小山田あみさんのレビュー一覧

おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

愛することとは、こういうこと

凪良先生の作品で一番好きな作品です。

お互いに心に暗いものを抱えながらも補い合って埋め合って、でも決して依存ではなく、人を愛するってこういうことを言うんだな、と1冊を通して凪良先生に教えてもらったような気がします。

もちろん最後は涙なしに読めませんが、悲しい涙ではなく心が温かくなるような気持ちでした。もちろん始まりがあれば終わりは来るので必然的にお別れの時って訪れるんだけど、そこに目を…

5

幽霊狩り~ヘル オア ハイウォーター1~ 小説

S.E.ジェイクス  小山田あみ 

硬質な物語に溶け込む恋愛描写が良い

物騒な表紙とタイトルが気になり読んでみた。
民間傭兵会社のエージェント二人がメインで、あまり馴染みのない世界が覗ける。拷問やその他残酷なシーンは、詳細描写がないため読みやすい。低糖度ながら熱い場面もあったりと、恋愛面も充実していて面白かった。

プロフェットは仕事に必要な能力値が最高レベル。様々な描写からそれが伝わってきて、圧倒されそうなほど。こういうタイプが視点主だと、展開がハイスピードで…

1

執愛の楔 小説

宮本れん  小山田あみ 

ねちっこい

作家様はわりと初期の頃からこういった作品を書いていらっしゃったんですね。『アメジストの甘い誘惑』から『恋、ひとひら』、『はつ恋ほたる』、さらにとんでファンタジー一色のイメージが強かったので、陵辱にまみれた愛憎復讐劇(@現代日本)を描いた本作はむちゃくちゃ新鮮でした。

ストーリーは王道です。キャラの行動描写がちょっとまどろっこしく、物語の核心となる攻めの秘密がなかなか明かされないので、攻め→主…

3

友人と寝てはいけない 小説

鳩村衣杏  小山田あみ 

煮え切らない美馬

父親の会社の経営危機を乗り越える助力を友人の鮫島に依頼する美馬。
条件は、2か月間、鮫島の恋人になること。

美馬郁は、自分から提案を持ちかけて居ながら、煮え切らない。
最初から最後まで、どこまでが友人で、どこからが恋人か、一旦恋人になったら友人に戻れるか・・と、うじうじ うじうじ煮え切らない。
鮫島が、サジェスチョンしているのに、読み切っていない。
鮫島が大人思考でよかった。そうでな…

0

虎王の妻恋い婚 小説

華藤えれな  小山田あみ 

タンゴの名曲の羅列だった

人虎王国を築いていた二大派閥の王権争奪戦が土台のラブロマンス。
表紙が青は、人虎の瞳の色が青だから。

黒蘭の香水は、マイケルJが使っていたらしい、トム・フォード 「BLACK ORCHID」のような香りでしょうか? 甘くて濃い香りです。

内容も面白かったけど、往年のタンゴの名曲の紹介が素敵。
◆曲名のメモ:
「ロコへのバラード」
「アディオス・ノニーノ」
『ジェラシー』
『…

1

おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

様々な痛みを残してくれる作品

最後の10ページ余りは顔面グズグズで読みました。
始まりの方から割と辛い展開が続きます。
9年も一緒に暮らしてきた相手から突然別れを切り出され、仕事も上手くいかず、新しい出会いも…胸がキリキリ痛む展開でした。

お互いに好意を持っているのに結ばれない、拒絶に近いそれはもどかしくて、狂おしくて、切ない。
片想いの痛みを「砂糖細工の針」という繊細で美しい言葉で表現する凪良先生の感性がとても好…

4

おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

心に残る1冊

すごく良かったです。伸二との別れからのつぐみの孤独は辛かった。そんな時に朔太郎に出会って少し希望が持てたのに、朔太郎も病気を負って絶望に襲われていて…同じ気持ちだけど、一緒に居ない選択をした2人が悲しかった。2人を繋いだのは祖父さんかな〜2人で現実を受け入れて共に生きる選択をしてくれて良かった。その後のSSは涙。しんどい日があっても、2人で積み重ねてきた日々が支えになってるのかな。一緒に生きる事の…

4

極道はスーツがお好き 小説

中原一也  小山田あみ 

思った以上に面白い

面白かった。
危険な愛の仕立て屋稼業「極道はシリーズ」は、何冊あるのか確認したら、
10冊もあった・・・。ちょっとずつ読んでみよう。

1

おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

迷ってる方は今すぐ読みましょう。

BL小説を読んでこんなに激しく泣いたのは初めてです。今までもなくことはありましたが、この作品を読んで叫びながら泣いてしまいました…。
幸せだけど、胸が締め付けられる…そんな感覚があって泣いてました。
全人類に読んで欲しいです!

3

不埒なこじらせ ~好きで、好きで、好きで~ 小説

バーバラ片桐  小山田あみ 

これは『王道』というものでは!

だからベテラン作家さんは好きなんですよ。
次にどうなって行くか、大体想像がついちゃうのに楽しませてくれる。
これですよ、これ。
疲れ切った週末、金曜の夜21時から読むのにぴったりです。

典型的な両片思いの2人が高校卒業後会わなくなって、久しぶりに仕事を通じて再開する、事件捜査の刑事と被疑者が入れ込んでいるホストとして……っていう冒頭部分から、もう王道だと思うんですね。
で、事件を(ふ…

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