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1/9(合計:87件)
小笠原宇紀
窓月
ネタバレ
小笠原作品の中で一番好きで、たま〜に無性に読みたくなる作品。別名義(ライトグラフII)の方から入り、自分的に異色枠な感じの作家様なんですけど、独特な絵柄はマンガになると不思議な世界観を発揮するというか、ハマったら珍味のような(褒めてます)やみつきになるような味わいがあって、本当に独特です。中でもこの作品は個人的な性癖のカタマリで構成されておりまして、何度読んでもズクンときます。 BLで大好き…
剛しいら 小笠原宇紀
まぎぃ
しいらさんなので大外れはなかろうというのはあるのですが、どちらかというと大好きな小笠原さんのイラスト目当てで購入。 美人で細腰な印象のしのぶ。財閥の息子(妾腹)ですが一人だちしようと警察に就職。情報収集を命ぜられ赴いた先はライオンのすみかだった、というようなお話。 実際宍戸さんという名前で何かとライオンづくし。本当にライオンを飼っていたりしてこの辺はファンタジーです。が、そこはしいらさ…
渋茶
2003年刊。 亡き祖父の遺言で託されたアジアの島国は、あちこちでうら若く美しい男性同士で恋愛を謳歌して云々… といったあらすじに興味をそそられた。 いざ読んでみると17年前の小説ながらも古い新しいにとらわれる事なく楽しめた。 正確には男性同士がイチャコラしている国ってのは主人公・アンジュ(安寿/やすひさ)が引き継ぐヴェルホリ王国ではなく、その国に向かう途中のトラブルで数日間立ち寄る形…
honobono
ベテラン作家さんですが、初読みでした。 バスティード公国の皇太子クリスの警護を任された、警視庁警備部警護課のSP武藤。 クリスは武藤が数年前に海外ボランティアで知り合い、文通を続けていた友人クルースと判明。 付き合って欲しいと言い身体を求められ困惑する武藤と、実は目的があり画策しているクリス。 そして、もう一人のSP川内が二人の様子を窺う状況で4日間が描かれます。 色々と詰め込ま…
fandesu
かねてから思っていたんですが古のBLには『ジイサンもの』というジャンルがある様な気がするのですよね。 『オヤジ』ではないのです。あくまでも『ジイサン』。 そう言えば、今の時代って素敵なお爺様がいなくなりましたねぇ……70過ぎてもお若い方が多い。『枯れた魅力』という言葉が死語になりつつあります。ジジイ萌えがある私としては受難の時代なのですよ。 で、このお話はそんな私のツボを付いた、実に見事な『…
香子
病弱で月に一回通院しながらも、父と同じ警察官を目指し大学に通う未弥。大学で時々見かける派手な男は、地下坑道で乱行パーティーをやっているとの噂がある。そんな男からある時、未弥もパーティーに誘われる。しかも、男は未弥の事を知っているみたいで。 思ってたより純愛でした。 子供の頃好きになった相手を救うため医師になり、研究を続けていた令の献身が涙ぐましいです。身体の弱い未弥を体調を気遣いながら抱い…
雪りんご
音楽の世界、一度は挫折したピアニストとマネージャーが主人公ですが、これもまた非常に素晴らしい。毎度の事ながら、感情を前面には出さず、淡々とストーリーが展開する中で関係性を発展させていく、技ありのロマンスに脱帽です。それでいて、クスリと笑わせてくれるのが凄いですね! ロレンツォ(受)の優美な容姿と繊細な性格がとても素敵で、ピアニストとして挫折した鍵三への熱い想いに、心打たれます。 音楽の世…
主役の二人はなんだかんだでお互いの想いを確認し、強情を張りながらも結ばれて宜しゅう御座いました!素直になれないながらも、気になっちゃう二人って素敵ですね!2巻は主人公の刀、シヴァを鍛えた刀鍛冶のアーラマカと、兄弟弟子の月年のお話が半分です。上皇の権勢が優勢だった時代ですから、平安後期から鎌倉にかけての時代設定かと思います。時代の雰囲気と小笠原先生の硬質な絵がよく合っていて、とても魅力的でした。権…
16年も前の初期の作品とは思えない完成度の高さと画面の美しさです。当時はカラーをPC処理で描き始めた時代だったのかと思います。口絵や表紙など、小笠原先生の挑戦的姿勢が伝わっています。 小笠原先生の凄いところは、始めから絵が完成されているので、初期でも最近でも画が殆ど変わらないところです。相変わらず美しいですね。 この作品は実に人を選ぶと言いますか、読者にある程度の想像力と知識を要求してく…
『奴隷王』や『ナイトメア』とはまた違う、小笠原さんの世界観。淡々とした運びと美麗な絵柄、そして今回はサスペンスのような緊張感と静けさがありました。色で言うなら青と白の間のような、この雰囲気は他ではないような気がします。 お話自体は良くあるというか、普通なんですが、小笠原さんのBLは、キャラクターの魅力や萌というより、世界観なので、良いのではないかなと思います。 ラブラブシーンも、異世界設…