっぱりこうじゃなくっちゃ!って思える、平凡…

2

おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

涙がこぼれるのだけど、あたたかな読後感。

関連作を読んだ流れで久々に再読したのですが、やはり良い……。

後書きで「編集さんにはBL的にはこのエピソード入れない方が良いのでは?という助言ももらったけど、実はこれが一番書きたかった」とあった巻末SS。これは私もここが一番キモだな、と思う派です。

それぞれに色々なものを抱える二人が、遠回りを重ねて結ばれる涙腺決壊間違いなしの切ないストーリー……だけでも十分に素敵なのですけれど、人生の…

7

ブラックジャックの罠 小説

中原一也  小山田あみ 

甘味成分少なめ。男臭いハードボイルド……でもBL!

まるでハードボイルドを読んでいるような男臭さ。
ある意味、読み応えのある警察小説を一作読み終えたような感じ。

甘さとか、らぶらぶなどとはかけ離れた硬派なストーリー展開で、途中でBL小説を読んでいるのを忘れそうになるほど。
けれどもそこはやっぱり忘れてはいけないところで、ちゃんと鵜飼と西沖のバトルもしっかりと。
……そう、まるでバトルのようなベッドシーン!
それでも、西沖の抱える切ない…

4

おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

大好きな凪良先生の作品の中でも特に好きな一冊

 大好きな凪良先生の作品の中でも特に好きな一冊。
 
 十年来の恋人に「子どもがほしくなった」という男の自分にはどうすることもできない理由で振られたつぐみは、下宿の大家の孫・朔太郎の優しさに触れ、徐々に心の傷を癒されていきます。当然の流れで朔太郎に惹かれていくつぐみですが、朔太郎には、「俺はもう誰とも恋愛はしない」と決意する事情があって…。

 大好きな人を忘れてしまうのと忘れられてしまう…

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