緒田涼歌さんのレビュー一覧

海に天使がいるならば 小説

安曇ひかる  緒田涼歌 

じれったい!

1冊丸ごと表題作です。望の目線でストーリーは進んでいきます。

物語は都築(攻め)が帰国した場面から始まるのですが、都築が最初から望に誘いをかけているのが読者には分かります。なのに、望には通じないし、擦れ違い、誤解されてしまうのですが、それが自然でわざとらしさでイラつくことはありませんでした。望も都築もそれぞれの考えがあって行動するのですが、それがうまく噛み合わない。そんなじれったさが楽しかっ…

4

閃光と共に跳べ 小説

かわい有美子  緒田涼歌 

日本ってもっと平和

ほんとに、この人たち、何でこんな事件にばかり巻き込まれるんだろう。
今の日本ってもっと平和、こんな事件が起こるなんて、
ないわー、
あり得ないわー
でも、そこはフィクションだから。
逆に言えば、ここまであり得なそうだと、かえってフィクションとして楽しめるかと。
で、今回は、橋埜と犬伏が、サイコ野郎が引き起こした「観覧車付きの大型商業施設内で爆破立てこもり」劇場型テロ事件に巻き込まれる。…

3

遥かなる國の恋歌 小説

六堂葉月  緒田涼歌 

説得力不足

小国の王×拾われっ子、ファンタジー。
攻めが16歳、受けが4歳のときに、山賊の討伐に出た攻めが山賊にさらわれていた受けを拾い、育てて、攻め30歳、受け18歳の時点の話です。なんか、仮にも王様が、その歳まで独身で許されるのか疑問だったし、まあそれは受けが好きで結婚はしていなかったんだけど、その割にはまったく手も出さないし。
長い付き合いのある者同士がくっつく話って、どうして「今」くっつくのかを詳…

0

黒豹王の新妻 小説

加納邑  緒田涼歌 

新妻は健気に頑張ります

『黒豹王子の求婚』の続編です。
前編で無事にラジャーンのお妃になったアル。ラジャーンの即位式と2人の結婚式から、お話は始まります。そして、アルの腕の中にはなんと、2人の赤ちゃんの黒豹が!!どうやって生まれたのかは分からないけど、ラジャーンの体質だと男同士でも子供ができるらしいです、なんとも素晴らしいですね(汗)

今回も、意地悪なラジャーンの従兄弟に苛められたり、強盗団にさらわれたり、アルは…

1

黒豹王子の求婚 小説

加納邑  緒田涼歌 

王子さまの溺愛

一生懸命で健気なアルが好きで、何度か読み返した作品です。
元盗賊だったアルが、王子と知り合って、惹かれ合って、お妃の地位を手に入れるシンデレラストーリーです。

その地位を手に入れる方法が花嫁選抜試験というもので、分かりやすい意地悪お姫様が登場します。このお姫様が、ホントに性格が悪くてイライラします。
だけど、そんな逆境にも負けずに頑張るアルが可愛くて好きです。アルを守ろうとする王子もカッ…

1

やさしい雨と彼の傘 小説

染井吉乃  緒田涼歌 

何だか印象に残らない感が…

『秘密の花』のスピンオフで、既読済みですが、そちらもあまりよく覚えていません(笑)
ただ幽霊の噂のある大学の図書館の印象はあったので、とりあえず今作を読み始めましたが…

いきなり佐久間(攻)が大学院生の藤森(受)に出逢って二回目で告白します。ここいら辺からもう先を考えるワクワクドキドキ感が無くなってしまっていました。唐突感がありますが、後から二人は以前にも会った事があるのが分かるのですが、…

1

やさしさは罪の香り 小説

いとう由貴  緒田涼歌 

健気な二人

内容が題名に沿っていると思いました。罪の香り…かはどうかとして、「やさしさ」がポイントなのは間違いありません。

愛情に飢えている遠流(受け)は、兄・由之の優しさに騙されて、菅江(攻め)に抱かれます。由之の優しさが偽りだと知らされショックを受けた遠流は、菅江の優しさを信じることができず…という内容です。

由之に尽くす遠流は間違いなく健気ですが、菅江も遠流に信じてもらおうと一生懸命になって…

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夜伽のいろは -狛犬兄弟と花嫁- 小説

櫛野ゆい  緒田涼歌 

お代わりは1人1回まで

狛犬の双子×神社の孫息子。
祖父の神社で怪我をした2匹の犬を助けた大学生の受けくん。その犬が人型になり、「力を失いつつある神様の花嫁になってくれ」と頼み込まれ、ほだされて夜伽の修行をすることになる、という話です。

この双子狛犬がとっても可愛い。
兄の方は軽くて優男ふう、弟は真面目な敬語攻めで、性格は真逆なんですが、どちらもすごく可愛い。受けでなくとも母性本能キュンキュンかきたてられます。…

2

夜伽のいろは -狛犬兄弟と花嫁- 小説

櫛野ゆい  緒田涼歌 

双子攻め+ケモミミ+花嫁、な和風ファンタジー

櫛野さんの初ルチル文庫のお話は、狛犬の双子と大学生の和風ファンタジーものです。
攻めが狛犬というのも新鮮だったし、双子なのに性格が全然違ってそれぞれに魅力的だったのも良かったです。おまけに、3人それぞれの健気さにキュンとなって、意外な結末が面白かったです。

大学生の織也は祖父の入院をキッカケに、祖父が神主をしている神社の手伝いをしに帰って来ます。
そこで見つけたのは、ケガをした大きな犬2…

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ハネムーンクルーズは絶体絶命 小説

宮緒葵  緒田涼歌 

小児用ぱんつ…もとい白き至宝を巡るチャイニーズマフィアの抗争www

ぱんつ(´゚ω゚):;*.ブフォッ!
油断するとふくから危険www
めっちゃ笑えるこの本。

もうねーハイスペックな攻めなんだけど…伊吹とぱんつが絡むと変な人www
毎食前後にぱんつに祈りを捧げたり、スーツの内ポケットにぱんつ専用ポケットがあって当然のように持ち歩いてたり、伊吹の小児用ぱんつ(幼少期に強奪)を白き至宝と言ってはばからないしね。
めっちゃシリアスに仕事の話をしてると思え…

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