小山田あみさんのレビュー一覧

楽園彼岸~溺れる劣情~ 小説

夜光花  小山田あみ 

色々と衝撃が大きかったです…

夜花光先生の作品は未だ少年神シリーズしか読んでいないんですが、全く違うジャンルなのに、読者に魅せるその小説技巧に圧倒されました。

この小説を手に取ったきっかけは、比較的最近に出た某人気BLゲームと同じ系統の話を過去に夜光花先生が描かれていたという情報をゲットして興味を持ったからです。

読み始めて、内容が殊の外本格的で、臨場感もあり、背筋も凍りました…。BL小説という事は完全に忘れ…

3

法悦♥︎ホリデイ ~解脱なんて知らねえよ~ 小説

淡路水  小山田あみ 

甘くて幸せ。

不運が重なり最終的に借金返済のために詐欺に手を染めてしまった元モデルの藍(受け)と、元刑事で現在は寺の住職代理の瑞生(攻め)のラブコメディ。

とっても面白かった!
物語ももちろん良かったし、小山田あみさんの挿絵も素晴らしくて非常に眼福。
読了後は「末長くお幸せに」としか言えない甘さ(笑)
物語としては最初に藍の詐欺(未遂)から始まりますが、すぐに藍の本性は心根の優しいイイコだとわかるし…

3

月を食べて恋をする 小説

沙野風結子  小山田あみ 

残酷で美しい物語。真相はいかに。

深い水の青と、薄暗い月のオレンジ。
表紙のイメージをそのまま纏ったような、切なく美しい物語。

3年前に父親を事故で失った恵多は、父方の叔父である章介と暮らしている。
父親の死にショックを受けた恵多は、心因性なのか?中高生あたりの記憶がところどころ欠落している。
さらに溜まった水とセックスに対して何故か強い拒絶反応を覚え、ひどい頭痛と体の麻痺を伴う身体的発作を起こしてしまう。
そんな恵…

17

月を食べて恋をする 小説

沙野風結子  小山田あみ 

危うい均衡にゾクゾクします

こちら、2009年に刊行された「君といたい明日もいたい」を大幅改稿、改題の上、新装版として出されたものです。
旧版は未読になります。

で、叔父と甥と言う許されない関係もですが、ここに記憶喪失と言う推理サスペンス要素も絡み、ストーリーとしてかなり面白いと言うか、好奇心を掻き立てられると言うか・・・。
いやもう、サスペンス映画を見てるように、手に汗握らせてもらえました。

あとですね、攻…

22

月を食べて恋をする 小説

沙野風結子  小山田あみ 

一片の苦さがまとわりつく実に複雑なラスト

『君といたい明日もいたい』(2009年刊行)を加筆修正した物語です。
私は前作を読んでいないので違いは解りませんが、社会情勢等は全て現在の状況に書き換えられていて、所謂『古さ由来の違和感』は一切感じませんでした。

大変痛いお話です。
「この様なことが起きたらこうなってしまうしかないだろうな」という現実感に溢れています。
よく「BLはファンタジーだから」と言われますが、この『ファンタジー…

25

竜人は十六夜に舞い降りて コミコミスタジオ特典書き下ろしSSペーパー  荒天の昼下がり グッズ

荒天時の正しい過ごし方(笑)

本品は『竜人は十六夜に舞い降りて』の
コミコミスタジオオリジナル特典ペーパーです。

本編後、
異世界での螢の生活を描いたお話です。

グレンの生まれた土地は
ほとんど雨が降らないのですが
年に数回激しい砂嵐に見舞われます。

城下街はお抱えの魔術師によって
嵐を緩和する結界が張られますが
グレンの一族の様に
郊外に居を構える家は
自分で対策をすることになります。

0

竜人は十六夜に舞い降りて アニメイト限定書き下ろしSSシート 初めての夜 グッズ

異世界では常識でも

本品は『竜人は十六夜に舞い降りて』の
アニメイト限定特典ペーパーです。

本編後、グレンと螢の伴侶の儀のお話です。

螢は異界トリップしていた祖父の
盟友だったグレンと恋仲になったことから
彼の世界へとともに行く決意をします。

そして今日、
螢はグレンと伴侶の儀を行います。

独特の作法で行う儀式は
異世界の住人である螢には
不思議で神秘的なものでした。

一…

0

竜人は十六夜に舞い降りて 小説

藤崎都  小山田あみ 

出会いは必然

今回は異世界トリップした竜人族の戦士と
祖父の盟友を呼び出した会社員のお話です。

異世界トリップした攻様との出会いで
受様が祖父の過去を知り彼の手を取るまでと
攻様の世界での後日談を収録。

受様は母方の祖父は
とても不思議な人物でした。

祖父は大災害の影響で
魔法の国からやって来たと言い
魔法の話や竜の友人の話をしてくれたり
おまじないで怪我まで治してしまう人でした…

2

好き嫌いはイケません。 小説

鳩村衣杏  小山田あみ 

うんちくが多い、恋愛面をもっと欲しい

イケメン二人とお仕事BLですかね。

イタリア料理や料理人、編集者、ウォーキングやジョギングのうんちくが多かったです。

二人の関係も少ーしづつ進んではいましたが、まさか志生野が数年前の出会いで番匠を好きになって、ずっと好きで運命の再会が出来たのに自分の事を覚えてくれてないからとあんな態度をとっていたとは。

ウォーキングや料理で距離を縮め、志生野のインタビュー作品に心を動かされ番匠が…

1

竜人は十六夜に舞い降りて 小説

藤崎都  小山田あみ 

斬新な異世界トリップもの

超ベテラン作家さまですが、実は初読み。小山田さんの美しすぎる表紙につられて購入しました。

という事でレビューを。すみません、ネタバレ含んでいます。ご注意ください。






主人公は蛍。
争いごとが苦手で、地味に、ひっそりと生活しているリーマン。
今は亡き母方の祖父が大好きで、祖父との思い出を大切にしている。祖父は、魔法が使えて、竜の友達がいて、かつて魔法の国から日本にや…

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