小山田あみさんのレビュー一覧

買われた男 小説

野原滋  小山田あみ 

思っていたよりもほのぼの(?)してて、さほどシリアスではなかった

ヤクザの主催するオークション、買われた先は浮世離れした書道家親子、用意されたのは蔵、そして春画を描くために縛られ…なので淫美な世界まっしぐら〜の調教しまくりっ!!なお話かと思いきや、買われた受けが前向きなたくましいキャラで買われた先の息子(攻め)と心通わせて現状を打破していくという読後感の悪くないお話で、さらりと読んで楽しむには良かったです。

ただしところどころ中途半端なところが気になるとい…

3

彼は優しい雨 小説

水原とほる  小山田あみ 

雨のち晴れ

そういえば、水原先生の本ってあんまり読んでないなあと思いつつ、カバーイラストの優しい雰囲気に惹かれて購入。
雨の中でずっと佇んでいた人を、外へ連れ出すお話。かな?
デザイナーの文彦は、雨宿りのつもりでふと紛れ込んだ大学の教室で、東欧文学の講義と、その講師に興味を持ちます。
文彦はデザイナーという職業柄もあって、何か心惹かれる物に対して常にアンテナを高くてていようしていて、そんなアンテナにて引…

7

トリッキー・ゲーム 小説

綺月陣  小山田あみ 

生きづらさを感じたことのある人は読むべき!

『スレイブ・ゲーム』からぶっ続けで読み始めた本作。
夢中になりました。
そして、泣いたよ。久しぶりに。

前作で弱気な理久をペテンにかけた性悪弁護士、トーマ(藤間だからトーマね)が主人公です。
『どうして彼があれほど拗くれたオネェになっちゃったか』が書かれているのですが……
これがとっても面白かった!
いや、面白かったっていうか、非常に苦しいお話でもあったんですけれど。

若かり…

12

スレイブ・ゲーム 小説

綺月陣  小山田あみ 

断固『トリッキー・ゲーム』と併せて読むのをお薦めします

最初に大声で主張したいのは「こっち1冊で辞めちゃダメ!」ということ。
関連作品の『トリッキー・ゲーム』と2冊併せて手元に置いてから読み始めることをお薦めします。
全然印象が変わるから。いやホント。

実は私、かなりイライラしたんですよ、読んでいて。
だって理久って、あまりにも『断れない人』なんですもの。
友人と思っていた女性と『断れなくて』恋人になる。
その人と『断れなくて』婚約する…

8

きのこの谷の、その向こう 小説

名倉和希  小山田あみ 

深く考えずに、さらっと

童貞なのは勿論のこと、25歳にもなってキスもまだという奥手なのに、なぜか真珠入りチンをお持ちの真佐人。
兄弟の賭けに負けて入れられちゃったという……

今回も賭けに負けて装備もなしに一人で山に松茸を取りに行かされ、遭難しかかったところを攻めに助けられるんだけど、ほんとーにこの兄弟、バカなの?バカでしょ!としか言いようがなくて。
おまけにこの子、斜面で滑って転んで足首を捻挫しちゃうんだけど、…

2

彼は優しい雨 小説

水原とほる  小山田あみ 

萌えよりも叙情

ここのところ増えている水原さんの穏やかバージョン。
今回は、攻め・久富が東欧文学を専門とする大学講師という事で、”東欧近代史の社会主義を伺えるプロパガンダとかイデオロギー”云々…(-_-;)…
やらの薀蓄が見え隠れしているが、それらに詳しくなくとも読める。

水原さんの作品は作中で攻め受けの半生を振り返るって経緯が織り込まれているのが多いのだが、ここまで叙情的?ってのになってくると何だか”…

9

優しい悪魔が同居人 小説

朝香りく  小山田あみ 

【クイズ】さて、攻めさんの職業はなんでしょう?

『姐さん』で「トンチキではなくコメディですが」と教えていただいた2冊目。初読み作家さんです。
こちらも『荒み続けている私の今の気分を癒してくれるお話』でした。
こういうことがあると「ちるちる、素晴らしいッ!ありがとうありがとう!」と、2階の窓を開けて叫びたくなります。

受けさんの宇佐美はとにもかくにも運が悪い男なんです。
努めていた会社が突然倒産。社長が雲隠れしちゃっているので失業保険…

2

捜査官は愛を知る 小説

鳥谷しず  小山田あみ 

愛を得た幸せ


「捜査官は愛を乞う」の完全続きのお話。
今作で前作の謎や百合永のことなどが解決するようになっています。
たくさんのレビューがついているので、感想だけ。
完全に私の好みの問題だと思うのですが、たくさんの神評価がある中、前半部分は私にとっては今一つな感じでした。
執着攻めや受けを好き好き大好きな攻めは好きなので百合永(攻め)は前作よりは好感を持ったのですが、前作に続き篠森(受け)に関しては…

1

彼は優しい雨 小説

水原とほる  小山田あみ 

男を破滅させてく悪女系ですかね(´・ω・`)

通り雨をキッカケに知り合った大人の二人が、静かにゆっくりと恋を育んで行くと言う、しっとり優しいお話でした。

こういうお話はとてもツボなのです。
ただ、完全に個人的な好みの問題なんですけど、なんか受けが理解不能と言うか、「無垢な悪女」を連想させてイラッと来ると言うか。
えーと、自分と関わる男を無意識に惑わして、破滅させる系と言うんでしょうか。
読んでいて、いまいち彼の思考が理解出来ないと…

19

愛玩人形 小説

剛しいら  小山田あみ 

愛されて愛するを知る、人間らしく。

超女系家族の由緒ある家柄で、何軒も観光ホテルを経営している財閥である姫丸家の黒一点・琴耶(ことや)は、家業とは無関係の創作人形師。
本人はアセクシャルな雰囲気で、性格も大人しい。
姫丸家の大切な行事である雛祭りに、従姉妹の知美が連れてきたのがフランス人のジェラール。
彼はホテルとレストランを経営する一族の御曹司でCEO、つまり姫丸家のライバルでもあるのだけれど、ゲイのジェラールは琴耶に一目惚…

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