きたざわ尋子さんのレビュー一覧

言葉なんていらない 小説

きたざわ尋子  笹生コーイチ 

言葉なんていらないレビュー。

教室にあった資料用の雑誌の中でたまたま目に止まった作品。基本的にBL小説はあまり読まない方なのだけど、笹生コーイチさんの絵柄が好みだったんです。だからパラパラ~と読んでみたら、受が凄く可愛かった。可愛いというか、儚くて綺麗。双子の兄にコンプレックス抱いてるけどアイツは俺と違って凄いって尊敬の感じで変に捻くれてなくて素直に可愛い子です。

美人で頭はいいが、少し変わり者の佐原志束。植物の声が聞こ…

1

終わらない微熱 小説

きたざわ尋子  陸裕千景子 

そして心配性な恋人

微熱シリーズの2冊目で完結。

子どもの頃の事故がきっかけで晧介を慕い続けていた景。自分に言い寄る血のつながらない弟から逃げ出した景が成人して、ようやく2人で出かけたりできるようになったある日、会いたくない弟が現れて……

ホテルのスイートに住んで小さな会社を経営している晧介の景への溺愛っぷりもいいですが、晧介以外の人に触れられても反応しない景の一途さがいい。

きたざわ先生の本ではこ…

0

啼けない鳥 小説

きたざわ尋子  陸裕千景子 

愛しい不器用さ

幼い頃から研究者として純粋培養された世間しらずで、浮世離れした美貌を持つ青年冬稀は、育ったアカデミーを離れ製薬会社へと引き抜かれます。
そこで出会った上司、賀野の下で創薬研究に打ち込みます。

天才の名前を欲しいままにしてきた冬稀。けれど、数年経ったところでその研究さえままならなくなった頃、ある薬がライバル会社の人の手に渡り、更に薬が原因でその人が亡くなってしまいます。
テロに転用可能な薬…

1

空を抱く鳥 小説

きたざわ尋子  陸裕千景子 

心の傷を癒す温かい愛情

鳥籠シリーズの最終巻

前作までの話をきちんと伏線にしての久保寺×充紘の話です。

会社が業界一位になった事で、過激な団体に狙われやすくなった長和製薬。その研究員の充紘は過激な団体に拉致されてしまいます。
久保寺を信じ、ギリギリまで耐え続ける充紘。
同僚の冬稀達の協力もあり、無事に助けだされますが、その時に受けた心の傷が充紘を苦しめます。

今まで、自分の欲求に忠実なだけに見えた久…

3

鳥は象牙の塔にいる 小説

きたざわ尋子  陸裕千景子 

過去を利用して……

長和製薬社員久保寺×研究員充紘との話。

テロに利用できるガスを作ってしまった冬稀の代役として研究所に来た充紘。
そこで亡くなった兄にそっくりな久保寺に出会います。
優しく世界の全てだった兄とは逆でがさつな久保寺。そんな久保寺に反発しながらも、徐々に存在の大きさに気付いていく充紘。


アカデミー育ちの割に世間なれしている自分にコンプレックスがある充紘は冬稀を越えようと研究に没頭しま…

5

重ねる指先 小説

きたざわ尋子  高嶋上総 

王道です

雨の日、従兄に犯されそうになった真弥は、助けてくれた矢崎に対価として自分の一週間を売る。
一週間で身も心も矢崎に恋した真弥。
二年以上経っても忘れられない真弥の前に再び従兄が現れ、助けを求めさきは……

薄幸な主人公をお金持ちで頼りがいのある攻めが同情して。きたざわ先生の話に多いパターンですが、攻めの強引さと大人な部分。受けの綺麗だけじゃない頑さが二人を遠回りさせて、甘く切ない気持ちになり…

3

ひそやかな微熱 小説

きたざわ尋子  陸裕千景子 

わけありが絡まった面白さ

ある事情で恩人から少年景を預かる事になった主人公。

いわくありげなだけでなく、誘うような魅力にいらなくなった愛人だと思い込み、やっかい払いをしようと行動を起こす。

兎に角最初は一方的な関係。なのに、行き場のない景は淡々と受け止めていて……

過去が分かるにつれ、景が何故自分の元に来たのか、何故行き場がないのかが分かりだす。


事情が一つじゃないから、読んでいてグイグイ引き込…

1

ひそやかな微熱 小説

きたざわ尋子  陸裕千景子 

数ページも続くエロ描写を普段は( ̄ω ̄)←こんな顔で読んでる私

最近エロエロ展開な小説をことごとく中立評価にしちゃってる私なんですが、これはなかなか面白かったです。
エロエロ展開に食傷してて、どぎついエロにはときめかなくなっちゃったんですよねぇ。エロに至るまでもっと焦らしてくれ、そこはチラリズムにしてくれと、違う意味でエロへのハードルを上げまくってます。

で、この小説ですが、エロいです。
ホテルのスイートルームで暮らしてる、金持ちの攻めが主役。
父の恩人に頼…

4

いつかの告白 小説

きたざわ尋子  有馬かつみ 

兄のようで兄じゃない愛

きたざわ 尋子/いつかの告白 (白泉社花丸文庫)
純愛:☆☆☆☆
H度:☆☆
オススメ:☆☆☆☆
きたざわ節炸裂です。
今回は兄(血のつながりなし)と弟?の微妙な関係から愛に結びつく話です。
いつもそうですが、登場人物はいろいろ環境や相手の気持ちを思いやってからまわりしたり、精神的にぐっとくる感じです。

0

ストイックな略奪 小説

きたざわ尋子  藤崎こう 

自信家の神野がいい。流石社長

瑞保と亘と神野の関係がいい。
目が離せない。
大人の神野が亘を挑発しているところが好き。

今回は瑞保が神野の知人の探偵に強姦されそうになるけど、ヤバイところで神野が助けにくるところがいい。

好きな作品です。

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