小山田あみさんのレビュー一覧

おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

ここまで書かれることの幸せ

『恋愛前夜』『求愛前夜』をそれぞれとても楽しんだ流れでシリーズをコンプリートしたくなり、本書にも手を伸ばしました。
たくさんのレヴューから、本作品は前2作品とは違って「分かりやすいハピエン」とは限らず、SSは評価も分かれていることは予習のうえで、怖々読みました。

感想は、タイトルのとおりです。
とてもリアルで切実、全身全霊の愛の結実を感じました。
といっても特に派手なイベントがあるわけ…

4

Brave ―炎と闘う者たち― 小説

楠田雅紀  小山田あみ 

消防士として捧げる人生

2020年刊。
それにしてもこの本の表紙、何だかBLじゃないみたいで恰好いいね。
タイトル通り、消防士の責務と誇りといった熱いドラマだった。
骨格のしっかりした話でがっつり読み応えがあり、火災現場の切羽詰まった緊迫感が感じられて良かった。

過去の火事で両親を死に追いやった罪悪感から消防士になると決心したイサム。
一つ年下のジェイクはイサムと同じハイスクールに進学し、選択授業も全て同じ…

8

Brave ―炎と闘う者たち― 小説

楠田雅紀  小山田あみ 

炎に隠された真実

今回は裕福な家の1人息子である幼馴染と
火事で両親を亡くして孤児となった日系人のお話です。

火事により過去の記憶を亡くした受様
攻様との再会で真実を思い出し、彼の想いを受けとめるまで。

受様は日本人の父と日系二世の母の間に生まれ、
純日本人の外見をもつ少年です。
受様は火事で優しかった両親を失うまでは高級住宅街に住み、
隣に住む白人夫婦と家族ぐるみの付き合いをしていました。

7

獣はかくして交わる 小説

沙野風結子  小山田あみ 

シリーズ化するのかな

刑事と、裏のある謎男とが、同じ目的に向かうお話。
なんだか久しぶりに、男くさい裏社会もの読んだような気がする。
夜って感じのブルートーンのカバーイラストも美しくて、凄く目を惹く。
早い段階から、二人の間には、何か過去の因縁があるのだろうなって事は垣間見えていて、一応本編中にその過去の因縁については解明されるのだけど、その上で、これから先の二人は…って所で終わってしまっている感があるので、これ…

3

Brave ―炎と闘う者たち― 小説

楠田雅紀  小山田あみ 

挿絵と作者の発想力と筆力の勝利。

最近、異世界転生ものや異世界ファンタジー系ばかり読んで、自分は異世界系しか面白さを感じられなくなってるのか?と危惧していたんです。
面白いと感じる自分が惹きつけられる小説がそういったものばかりで。
でも今回の楠田先生の新刊、すごい良かったんですよ!

まずこのアメリカの消防士という題材を持ってきた発想。
そしてそれを飽きることなく読ませる筆力。
魅力的なキャラたち。

そして、素晴…

8

閨盗賊 小説

沙野風結子  小山田あみ 

エロ以外は宝塚で上演可能な雰囲気

ヴィクトリア朝時代の社会や風俗についても描かれていて、
BでLな二人だけじゃなく楽しめる小説でした。

継母に厳格すぎるほど厳格に育てられた受と、盗賊の首領の息子でフリーダムに逞しく育った攻のラブストーリーです。
受のレンの本当の母親は日本人という設定なのですが、海外との通商が頻繁でなかった時代に異国へ旅し、イギリス人の男性と結婚したという背景が、受の生い立ちとしてなんだかロマンチックな感…

0

死神執事と狼男爵 小説

宮本れん  小山田あみ 

消化不良

途中まですっごく面白かったんです。男らしくてランツェフィードを抱こうとする仁と、堅物で仁の命を狙ってくるランツェフィード。

でも途中からどうやってこの2人をくっ付けるのか心配になって来ました。
そしてランツェフィードの元彼のジョエルが登場してから、仁の怒りなんかがわざとらしく感じてしまってからはスンって気持ちが冷めてしまいました。
何でそう考えるのかなぁってイライラです。読んでいてランツ…

1

Brave ―炎と闘う者たち― 小説

楠田雅紀  小山田あみ 

優しいまなざしは変わらず

毎回バラエティに富んだ設定で楽しませていただいています♡

『Brave』の舞台はアメリカ西海岸。日本人の父親と日系二世の母親との間に生まれたイサムが主人公です。小山田先生の挿絵効果も相まって、思いのほかアメリカ〜ンでした。小説だけれど本場のドラマや映画を観ているかのように違和感がなく、あやうくBLを読んでいるのを忘れそうになりました。ストーリやテーマはBLみに溢れていますが、少しだけファンタ…

7

Brave ―炎と闘う者たち― 小説

楠田雅紀  小山田あみ 

サスペンスとホラーの香りが漂うストーリー

小山田あみ先生がまたやってくれました。ハリウッドの新作映画みたいなカッコいい表紙。BL界に小山田先生がいらっしゃって良かったなあといつも思います

ストーリー…イサムは幼い頃隣の家に住んでいたジェイクと高校で再会します。しかし火事で家も家族も失ってしまったイサムは裕福な家庭のジェイクとはずいぶん立場が変わってしまいました。火事の時の記憶も曖昧でトラウマ持ちのイサム。なんと自分の体から炎を出す事…

7

Brave ―炎と闘う者たち― 小説

楠田雅紀  小山田あみ 

攻めと隊長がすごく好き

消防士もの!しかも舞台は海外!!
あらすじと設定だけでも、これは面白そうだなあと思っていたら、なんとイラストが小山田あみ先生ですよ!
こんなの最高の組み合わせじゃないか!と。
がっしりめの身体つきが説得力大です。モノクロイラストのダグラス隊長の腕の筋がたまらない。
消防服姿もこれまたかっこいいんだな。

お話もすごく面白くてですね。
主人公であり受けのイサム視点で進んでいく今作。

11
PAGE TOP